フレッシュマン主体、経験不足のタレント軍団ケンタッキー大。

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近年反則的なリクルートを続け、フレッシュマン主体でチームを構成するケンタッキー大(UK)。
過去のシーズンもフレッシュマンを主体としてきましたが、昨季であればアイザイア・ブリスコーやデリック・ウィリスといった頼れるベテランがチームを支えてきました。

昨年の主力の多くが卒業とアーリーエントリーでチームを去った結果、今年のUKの主力で昨年からチームに在籍していたのはソフォモアのウェニェン・ガブリエルとサッチャ・カリヤ-ジョーンズ、ハミドゥ・ディアロの3人のみ。
ガブリエルは昨季からローテーションプレーヤーでしたが、カリヤ-ジョーンズはローテーション外の選手。
ディアロに限っては昨季中盤にUKに加入し、練習には参加していましたが公式戦出場経験はゼロ。

今季のUKは名将カリパリ史上最も若いチームと言えるチーム構成になっています。



予想主力選手








※赤字はフレッシュマン

昨季から残る主力選手




昨季からローテーション入りしていたプレーヤーはガブリエルのみ。
ガブリエルもディフェンスで貢献してましたが、出場時間は17.8分と決して多くの出場時間を得ていた訳ではありません。
今季も得点を取れる選手が揃うUKでは機動力とウイングスパンを活かし、ディフェンスやリバウンドでの貢献が期待されます。

キープレイヤー

ハミドゥ・ディアロ

学年:ソフォモア
ポジション:SG
身長(裸足):193cm
体重:90.3kg
ウイングスパン:210.8cm


本来ならば今年進学のclass of 2017の選手でしたが、進学を早め昨季中盤にUKに加入。
公式戦の出場はありませんでしたが、チーム練習には昨季から参加しており今年のUKの中では経験値の高い選手の1人。

今年のドラフトにもエントリーしていましたが、ドラフトから撤退しカレッジへの残留を表明しました。
コンバインでは身体測定・体力測定共に素晴らしい数字を記録し、ドラフト残っていても1巡目指名の可能性が高かったと言われています。
今夏のU19世界選手権にもアメリカ代表として出場し、チーム3位の平均10.9得点を記録しています。

身体能力だけ見ればカレッジでもトップレベルのSGですが、世界選手権の3PT成功率20%、FT成功率57.1%という数字から分かる様に課題は外角シュートの精度の向上。
また、若いチームの中ではチームリーダーとしての役割も求められます。

キーフレッシュマン

クアデ・グリーン

ポジション:PG
身長(裸足):180.3cm
体重:80.3kg
ウイングスパン:189.2cm


タレント豊富な今季のUKの中でも純粋なPGはクアデ・グリーンのみ。
昨年のディアーロン・フォックスにはスピードで劣りますが、コントロール力では決して劣らない正統派のPGです。

グリーンにはディアロ、ノックス、ワシントンと得点力の高い選手達を統率することが求められます。
サイズこそ小さなものの、優れた技術を持つ正統派のガードで役割をキッチリこなしてくれるでしょう。
アンセルフィッシュなプレーの出来る選手であり、タレント軍団UKの司令塔としてフィットするでしょう。

シーズン展望

今年のUKの強みはオールラウンドなインサイド。
ガブリエル、ワシントン、カリヤ-ジョーンズ、ヴァンダービルトはオールラウンドなスキルと機動力を持ち、リチャーズはペイント内での高いディフェンス力を持つ選手。
インサイドにこれ程のタレントが揃うチームはNCAAでもUKのみ。
ヴァンダービルトはビッグマンらしからぬハンドリングスキルを持ち、昨年のマリック・モンクの様に開幕前の予想を上回るインパクトを残してくれる期待感があります。

昨年もフォックス、モンクを主体としてアップテンポなオフェンスを展開したUKですが、今季はインサイドの選手も優れた機動力を持ち、全ポジションから速攻の展開が可能。
速攻の破壊力は昨年を上回るでしょう。

ウイングにもディアロ、ノックスが並び、サイズ、身体能力はこれまたNCAA屈指。
アウトサイドシュートには不安が残りますが、3PT精度の高いベイカーもベンチに控えています。

フレッシュマン主体のチームですがタレントはNCAAの中でも1,2を争うレベルであることは間違いありません。
経験不足は否めませんが、オフェンスが噛み合えばどのチームを相手にしても圧倒してしまうでしょう。

リーダー不在が響き、トーナメントではELITE8と予想しますが、記録以上に記憶に残るバスケットを展開してくれるのではと非常に期待しています。

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