class of 2016はPGの当たり年。ドラフト上位候補にはフレッシュマンPGが並ぶ。


当たり年と言われる今年のフレッシュマンclass of 2016。
中でもPGには新人とは思えない活躍をするスター候補が揃う。
ドラフト予想サイトにも2017年のNBAドラフト上位指名候補にはPGが並ぶ。

優秀なPGが揃うこの学年の中でもトップクラスの活躍をしているのが

ディアーロン・フォックス(ケンタッキー大)
ロンゾ・ボール(UCLA)
デニス・スミスJr(ノースカロライナ州立大)
マーケル・フルツ(ワシントン大)

の4人。



ディアーロン・フォックス

大学:ケンタッキー大
身長(靴込):191.8cm
体重:77.6kg
ウイングスパン:198.8cm
スタンディングリーチ:255.3cm
スタッツ(2016年11月26日時点):30.7分15.5得点4.8リバウンド7.2アシスト2.0スティール0.3ブロック2.5TO



APランキング、USA todayランキング共に1位にランクされるケンタッキー大をリードするフォックス。
チームはフレッシュマン主体ながら6勝0敗。
強豪ミシガン州立大との対戦でも21点差で大勝し、ここまでの全試合で20得点差以上の圧勝。
そのチームの中心がフォックス。
7.2アシストは大学のPGとしては非常に優秀な数字。
ディフェンス面でも2.0スティールと立派な数字を残している。

一方で3PTはここまで14本を投じ成功は1本のみの7.1%と超低調。
高校時代には1試合で10本の3PTを決めたこともあるほど高いシュート力を誇ったフォックス。
外角が復調すればスタッツは更に向上するだろう。


ロンゾ・ボール

大学:UCLA
身長(裸足):191.8cm
体重:73.5kg
ウイングスパン:200.7cm
スタンディングリーチ:255.3cm
スタッツ(2016年11月26日時点):33.2分16.0得点5.3リバウンド9.0アシスト1.3スティール0.5ブロック
2.0TO



ここまでNCAAトップとなる平均9.0アシスト。
チームを開幕から6連勝の6勝0敗に導いている。
アップテンポな展開を作るのが上手く、多くの速攻を演出。
ボールの活躍もあり、チームはNCAA2位となる平均100.7得点を記録。

アシストだけでなく、アリウープ等多くのハイライトも残している。
フレッシュマンながらカレッジで最もエキサイティングな選手の1人。
ここまでは実力差のあるチームとの対戦が続いたが、12月3日には強豪ケンタッキー大との対戦が予定されており、ボールの真価が問われる試合となるだろう。

デニス・スミスJr

大学:ノースカロライナ州立大
身長(裸足):184.2cm
体重:79.4kg
ウイングスパン:190.5cm
スタンディングリーチ:246.4cm
スタッツ(2016年11月26日時点):34.7分19.8得点3.3リバウンド5.5アシスト1.6スティール0.0ブロック
2.2TO


開幕2試合ではシュート成功率が低調で11得点、12得点とそこそこの出来だったが、その後は4試合連続で20得点以上を記録。
26日の対ロヨラ大戦では30得点と調子を上げてきている。

昨季は16勝17敗に終わったチームも開幕から5勝1敗と好スタートを切った。
スミスは既にチームのエースとなっており、NCAAトーナメント出場もスミスの双肩にかかっていると言っても過言ではない。
ノースカロライナ州立大の所属するACCはデューク大やノースカロライナ大をはじめとした強豪ぞろいの激戦区。
カンファレンスゲームが始まれば厳しい試合が続くため、その前に出来るだけ勝ち星を確保しておきたい。

スミス自身も来年のNBAドラフトの有力1位指名候補の1人と見られており、今後の活躍に注目が集まる。


マーケル・フルツ

大学:ワシントン大
身長(靴込):191.8cm
体重:83.9kg
ウイングスパン:207.6cm
スタンディングリーチ:257.8cm
スタッツ(2016年11月26日時点):32.0分23.0得点5.5リバウンド6.7アシスト2.2スティール1.5ブロック
3.0TO

開幕6試合で既に2度も30得点以上を記録しているフルツ。
チームが負けている場合や得点が欲しい場面ではスイッチを入れ、軽々と得点を重ねる。
カレッジレベルでは攻守両面で突出しており、スタッツでは全てのカテゴリーで高い数字を残している。
サイズやウイングスパンもPGとしては申し分なく、スミスと並びNBAドラフトの有力1位指名候補の1人。

フルツの奮闘とは裏腹にワシントン大はここまで4勝2敗。
対戦校から考えると無敗で乗り切りたかったスケジュールで思う様に勝ち星を残せていない。
昨年はLSUがベン・シモンズを擁しながらNCAAトーナメント出場を逃した。
フルツも“第2のベン・シモンズ”になるのではないかとの声も聞かれる。
チームをNCAAトーナメント出場に導けば、フルツの1位指名はより可能性の高いものとなるだろう。

ワシントン大は近年好リクルートが続くがチームとしては大きな成果を上げることが出来ていない。
今年もNCAAトーナメント出場を逃すとなると今後のリクルートにも影響を与えるかもしれない。


上記の4名は全て来年のドラフト上位指名が予想されており、ロッタリーピックでの指名はほぼ間違いないだろう。
フォックス、ボールは共に全米上位にランクされる強豪校に属しており、NCAAトーナメントでの活躍が楽しみ。
スミス、フルツの2人はまずはNCAAトーナメントへの出場が目標といったところだろうか。
4名共に1年でカレッジを去ることはほぼ確実。
最初で最後のカレッジシーズンを悔いの無いものとしてほしい。



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