NBAドラフト2017:コンバインの身体測定結果を2016年と比べてみる。


当たり年と言われる2017年のドラフト。
確かにNCAAではフレッシュマンの活躍が目立ちました。
ケンタッキー大は例年通りフレッシュマン主体で暴れまくり、UCLAもロンゾ・ボールとT.J・リーフの活躍で劇的な復活を遂げました。

さて、感覚的には確かに今年のドラフトは選手層も厚く、2016年のドラフトよりも期待が持てそうですが、実際に数字で比較してみた場合それほどの違いは出るのでしょうか。
今年のコンバインの身体測定結果と2016年の計測結果を見てみましょう。


2017年の身体測定結果





2016年の身体測定結果









上の2つの平均値はDraftExpressから持ってきています。
ポジションの概念は結構曖昧なので、PG・ウイング(SGとSF)・ビッグマン(PF・C)位の緩いくくりで考えておいた方がいいかも。

2017年のドラフトの方が2016年よりもかなり良いという評判ですが、身長とウイングスパンでは2016年の方が全てのポジションで同等か良い結果が出ています。
しかし、2017年はスタンディングリーチでは全てのポジションで2016年より優れた結果が出ています。

2016年の方が身長・ウイングスパン共に優れているにも関わらず、2017年の方がスタンディングリーチで優れた結果が出ているということは、2017年の選手の方が肩幅が狭い、肩の位置が高い、小顔とかってことでしょうか...。

”高さ”が重要な競技であるバスケットボールにおいて、スタンディングリーチは気にすべき指標であることは間違いありませんが、身体測定の結果で見ると一概に2017年が2016年より優れたドラフトと言うことは出来なさそうですね。

1つ言えるのはCポジションのサンプル数は2016年の6人を2017年が倍以上上回っているので、ドラフト指名が有力視されるレベルのビッグマンは2017年の方が圧倒的に豊富だということではないでしょうか。
PGが豊作と言われる2017年ですが、実は本当に豊作なのはビッグマンなのかも。
上位候補のビッグマンは決して多くはありませんが、1巡目中位以降には将来性の高いビッグマンが揃い多くのチームに指名のチャンスが出てきそうなので、ファンの方はビッグマンに注目しておく必要があるかもしれませんね。

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