NBAドラフト2017:上級生ウイングに当たりはいるか?

昨年のドラフトで全体36位で指名を受け、ミルウォーキー・バックスに入団したヴァージニア大出身のマルコム・ブログドン。
2016年に史上初となるACC最優秀選手賞とACC最優秀ディフェンス選手賞を受賞したブログドンは下位指名ながらルーキーらしからぬ活躍でチーム貢献しました。

今年のドラフトではジョッシュ・ハート(ヴィラノバ大)、ディロン・ブルックス(オレゴン大)、ジャロン・ブロッサムゲームの3人が大学で高い評価を得ていた上級生のウイングプレーヤー。
彼らの中からブログドンの様に即戦力として活躍する選手が出てくるでしょうか。

コンバイン計測値





スタッツ







ハイライト

ジョッシュ・ハート


ディロン・ブルックス


ジャロン・ブロッサムゲーム


この3人の中で最も実績を上げているのはジョッシュ・ハート。
2016年にはNCAAトーナメント優勝を経験。
2017年にはBig Eastの最優秀選手賞を受賞し、オールアメリカン1stチームにも選出されています。
4年間コツコツと成績の上積みを重ねてきており、大学でオールラウンドな選手に成長しています。
スタッツ・実績・コンバインの数値共に文句なしですが、1つ気になるのがFT成功率。
持論ではFT成功率の高さはシューティングの精度を図る上で非常に重要な項目。
3PT成功率は40%を超える選手ではありますが、4年間でFT成功率を超えたことは無し。
1年目に67%だったFT成功率を75%近くまで向上させたことは事実で今後も成長を続ける可能性も十分考えられます。

オレゴン大のディロン・ブルックスは今年オレゴン大をFinal4に導き、優勝したノースカロライナ大をあと一歩の所まで追い詰めました。
今年は怪我での開幕出遅れシーズン途中での怪我もあり、出場時間は過去3シーズンで最低。
3PT成功率は自身初の4割越えを達成しましたが、2年連続で8割越えだったFT成功率は初の7割台となりました。
ウイングスパンは平凡でディフェンス面ではNBAレベルでどこまでやれるか未知数。

3人の中で最も身体能力に秀でるブロッサムゲーム。
上記の2人はSG寄りの選手ですが、ブロッサムゲームはSF寄り。
昨年アーリーエントリーしていれば1巡目で指名されるとの評価を得ていましたが、シニアのシーズンまで大学に残留しました。
昨季44.6%まで向上させた3PT成功率を今季2割台中盤まで落とし、シューティング精度への不安は拭えません。
身体的なポテンシャルの高さは折り紙付き。
ウイングスパンやスタンディングリーチの高さも魅力で、ウイングのディフェンダーとして活躍するポテンシャルを感じます。

無難に予想すればこの中で最も活躍しそうなのはハートですが、私的にはブルックスが良いのではと予想。
3人共予想指名順位は2巡目で大外れも無さそうなので無難な良いピックにはなりそうです。

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