NBA選手のリアルな身体の話。身長や体重、体脂肪率など諸々。


最近日本のバスケ関連の雑誌やら記事やらを見ていると、高校生辺りでも“増量”がキーワードになっている様に感じます。
世界の他の国々にフィジカルコンタクトで劣る日本。
高校生の内から増量に対して関心を持ち、フィジカルを強くしようという流れなのでしょう。

個人的にこの流れには疑問を持っています。
というのも、ただ体重を重くしても動きのキレが落ちるだけだろうと思うからです。
体重を増やしつつも、スピードを維持できなければ結局のところパワーは増加せず、パフォーマンスの向上には繋がらないでのは?

NBAプレーヤー達は体重が重くとも動きはキレキレ。
日本ではNBAプレーヤーやアメリカのバスケットボール選手達は身長が高く、体重も重いというイメージが持たれていますが、実際にアメリカのプレーヤーのサイズや体重はどんなものなのでしょうか。
NBAプレーヤー達の正確なデータは無いため、今回は2016年のドラフトコンバインの数字から見てみましょう。

コンバイン参加選手の平均身長、体重、体脂肪率

ポジション  平均身長 平均体重 平均体脂肪率
PG 184.96cm 82.14kg 4.90%
SG 193.58cm 92.07kg 6.69%
SF 199.02cm 97.26kg 7.40%
PF 204.31cm 103.96kg 8.48%
C 209.97cm 108.41kg 8.33%
全体 197.70cm 96.43kg 7.16%

これが今年のドラフトコンバイン参加者の平均身長、体重、体脂肪率です。
コンバインに参加しても身体測定には参加しない選手、ドラフトされない選手もいるので、今年のルーキー全員の平均とはなりませんが大きくは外れていない数字でしょう。
NBA選手のプロフィールはあくまで公称なので、実際はサバを読んでいることが多いので、公称よりはこちらの数字の方が実際の平均には近いだろうと思われます。

ちなみに、今年の男子バスケット日本代表の平均身長は191.6cm、90.4kg。
人によって感じ方は様々ですが、NBA選手はイメージ程は身長が大きくも体重が重くもないなーという印象なのではないでしょうか。

身長よりも優秀なウイングスパンとスタンディングリーチ

身長や体重は思ったほど飛びぬけてはいない様ですが、日本人との差が大きく出るのがウイングスパンとスタンディングリーチ。
NBAを代表するセンター、ディアンドレ・ジョーダンのドラフト時の数値を見てみましょう。

身長(裸足):207.6cm
体重:113.4kg
ウイングスパン:228.6cm
スタンディングリーチ:288.3cm
垂直跳び(助走なし):66cm
垂直跳び(助走あり):77.5cm
最高到達点:365.8cm

身長は207.6センチと公称の211センチよりはかなり小さめ。
しかし、ウイングスパンは230センチ近くと恐ろしく腕が長く、スタンディングリーチも290センチ近く。
20センチもジャンプすれば、軽々リングに手が届きます。
NBA選手=身長が高いと思いがちですが、実は彼らの高さを作り出しているのが異常なまでの腕の長さである場合が多いのです。

鍛え上げられた身体

コンバイン参加選手の数値で注目すべきは体脂肪率の低さではないでしょうか。
センターであれば身長約210cm体重108kgで体脂肪率はたったの8.33%。
日本人センターを見ているとフィジカルを強くしようとするばかりに体重を増やし、キレの無い選手が目に付きますが、NBAレベルのセンターは体脂肪率を低く維持しつつビルドアップしているため、機動力やスピードが段違いです。。

ラグビー日本代表は世界とのフィジカル差を埋めるために徹底的にトレーニングを行い、世界のトップレベルの国々と遜色のないフィジカルで、ワールドカップで番狂わせを演じました。
バスケも弱点とされるフィジカルコンタクトを強化しない限り、世界と戦う土俵に上がることも出来ないでしょう。
しかし、重さを追求するだけでなく、スピードも同様に重要です。
体重を重くすることを追求するのではなく、適切なトレーニングと食事管理で「体重×スピード」の向上を目指すことが、日本が世界と戦う上で最低限必要なのではないでしょうか。

個人的な意見ですが、日本でも早い年代からウェイトトレーニングが普及するといいなと。
既にウェイトに力を入れている高校もあるかもしれませんが、ウェイト否定派もまだまだ根強い。
アメリカは高校でもガンガンウェイトをやっている模様。
下の動画はアメリカの名門校ダマーサカトリックのトレーニングの様子です。


日本でもトレーニングの意識は段々と高まってきていますので、日本の選手達が海外の選手達と遜色の無いフィジカルを得る日も近いかもしれません。

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