グレイソン・アレンが出場停止から復帰。復帰戦を53点差の大勝で飾る。


12月21日のイーロン大戦での“Tripping”により無期限出場停止処分を受けたデューク大のエース、グレイソン・アレン。
アレン不在の12月31日の対ヴァージニア工科大戦では、アレン不在の影響か2年生スコアラーのルーク・ケンナードの34得点の活躍も虚しく14点差でまさかの完敗を喫した。

迎えた現地1月4日の対ジョージア工科大戦。
デューク大はアレンの出場停止処分を解き、スターティング5でアレンを起用。
アレン復帰の効果もあってかデューク大は110-57で53点差の圧勝。
7人が2桁得点を上げる文句の付けようのない試合を展開した。

無期限停止処分のはずが実際に出場停止となった試合は1試合のみ。
この早い復帰には、今週の金曜日にデューク大のHCであるコーチKが腰の手術し、術後4週間はチームから離れるという予定となっており、コーチKがチームを離れる前にアレンを復帰させたかったという思惑も関係しているのではないかと言われている。

コーチKは1995年にも手術でチームを離れており、その際のデューク大の成績は4勝15敗と散々な成績。
アレンは復帰したものの、デューク大の試練はまだまだ続きそうだ。



ハリー・ジャイルズがスタメン起用に応えダブルダブルの活躍


この試合ではアレンの復帰ともう1つデューク大のラインナップに大きな変更があった。
怪我で出遅れていた期待のフレッシュマン、ハリー・ジャイルズが遂にスタメンとして起用されたことだ。
ジャイルズはこの起用に応え、たった17分の出場時間で10得点12リバウンドのダブルダブルを記録。
12リバウンドはこの試合のゲームハイ。
学年トップとも呼ばれた逸材が少しずつその実力を発揮し始めている。

ジャイルズの起用によってデューク大のフロントコートにはジェイソン・テイタム、ハリー・ジャイルズ、アミール・ジェファーソンが並ぶ。
ジェファーソンはここまで得点とリバウンドで平均ダブルダブルを記録中。
テイタムもカレッジレベルであれば両フォワードポジションをこなす万能性を持っており、リバウンドにも強い。
この2人に加えてジャイルズが揃ったフロントコートはサイズ、身体能力でカレッジ屈指。
他の大学にとって脅威となるだろう。

バックコートは純正のポイントガードがいないという弱点はあるものの、グレイソン・アレンとルーク・ケンナードの得点力、爆発力に対抗できるチームは他にない。
フランク・ジャクソン、マット・ジョーンズと控えの層も厚い。

コーチKの不在という試練を迎えるデューク大だが、それを乗り越えるだけの選手層は十分に揃っている。


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