ハリー・ジャイルズが遂にNCAAデビューを果たすもチームへのフィットにはまだ時間が必要か。


デューク大期待のフレッシュマン、ハリー・ジャイルズ。
ESPNランキングでは堂々学年1位にランクされ、鳴り物入りでデューク大に入学したものの、開幕前に膝を手術し、ここまで公式戦の出場は無かった。

12月19日の対テネシー州立大戦で遂にジャイルズがデビュー。
出場時間はたったの4分でシュートを1本放った以外には記録は残らず。
本来の実力を披露するまでには至らなかった。

試合前半からロースコアで苦戦する展開が続いたデューク大だったが、後半に25-5のランで突き放し、65-55でデューク大が勝利。
今季エースへと成長したルーク・ケンナードが24得点、フレッシュマンのジェイソン・テイタムが14得点、グレイソン・アレンが12得点で続いた。
シニアのアミール・ジェファーソンもキャリアハイの18リバウンドで勝利に貢献した。



ハリー・ジャイルズ


ポジション:PF/C
大学:デューク大
身長(靴込):210.2cm
体重:100.7kg
ウイングスパン:221cm
スタンディングリーチ:276.9cm

爆発的な身体能力と高い技術を持つ万能フォワード


恵まれた身長とウイングスパンに高い身体能力を持ち、ドリブル、パス、シュートの全てに非凡なセンスを持つジャイルズは下級生の頃から学年NO1選手の名を欲しいままにしてきた。
2014年にはU-17アメリカ代表として世界選手権で日本代表とも対戦。
日本代表を完膚なきまでに叩きのめした。

これだけの才能を持ちながら高校時代は怪我に悩まされた。
2013年に左膝の靭帯を断裂し、2015年には右膝の靭帯を断裂。
高校最終学年での公式戦出場は無かった。
それでもジャイルズが不動の学年1位として評価を受けていたことは彼の傑出した能力の裏付けとも言える。

もし、怪我無く高校生活を終えていたら、レブロン・ジェームスをも上回る、史上最高の高校生プレーヤーとなっていた可能性すらある逸材。

公式戦デビューも本領発揮にはまだ時間が必要か。


ジャイルズは2016年12月19日のデューク大ホームでの対テネシー州立大戦で遂にNCAAデビューを果たす。
試合が接戦となったこともあり、出場時間はたったの4分。
スタッツ上ではシュートを1本放っただけで記録なし。
ジャイルズの本来の実力を見ることが出来るのはもう少し時間がかかりそうだ。

エースのケンナードがジャイルズについて「彼は凄く良くなるよ。」とコメントしている様に、ジャイルズの能力に疑いの余地は無い。
次戦の12月22日のイーロン大戦が年内の最終試合。
年明け以降も1月11日の対FSU戦までは比較的楽な試合が続く。
現在デューク大は本来はスモールフォワードのテイタムがパワーフォワードを務めている。
ジェファーソンとテイタムのインサイドは良く機能しており、急いでジャイルズ負担を強いる必要もない。
徐々に調整し、カンファレンスゲームまでにはジャイルズが復調し、テイタムをスモールフォワード、ジャイルズをパワーフォワードとして起用出来る様になれば、遂に万全の状態のデューク大が見られることになる。

ここまで怪我で主力を欠きながらも11勝1敗と好調を維持。
主力3人を欠いた状態で強豪カンザス大に1ゴール差の試合をし、不完全な状態でもカレッジ屈指の実力を持つことを証明してきた。
ジャイルズのデビューで遂に100%のデューク大がベールを脱ぐと思うと、どこまで強くなるのかという期待が溢れる。


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