NBA選手のリアルな身体の話。身長や体重、体脂肪率など諸々。

ドラフトコンバインの様子

最近日本のバスケ関連の雑誌やら記事やらを見ていると、高校生辺りでも“増量”がキーワードになっている様に感じます。世界の他の国々にフィジカルコンタクトの強さで劣る日本。高校生の内から増量に対して関心を持ち、フィジカルを強くしようという流れなのでしょう。

圧倒的なフィジカルの強さを誇るNBAプレーヤー達は同時に動きもキレキレ。

日本ではNBAプレーヤーやアメリカのバスケットボール選手達は身長が高く、体重も重いというイメージが持たれていますが、実際にアメリカのプレーヤーのサイズや体重はどんなものなのでしょうか。

NBAプレーヤー達の正確なデータは無いため、今回は2015-2019年のドラフトコンバインの数字から見てみましょう。

あくまでNBA選手の数字ではなく、ドラフトコンバインの身体測定の参加者ですので、予めご了承ください。


コンバイン参加選手の平均身長、体重、体脂肪率

ポジション裸足身長(cm)靴込み身長(cm)体重(kg)体脂肪率(%)ウイングスパン
(cm)
スタンディング
リーチ(cm)
PG185.69189.0484.135.89198.18247.20
SG192.08195.4090.696.32204.56254.34
SF197.04200.5295.706.39210.02262.43
PF203.03206.15102.866.77216.52271.47
C208.37211.82110.148.12222.67280.27
全体平均196.93200.2696.336.63210.02262.58

裸足身長の平均は196.93cmという結果に

2015-2019年のドラフトコンバインでの身体測定に参加した選手の身体測定結果は上の通りです。

全体の裸足身長の平均は196.93cm、体重の平均は96.33kgという結果でした。

靴込みの平均身長は200.26cmなので、一般的に言われているNBAの平均身長と同じくらいですね。

ちなみに、今年の男子バスケット日本代表の平均身長は191.6cm、90.4kg。

人によって感じ方は様々ですが、NBA選手はイメージ程は身長が大きくも体重が重くもないなという印象ではないでしょうか。

身長よりも優秀なウイングスパンとスタンディングリーチ

NBA選手と言えば、圧倒的な高身長というイメージが強いですが、実はそれ以上に凄いのがウイングスパンの長さスタンディングリーチの高さです。

ウイングスパンは全体平均で裸足身長比106%を超えます。

2018年のドラフトコンバインでウイングスパン、スタンディングリーチ共に当時のコンバイン史上最高の数字を叩き出したモハメド・バンバの数字は下の通り。

モハメド・バンバ
裸足身長:211.46cm
靴込身長:215.27cm
ウイングスパン:238.76cm
スタンディングリーチ:293.37cm
裸足身長-ウイングスパン比:112.91%

スタンディングリーチは293.37cmで10cmもジャンプすればリングに届いてしまう驚異的な高さです。

また、下の数字はドラフトコンバインでの体力測定での数字から最高到達点をまとめたもの。


ポジション垂直跳び
助走有(cm)
最高到達点(cm)
PG93.69339.61
SG93.70347.61
SF91.93354.24
PF88.31358.82
C82.85362.33
※身体測定に参加しても体力測定を回避する参加者もいるので上のポジション別スタンディングリーチ平均+垂直跳び助走有の平均の数字とはなりません。

ポイントガードであってもNBAクラスの選手であれば最高到達点は340cm近く。この測定では助走の歩数が限られているので、試合中であればこの数字以上の高さが出ているでしょう。

NBAと言えば、どうしても身長の高さばかりに目が行きますが、ウイングスパンやスタンディングリーチ等それ以外にも身体的に優れている点があり、プレーに影響を与えます。

身長以外の数字にも目を向けてみると面白いかもしれません。

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