NBAドラフト2017:ビッグマン達も意外とタレント揃い。



NBAドラフトに先立って候補選手達の合同ワークアウト、NBAドラフトコンバインが始まりました。
コンバインではワークアウトに加えて身体測定・体力測定などが行われ、その数字でドラフト候補達の評価は大きく変わってきます。

今年のドラフトには有望なフレッシュマンPGが多く、上位指名予想にもPGが並びます。
ウイングにも優秀なフレッシュマンがおり、上位指名候補にはビッグマンの名前はほぼ無し。
たしかに大学で支配的な数字を残したビッグマンは豊富とは言い難いけれど、コンバインではかなり良い数字を残したポテンシャル型のビッグマンは意外と充実しています。



フレッシュマンのビッグマンは意外と掘り出し物?

身長・ウイングスパン・スタンディングリーチ

スタッツ

ハイライト

トニー・ブラッドリー


ジャスティン・パットン


イケ・アニボグ



コンバインで気になったビッグマンが上記のノースカロライナ大(UNC)のトニー・ブラッドリー、クレイトン大のジャスティン・パットン、UCLAのイケ・アニボグの3名。
シーズン中からスターティングとしてプレーしていたのはパットンのみ。
3名共にビッグマンとしては身長は平凡。
その代わりにウイングスパンの数字が良くスタンディングリーチはエリートレベル、機動力も高く現代バスケ向きの選手達。

UNCでローテション入りし、NCAAトーナメント決勝でも18分の出場時間を得ていたブラッドリー。
5得点7リバウンドとまずまずの数字を残しましたが、ここでもっと良い数字を出していれば彼の評価は上がっていたでしょう。
ゴンザガ大のフレッシュマンザック・コリンズはFINAL4で活躍し評価を上げましたが、コンバインの身体測定の数値ではブラッドリーの方が良い結果を出しました。
ブラッドリーはコリンズをウイングスパンで10センチ以上、スタンディングリーチで4センチ近く上回りました。
恵まれた身体をまだまだ発揮しきれていない印象がありますが、今後の成長の可能性を感じさせるコンバインとなりました。

シーズン中からビッグマンらしからぬ多彩なオフェンススキルで注目を集めていたパットン。
インサイドでのフットワークも良く、アウトサイドからのドライブやジャンプシュートとどこからでも点の取れる次世代型のインサイド。
コンバインでは数値でディフェンスでのポテンシャルの高さも証明して見せました。
パットンのコンバインでの数値はNBA入り当時のタイソン・チャンドラーの数値と酷似しています。
現在1巡目中位~下位辺りの評価ですが、コンバインの数値を見ると、ここから更に順位が上がってきても良いのではないでしょうか。

この3名の中でも最も粗削りな選手がアニボグ。
しかし、ディフェンス面では最も脅威となる可能性が高いのもまたアニボグ。
アニボグのコンバインでの数値はマイアミヒートで活躍した名センター、アロンゾ・モーニングのNBA入り当時の数値と酷似。
アニボグもモーニングの様にディフェンスでペイントエリアを支配出来る選手に成長する可能性があります。
一方、オフェンススキルはまだまだ乏しく、彼をフィニッシャーとして使うことの出来る優れたPGとセットで起用することが望まれます。
コンバインでのワークアウトの評価を見ていると、フックやミッドレンジジャンパーも今後成長しそうな兆しを見せている様なのでロッタリー辺りまで評価は上がるかもしれません。

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