カリフォルニア州大会Southern Section Open Division展望。


高校バスケのシーズンも佳境に入り、カリフォルニアの高校はレギュラーシーズンを終了し、今週末からプレーオフに入る。
レベルの高いカリフォルニア州の中でも,最大の規模を誇るSouthern Sectionは群を抜いた強さを誇る。
Sectionの中でも複数のDivisionに分かれてプレーオフが行われるが、Open Divisionは強豪揃い。

第1シードのSierra Canyonを筆頭に、Chino Hills、Mater Dei、Bishop Montgomeryとプレーオフ出場全16チームの中に全米TOP10レベルのチームが4校もエントリーしている。

今回はOpen Divisionで中心となるとみられるこの4校の中心選手を紹介。



第1シード Sierra Canyon 

レギュラーシーズン成績:25勝1敗
注目選手:レミー・マーティン


Sierra Canyonの司令塔を務めるマーティン。
アリゾナ州立大にコミットしており、身体能力と得点力の高さが魅力。
Oak Hill戦では22得点を記録。
当時格上とされていたOak Hill相手のアップセットに大きく貢献した。

高校トップ選手のマービン・バグリーとUCLAコミットのコディ・ライリーを擁するSierra Canyonのインサイドは全米でも屈指の破壊力を持っている。
マーティンがスコアリングとアシストの供給をバランス良く供給出来れば、Sierra Canyonの優勝は盤石だろう。

昨季は決勝でChino Hillsに完敗。
戦力の充実した今季は昨年の雪辱を果たしたい。

第2シード Chino Hills

レギュラーシーズン成績:27勝1敗
注目選手:オニエカ・オコングー


破壊力抜群のハイスピードオフェンスを武器とするChino Hills。
ディフェンスの中心となっているのがソフォモア(日本の高1)のオコングー。
インサイドの選手としてはサイズは決して大きくないが、長いウイングスパンと機動力を武器にブロックを量産。

今季はオフェンスのスキルも向上させ、アウトサイド偏重のオフェンスを展開するChino Hillsでは貴重なインサイドの得点源となっている。

第1シードのSierra Canyon、第3シードのMater Deiも強力なインサイドを擁しており、ディフェンス面でのオコングーの奮闘がChino Hillsの優勝のカギとなるだろう。

第3シード Mater Dei

レギュラーシーズン成績:28勝1敗
注目選手:スペンサー・フリードマン ボル・ボル


既に強豪校だったMater Deiに今季からボル・ボルが加入。
ボル・ボルの公式戦でのプレーが認められて以降は無敗を維持。
正統派PGのフリードマンと驚異的な高さを誇るボル・ボルのコンビは高校レベルではアンストッパブル。

順当に勝ち進めば、今季唯一の黒星を喫したChino Hillsと準決勝で対戦。
前回の対戦時にはボル・ボルが不在だったため、万全の状態で臨む今回は激戦が予想される。

初戦でシャリーフ・オニールとアイラ・リー擁するCrossroadsと対戦。
Crossroadsは先日Sierra Canyon相手に好ゲームを見せており、侮れない相手。
初戦を上手く乗り切り勢いに乗れば、そのまま優勝まで駆け上がることもあり得ない話ではない。

第4シード Bishop Montgomery

レギュラーシーズン成績:23勝2敗
注目選手:イーサン・トンプソン


上記の3校と比較するとタレントレベルは劣る。
勝利こそ挙げられなかったが、フロリダの強豪Montverdeに65-73と好ゲームを披露したことからも実力の高さが伺える。

エースはオレゴン州立大コミットのウイング、イーサン・トンプソン。
当たりだしたら止まらない外角シュートの持ち主で上位シード相手に金星を挙げるにはトンプソンの爆発が必要。
ウイングには他にもデイビッド・シングルトン等D1クラスの選手が揃い、どこからでも点が取れる強味があり、爆発力は高い。

今年のトーナメントは上記の4チームが中心となって展開されるだろう。
特に上位の3校は全米上位クラスの選手が所属し、注目度は非常に高く、実力も均衡している。
地区大会とは思えないハイレベルな争いが繰り広げられるだろう。


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