ノースカロライナの大黒柱、ジョエル・ベリーⅡ

(dailytarheel.com)

ビンス・カーター、アマレ・スターダマイアー、ブランドン・ナイトと錚々たる顔ぶれが高校時代に受賞してきたフロリダ州のミスターバスケットボール。
その賞を史上唯一3年連続で受賞したプレーヤーをご存じだろうか。
そのプレーヤーはノースカロライナ大のジュニア、ジョエル・ベリーⅡ。
シーズン終盤のACCトーナメントではチームの優勝に大きく貢献しMVPを受賞。
NCAAトーナメント決勝という大舞台でも3PT4/4で20得点と活躍。
ノースカロライナ大を全米制覇まであと一歩という所まで押し上げた。

昨季はマーカス・ペイジ、ブライス・ジョンソンという2人のシニアを中心としたチーム構成だったノースカロライナ大。
2人がNBAへ去った今、ノースカロライナ大の新たな大黒柱となるのがこのベリーだろう。



ジョエル・ベリーⅡ

ポジション:PG
身長(靴込):182.9cm
体重:83.9kg
ウイングスパン:191.1cm
スタンディングリーチ:233.7cm



昨季のノースカロライナ大はマーカス・ペイジとブライス・ジョンソンのチームだった。
下級生からチームを牽引したペイジと4年生次に才能を開花させ、カレッジトップレベルの選手に上り詰めたジョンソン。
経歴こそ違えど2人は4年生としてカレッジ屈指の強豪校をリードした。

その中にあってベリーはスターティングの1人ではあったが、決して主役では無かった。
NCAAトーナメント開幕前もベリーはXファクター(不確定要素)と見られていた。
しかし、不確定要素のベリーはトーナメントを通して平均13.6得点5アシストの活躍。
ベリーの安定した活躍がチームをNCAAトーナメント準優勝に導いた。

昨季チームの中心にいた2人は卒業でチームを去った。
ケネディー・ミークス、ジャスティン・ジャクソンとスターティング2人が残るが、新たなチームの中心はベリーとなるだろう。

昨シーズンは1昨年の成績から平均得点を4.2⇒12.8、アシストを1.5⇒3.8と倍増させた。
3PTも35.4%⇒38.2%、FTは75.7%⇒86.7%と成長させたベリーは練習の虫として知られている。
高校時代は9年生から父による送迎で毎朝5:45に学校に着き、ストレングス&コンディショニングコーチとワークアウトを重ねた。
昨季もカンファレンスのMIP投票での得票を得た様に、今季も昨季以上に成長したプレーを見せてくれるだろう。

昨季プレシーズンランキングトップにランクされたノースカロライナも今季は6位の評価。
多くの有望新人を獲得し、1位にランクされるライバル校デューク大からは後れを取っている。
この評価を覆し、昨季のリベンジを果たす為にはベリーの更なる成長と活躍が必要不可欠だろう。

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