2017NBAドラフト:1巡目中位~下位ならビッグマン指名も悪くない。


PGが大豊作と言われる今年のドラフト。
トップ10以内での指名が予想される選手の多くはPGとウイングが占める。
上位指名が予想されるビッグマンはアリゾナ大のフィンランド出身のビッグマン、ラウリ・マルカネン位だろうか。

かと言って今年のビッグマンは外れとは言いきれない。
たしかに、上位指名クラスの活躍を見せるビッグマンはいないものの、1巡目中位~下位で指名するには悪くない素材型のビッグマンはそこそこ充実している。

即戦力としてではなく、数年成長を見守る育成枠としての指名が出来る余裕のあるチームにとってはビッグマンの指名も良い選択肢となるかもしれない。



ハリー・ジャイルズ

大学:デューク大
学年:フレッシュマン
ポジション:PF/C
身長(靴込):210.2cm
体重:100.7kg
ウイングスパン:221cm
スタンディングリーチ:276.9
スタッツ:12.5min 5.0pts 4.3reb 0.4ast 0.5blk 0.3stl


高校時代class of 2016のトップ選手として君臨していたジャイルズ。
高校でも怪我に悩まされたが、大学でも怪我で開幕に遅れ、現在に至っても長い出場時間を獲得するには至っていない。

身体的には身長、ウイングスパン共にNBAレベルでも申し分の無い水準。
FG成功率55.9%とシュート成功率も高い。
ローポストで自身で得点を取ることも出来れば、フィニッシャーとしてチームメイトのパスに合わせることも出来る。

怪我の影響もあり、まだまだ高校時代の様な思い切りの良いプレーは見られないが、世代トップレベルの身体能力が戻れば、ドラフト上位指名間違いなしの逸材。
1巡目中位~下位あたりなら賭けに出る価値は十分にある。

ジャスティン・パットン

大学:クレイトン大
学年:フレッシュマン
ポジション:C
身長:210.8cm
体重:97.5kg
スタッツ:25.5min 13.7pts 6.3reb 1.2ast 1.7blk 1.0stl


機動力と多彩なスキルを兼ね備える現代的センター。
昨季はレッドシャツ扱いで練習には帯同していたが、公式戦の出場は無し。
デビューシーズンとなった今季は一気にブレイク。

細身でパワーは平凡だが、持ち前の機動力を攻守両面に発揮。
インサイドでのステップワークも多彩でFG成功率は驚異の70%を誇る。
弱点はサイズと機動力の割に少ないリバウンドだが、身体的なポテンシャルは高いだけに、意識改革で改善されるだろう。

高校次代は無名の選手だったが、今ドラフト1の掘り出し物となるかもしれない。

アイヴァン・ラブ

大学:カリフォルニア大
学年:ソフォモア
ポジション:PF
身長(裸足):205.1cm
体重:99.8kg
ウイングスパン:218.4cm
スタンディングリーチ:274.3cm
スタッツ:32.8min 14.7pts 10.6reb 1.7ast 1.2blk 0.7stl


昨季終了時点でアーリーエントリーをしていればTOP10前後での指名が予想されていたが、更なる成長を求めて大学に残留。
今季はそのかいあって平均ダブルダブルを記録中。
プレーエリアも昨季より広がり、自分自身で得点をクリエイトする機会も増えている。
機動力に加えて瞬間的なクイックネスも高く、ディフェンスでのポテンシャルも高い。

大きく化ける可能性はそこまで高くはないかもしれないが、大きなハズレとなる可能性も低そうな選手。
個人的にはカレッジに残留するという彼の選択は良い選択だったと思っているので、それを証明するためにも活躍をきたしている。

バム・アデバヨ

大学:ケンタッキー大
学年:フレッシュマン
ポジション:PF
身長(裸足):205.7cm
体重:117kg
ウイングスパン:217.2cm
スタンディングリーチ:274.3cm
スタッツ:27.8min 12.7pts 7.1reb 0.8ast 1.6blk 0.7stl


身体能力の高さはドラフト上位クラス。
技術はまだまだ発展途上で得点の多くはオフェンスリバウンドやアシストから生まれる。
パワーで勝る相手とのマッチアップでは何も出来ずに抑えられてしまうこともある。
ハイリスクハイリターンの選手であるが、成長した際の伸びしろはかなり大きい。

即戦力として指名するには非常にリスクが高いが、1巡目下位辺りまで残っていれば指名も悪くない。
カレッジに残留した方が良い選手ではあるが、おそらくアーリーエントリーが濃厚。

上記4名の他にもパデュー大のソフォモアで今季大ブレーク中のケイレブ・スワニガン、インディアナ大のソフォモアのトーマス・ブライアント等1巡目下位辺りで指名出来れば儲けものの、ポテンシャルの高いビッグマンは比較的充実している。
PGに注目が行きがちのドラフトではあるが、1巡目中位~下位の指名権を持つチームにとっては非常に楽しみなドラフトとなる可能性が高い。




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