2017NBAドラフト:ポイントガード以外を上位で取るなら。


カレッジシーズンも終盤に入り、残すところ約2か月。
フレッシュマン達の大よその実力も分かり、そろそろ今年のNBAドラフトの話が本格化するころ。

周知の通り、今年はフレッシュマンポイントガード(PG)が大豊作。
UCLAのロンゾ・ボール、ノースカロライナ州立大のデニス・スミスJr、ワシントン大のマーケル・フルツの3人は上位指名が固く、ケンタッキー大のディアーロン・フォックスも先の3人に何ら遜色の無いタレントの持ち主。

PGが豊作だからと言って、チーム事情によって欲しいポジションがPGとは限らない。
リムプロテクターやリバウンダーが欲しいチームもあれば、ウイングのディフェンダーやシューターが必要なチームもある。
今年のドラフトでPG以外で上位10位前後で指名されるであろう選手達をピックアップする。



ジョッシュ・ジャクソン

大学:カンザス大
学年:フレッシュマン
ポジション:SG/SF
身長(靴込):203.8cm
体重:92.1kg
ウイングスパン:207.6cm
スタンディングリーチ:268.6cm


フレッシュマンにして名門カンザス大の主力として活躍するジョッシュ・ジャクソン。
現地時間2月11日の対テキサス工科大戦ではフル出場で31得点11リバウンドを記録し、80-79の勝利に貢献した。

シーズンが進むにつれてカレッジバスケに段々と慣れ、シーズン序盤よりも大きな存在感を発揮し始めている。
チーム事情で4番ポジションも守り、1試合平均7リバウンドとリバウンドにも強く、アシストでも平均3アシストと素都のないベテランの様なプレーを披露。
平均1.1ブロック1.6スティールとディフェンスも上手く、3PTも成功率36.4%とまずまず。
弱点は成功率50%台のフリースロー位だろうか。

サイズもウイングの選手としては恵まれており、身体能力も高い。
技術的にも万能型でオフェンス、ディフェンス共に複数ポジションをこなすことの出来る使い勝手の良い選手。
ウイングポジションにオールラウンダーが欲しければ、今年のドラフトではジャクソンを指名することが正解だろう。

ジョナサン・アイザック

大学:フロリダ州立大(FSU)
学年:フレッシュマン
ポジション:SF/PF
身長(靴込):209.6cm
体重:93kg
ウイングスパン:216.5cm
スタンディングリーチ:275.6cm


インサイドの選手並のサイズに加え、優れたハンドリングスキル、シューティングスキルを持ち、今季好調のFSUで平均得点チーム2位、リバウンドとブロックでチーム首位の活躍を見せている。
高校卒業後に直接NBA入りを噂された程に高いポテンシャルを持っている。
※アイザックは本来高校を卒業するはずだった年から更に1年プレップでプレーしたため、ドラフトにエントリー出来るのではとの話があった。

大成すればKDタイプの選手としてオールスター級の選手になれる潜在能力を持つが、素晴らしいプレーを見せた次の試合で全く活躍出来ないケースも多々見受けられ、安定感には欠ける。

育成には多少の時間を要する選手となりそうだが、将来のエースとしてじっくり育てる忍耐のあるチームであれば、アイザックは良い選択肢の1つ。

ジェイソン・テイタム

大学:デューク大
学年:フレッシュマン
ポジション:SF
身長(靴込):203.8cm
体重:92.5kg
ウイングスパン:210.8cm
スタンディングリーチ:270.5cm


世代別アメリカ代表やゲータレード選出の高校年間最優秀選手にも選出されたエリートプレーヤー。
デューク大でも開幕は怪我で出遅れたものの、復帰からは安定した活躍を見せている。

彼の最大の長所はミッドレンジのジャンプシュートで高校時代にはミッドレンジマスターとも呼ばれていた。
ポストアップでもプルアップでも多彩なバリエーションでジャンパーを沈めることが出来るが、タフショットを好み、シュート成功率は低め。
サイズと身体能力も高水準で、ドライブを多用している時の方が良いプレーをする傾向にある。
FTは85.4%とシュート自体は上手い選手。
シュートセレクションが改善されれば、シュート成功率は上がってくるだろう。
デュークの選手らしく、攻守両面で常に高いIntensityでプレー出来る選手でもある。

ウイングのオールラウンダーとしては万能性でジャクソンに劣るが、シューティング精度では上。
ミッドレンジでの得点力を求めるチームにはフィットするだろう。

ラウリ・マルカネン

大学:アリゾナ大
学年:フレッシュマン
ポジション:PF/C
身長:213.4cm
体重:104.3kg


フィンランド出身のビッグマンのマルカネン。
2月に入り調子を落としてきてはいるものの、ここまで3PT成功率47.2%を記録し、7フッターにして今ドラフトNO1のシューターでもある。
ユーロ出身者ながら身体能力は高く、アリゾナ大学内のダンクコンテストにも出場し、中々のダンクを披露している。

ウイングスパンは平凡と言われており、サイズと高い跳躍力の割にリバウンドやブロックは物足りない。
リムプロテクターやリバウンダーを必要とするチームには適さないが、アウトサイドを得意とするビッグマンを求めるチームであれば活躍できるだろう。
シュートスキルを磨けば、ネクストノヴィツキーに成長する期待感もある。

マリック・モンク

大学:ケンタッキー大
学年:フレッシュマン
ポジション:SG/PG
身長(靴込):189.23cm
体重:85.7kg
ウイングスパン:198.12cm
スタンディングリーチ:262.9cm


ケンタッキー大のリーディングスコアラーのモンク。
スコアラーとしての爆発力は今ドラフトでも屈指。
身体能力が高く、トランジションのフィニッシャーとしても強力で、3PTは当たり出したら止まらない。
カレッジ屈指のダンカーでもある。

ディフェンスやリバウンドに対する意識はまだまだだが、モンクのリバウンドとディフェンスについて改善を求めたHCのジョン・カリパリに対し、
「自分が仕事をしていない様ならベンチに下げてくれ。」
と自ら直訴したというエピソードもあり、自身の弱点を把握しており、それに対する向上心もある様子。

サイズはSGとしては低く、ウイングスパンは計測によってバラバラでイマイチ信憑性に欠けるが、成功すればフェニックスサンズのデビン・ブッカーの様に活躍できるポテンシャルを持つスコアラー。

ロバート・ウィリアムス

大学:テキサスA&M大
学年:フレッシュマン
ポジション:PF
身長(靴込):204.5cm
体重:107.5kg
ウイングスパン:223.5cm


リムプロテクターとしては今ドラフト1番の素材。
サイズこそ平凡だが恵まれたウイングスパンと高い機動力があり、平均24分の出場時間で2.5ブロックを記録している。
シーズンが進むにつれて得点力も向上しており、ここ3試合連続で自己ベストタイの18得点を記録中。
オフェンス面では使われるタイプの選手で、トランジションを得意とするPGと組めば良いフィニッシャーになれるだろう。

しかし、来年のドラフトには有望なビッグマンが多数エントリーすることが予想されており、無理をして高順位で指名をする必要はないだろう。

今年のドラフトではPGに続きウイングには高いポテンシャルの選手が揃う。
現時点での完成度を考えるとPG以外ではジョッシュ・ジャクソンが上位指名の候補として最有力だろう。
リバウンドやリムプロテクトの出来るビッグマンを求めるチームは、ディアンドレ・エイトンやモハメド・バンバ等ビッグマンに好素材が並ぶ2018年のドラフトまで待った方が良い結果を得られるだろう。


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