2018-2019シーズン:押さえておくべき高校生プレーヤー10人

高校バスケットボールも夏のAAUシーズン真っただ中ですが、来るシーズンに向けて注目選手を予習しておきたいと思います。
今年高校の最上級生となるのは、class of 2019。
高いポテンシャルを持ったインサイドプレーヤーが上位に揃う学年です。

また、今年ジュニアとなるclass of 2020も将来有望な選手が多い要注目の学年。
2020年には高卒でのNBAドラフトへのアーリーエントリーが解禁となる可能性もあり、そうなればclass of 2019同様、2020年のドラフトでの注目選手となるでしょう。

class of 2019

ジェームス・ワイズマン


この学年全体でNO1の評価を得るのがジェームス・ワイズマン。
昨年の夏にはU16USA代表として、アメリカ大陸選手権でもプレーしています。
裸足で212.1cmの身長と、228.6cmのウイングスパンを持ち、NBAでもエリートクラスの身体を誇ります。
恵まれた身体に加え、高い機動力と柔らかなアウトサイドからのシュートタッチも備える現代的なビッグマン。

所属校はMemphis East High School。
昨年までこの高校でHCをしていたアンフェニー・ハーダウェイが今年からメンフィス大のHCに就任したことで、メンフィス大が有力進学先と見られています。

ヴァーノン・キャリーJr


この学年でワイズマンに次ぐ評価を得るのがヴァーノン・キャリー。
今夏のU17ワールドカップではUSAの大会制覇に貢献し、ベスト5にも選出されました。
125kgオーバーの屈強なフィジカルと、それに見合わぬ機動力とスムースなミッドレンジジャンパーを武器に相手ビッグマンを圧倒。
身体能力の高さは元NFL選手の父親譲りでしょうか。

彼の所属校NSU University Schoolは昨季全米招待で準優勝に輝いた超強豪校。
エースのキャリーが残る今年のシーズンは、全米招待制覇の最有力校となるでしょう。

コール・アンソニー


元NBA選手のグレッグ・アンソニーを父に持つ、学年NO1ガードのコール・アンソニー。
今夏はU18USA代表としてアメリカ大陸選手権に出場し、USAの優勝に貢献しました。
自由自在のハンドリング、高精度のアウトサイドシュート、爆発的な跳躍力を武器にゲームを支配します。

全米招待優勝を目標としており、その為に転校する可能性も。
来月には父親とフロリダの高校を訪問する予定がある様で、そうなると田中力君の留学先IMGアカデミーが転校先となるかもしれません。

ジョッシュ・グリーン


オーストラリア出身で学年屈指の評価を得るウイングプレーヤー、ジョッシュ・グリーン。
今年は、高校USA代表と高校世代の世界選抜が対戦するHoop SummitのWorld Teamのメンバーにも選出されています。
高い身体能力を誇るウイングプレーヤーで速攻のフィニッシャーとして、多くのハイライトプレーを生み出します。

所属校は田中力君の留学先でもあるIMGアカデミー。
今年は、田中君のパスからグリーンがダンクを決める姿が見られるでしょう。

class of 2020

ジェイレン・グリーン


今夏のU17ワールドカップにUSA代表として出場し、大会MVPに選出されたフィリピン系アメリカ人のジェイレン・グリーン。
高い跳躍力とクイックネスを誇り、攻守両面で支配的なプレーが出来る学年トップのウイングプレーヤー。
プレーヤーのタイプとしては、NBAのジョッシュ・ジャクソンに似たタイプ。
ハンドリングとアウトサイドに磨きをかければ、ジャクソン以上のプレーヤーに成長するでしょう。

ワールドカップの活躍で自信を増した今季はどんなプレーを見せてくれるでしょうか。

R.J・ハンプトン


この学年屈指のコンボガードのR.J・ハンプトン。
彼の父もSMUでバスケをプレーし、ヨーロッパや中国でプロとして活躍したバスケットボール選手です。
今夏はUSA代表としてU17ワールドカップに出場しましたが、2戦目からは怪我で欠場となってしまいました。
昨季は所属校でシーズン平均30得点オーバーを記録し、切れ味鋭いドライブで得点を量産する高校屈指のスコアリングガードです。

昨年の夏にはMontverde Academyへの転校の噂がありましたが、地元の高校に残留。
学年変更の噂も出ている様で、彼の動向は要注目です。

ジェイレン・サッグス


ハンプトンに並び、この学年屈指のコンボガードのジェイレン・サッグス。
彼もU17ワールドカップのUSA代表メンバーに選出され、大会制覇に貢献しました。
アメフトではQBを務め、アメフトでも有望選手としての評価を得ているアスリート。
NFLで活躍するテレル・サッグスは彼の従妹でもあります。
ハンプトン程の爆発的なクイックネスはありませんが、QBらしく視野の広さとフィジカルコンタクトの強さが彼の魅力。

2年連続でも所属校をミネソタ州大会制覇に導いており、チームを勝たせることが出来るプレーヤーです。

スコッティ・バーンズ


万能なスキルを備えるコンボフォワードのスコッティー・バーンズ。
彼もまたU17ワールドカップのUSA代表メンバー。
恵まれた身体と華麗なスキルセットを兼ね備えるにも関わらず、リバウンドや泥臭い仕事も厭わない献身的なチームプレーヤー。
所属校はキャリーと同じくNSU University Schoolで、昨季はチームの全米招待準優勝に大きく貢献しました。

髪型はサザエさんですが、決して侮れないプレーヤーです。
アウトサイドの精度とハンドリングが向上すれば、カレッジやプロレベルでも活躍することは間違いないでしょう。

アイザイア・トッド


サイズ、機動力、オールラウンドなスキルセットと3拍子揃った現代型インサイドプレーヤーのアイザイア・トッド。
身体的にも技術的にもプロレベルでスターになる資質を備えており、順調に成長を見せれば、ドラフト上位でNBA入りを果たすでしょう。
身体はまだまだ出来上がっていないので、ここからビルドアップは必要ですが。

NBA目線で見れば、この学年で最も有望な選手はトッドかもしれません。

class of 2021

パトリック・ボールドウィンJr


class of 2021のESPNランキングで全体1位にランクされるパトリック・ボールドウィンJr。
NBAのトレンドでシューターが重宝されますが、高校で高い評価を受けるのはアスリートタイプの身体能力に秀でる選手がメイン。
その中で、シュータータイプで高い評価を受ける稀有なプレーヤーです。
私的にシュートフォームは余り気にしないタイプで、シュートは入れば良いと思っているのですが、彼のストロークは非常に滑らかで安心感があります。

彼の父親はウィスコンシン大ミルウォーキー校でHCを務めていますが、リクルートの一環で親子揃っての引き抜きも有るかもしれません。

他にも注目選手は目白押し

今回の10人はあくまで私的に"鉄板"だと思っている選手達。
当然他にも素晴らしい選手はゴロゴロしていますし、下級生達もグングン当確を現してくるでしょう。
数多くのハイライトが動画共有サイトに挙げられていますので、是非是非皆さんもお気に入りの高校生選手を見つけてみて下さい。

コメント

  1. 個人的に気になっているのですが、エモーニバテスはどのカテゴリーの選手で何歳なんでしょうか

    返信削除
    返信
    1. こーゆさん

      コメントありがとうございます。
      Emoni Batesは今年から高校のclass of 2022の14歳ですね。

      数年前から話題になり、身長は止まった様に見えますが、最近は身体能力が伸びてきて楽しみな選手ですね。

      削除

コメントを投稿