RJ・バレットが33得点!デューク大が開幕戦でケンタッキー大を粉砕

遂にカレッジバスケットボールが開幕!!
開幕戦で最大の注目カードの1つとなったのが、スーパーフレッシュマン擁するデューク大と、カレッジきってのスター軍団であるケンタッキー大(UK)の対戦です。

激戦が予想されたカードでしたが、結果は118-84でデューク大が大勝。
試合開始から高い集中力を保ったデューク大の前に、UKは浮足立ち、予想以上の点差となりました。

この試合でデューク大のエース、RJ・バレットが33得点4リバウンド6アシスト、ザイオン・ウィリアムソンが28得点7リバウンド、キャメロン・レディッシュが22得点4アシストの活躍を見せています。

UKでは、フレッシュマンのケルドン・ジョンソンが23得点、スタンフォード大からの転校生リード・トラビスが22得点と気を吐きました。



デューク大の集中力がUKを上回る


スターティングメンバーの内4人をフレッシュマンが占めるデューク大。
同じく下級生主体ながら、昨季経験を積んだソフォモアの選手や、転校生のトラビスを獲得したUKの方が、経験では勝ると予想されました。

しかし、試合開始直後から高い集中力を見せたのは、UKではなく、デューク大。
試合開始早々、デューク大のトレイ・ジョーンズ、レディッシュが続けて3PTを決め、主導権を握ります。
UKはフレッシュマンのジョンソンのドライブを中心にデューク大を追走しますが、ピックアップの遅れからレディッシュにワイドオープンの3PTを許し、不用意なTOからバレットに速攻を決められる等、エンジン全開のデューク大の前に浮足立ったプレーが目立ちました。

結果から見れば、試合序盤での集中力の差が試合の勝敗を分けた様に思います。
デューク大を試合を通して、僅か4TOと高い集中力を維持しましたが、UKは15個のTOを喫しました。
ディフェンスでも、デューク大の速攻についていくことが出来ず、多くのイージーバスケットを献上。
試合開始早々に2桁差がついてしまったことで、デュークのスーパーフレッシュマンを勢いづけてしまったことが、UKの敗因でしょう。

後半開始早々にも、レディッシュにワイドオープンでの3PT、スティールからの速攻を許してしまい、UKは結局最後まで試合の流れを掴むことが出来ませんでした。

正直この試合は経験で勝るUKが有利と予想していたので、デュークの大勝には驚きました。
特に経験不足が懸念されたフレッシュマン達が、開幕戦からこれだけ高い集中力でプレーを見せてくれるとは...。
ベンチ層の薄さも懸念されていましたが、この試合ではオーストラリア出身のジャック・ホワイトが9得点11リバウンドと泥臭いプレーで貢献してくれていました。
ゾーンディフェンスを敷いた去年から、マンツーマンに変更したことも能力の高いチームにマッチしている様に思います。
フレッシュマンが暴れ、上級生が屋台骨を支える構図が確立されるてしまうと、今年のデューク大を止めるのは中々難しそうですね。

エースRJ・バレットがチームを牽引


素晴らしい集中力を見せたデューク大の中でも圧巻の活躍を見せたのがバレット。
試合開始早々には、スティールからのダンクを決め、デューク大に流れを引き寄せ、UKが点差を詰めてくると速攻や3PTでUKを突き放す等、試合の要所要所で素晴らしい活躍を見せてくれました。

フィジカルコンタクトを嫌わず、ドライブからタフショットを決める彼のプレーは正にエースと呼ぶに相応しいプレーでした。
U19ワールドカップでカナダを優勝に導き、高校全米招待でもチームを優勝に導いた"チームを勝たせることの出来る選手"であるバレット。
定評のある勝負強さを、この試合でも存分に発揮していました。

高校時代から勝負強さには定評があったので、この試合でも活躍するとは思っていましたが、期待以上のプレーを見せてくれました。
野獣的なザイオンのプレーと比較すると、バレットは王道のスーパーエーススタイル。
流れの悪い状況での活躍は頼もしい限りです。

ちなみに、この33得点は、フレッシュマンのデビュー戦としては、デューク大の新記録。
数々のスーパースターを輩出したデューク大の中でも、歴史に残る選手の1人となることは間違いないでしょう。


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