ゴンザガ大が開幕28連勝も待ち受けるNCAAトーナメント制覇の高い壁。


日本人選手八村塁の所属するゴンザガ大。
2月18日にはパシフィック大に82-61で勝利し、開幕から無傷の28連勝を達成。
レギュラーシーズンは残すところあと2試合。
サンディエゴ大戦、ブリガムヤング大戦の2試合の後、3月3日から所属カンファレンスWCC(West Coast Conference)のトーナメントを経て、NCAAトーナメントに突入します。

現在AP Top 25、USA Today Coaches Pollの2つの主要ランキングでNCAA1位を独走するゴンザガ大。
NCAAトーナメントへの出場は既に確実。
八村塁も日本人選手として初となるNCAAトーナメントを経験することとなるでしょう。

順風満帆のシーズンを送るゴンザガ大にNCAAトーナメントでの上位進出にも期待が高まりますが、ゴンザガ大の上位進出には不安要素が残ります。



強豪校との対戦不足。

ゴンザガ大の所属するWCCには、ゴンザガ大の他でランキング上位にランクされるチームはAP Top 25で22位のセントメリーズ大のみ。
12月末にカンファレンスゲームに突入して以降、ゴンザガ大の強豪校との対戦成績は他の上位チームと比較し、圧倒的に不足しています。

ここで、NCAAでも有数の強豪カンファレンス、ACC(Atlantic Coast Conference)を見てみましょう。
ACCにはAP Top 25で10位にランクするノースカロライナ大(UNC)をはじめ、同8位のルイズビル大、12位のデューク大、14位のヴァージニア大、17位のフロリダ州立大(FSU)、
25位のノートルダム大など多くの強豪校が揃います。

現在カンファレンスゲーム成績11勝3敗でACCの首位に立つUNCですら、ランキング外のジョージア工科大、マイアミ大に敗戦を喫するなど、全てのチームが高い戦力を有し、熾烈な争いが繰り広げられています。

UNCは怪我で開幕から欠場が続いていたインサイドの主力の1人、テオ・ピンソンが復帰し、ようやくベストメンバーが揃い、2月18日には強豪のヴァージニア大を相手に65-41で圧勝。
開幕前は優勝候補の筆頭に挙げられたデューク大は主力の怪我やコーチKの腰の手術などでチーム事情が安定せず、期待された様なシーズンを送ることが出来ていませんでしたが、ここに来てベストメンバーが揃い、コーチKが復帰したことで7連勝を記録中と勢いに乗り始めました。

この様に強豪校はNCAAトーナメントに向けて段々と照準を合わせ、シーズンが進むにつれて戦力を向上させて行きます。
そして強豪カンファレンスでは強豪校同士の激戦が繰り広げられ、カンファレンスゲームを無敗で乗り切ることは至難の業なのです。
これはACCだけに当てはまることではなく、アリゾナ大、UCLA、オレゴン大のいるPac-12、カンザス大、ベイラー大、ウェストヴァージニア大のいるBig 12など全ての強豪カンファレンスに当てはまることです。

メジャーカンファレンスと呼ばれる強豪カンファレンスはAtlantic Coast Conference (ACC)、Big 12 Conference、Big Ten Conference、Pac-12 Conference、Southeastern Conference (SEC)の5つ。
その5つのカンファレンス外のチームの優勝はAmerican Athletic Conference所属のコネチカット大(1999年, 2004年, 2011年, 2014年に優勝)を除くと、メジャーカンファレンス以外のチームの優勝は1990年のUNLVまで遡ります。

また、シーズン無敗でのNCAAトーナメントは1976にインディアナ大が達成して以来、40年以上に渡り達成されていない偉大な記録。
カール-アンソニー・タウンズ、デビン・ブッカー等を擁し、シーズン終了後のNBAドラフトで4名が1巡目指名を受け、2巡目指名2名の計6名が指名を受けた2015年のケンタッキー大。
他を寄せ付けないチーム層の厚さでレギュラーシーズンを無敗で終了。
NCAAトーナメントでも圧倒的な優勝候補として優勝を期待されましたが、Final4でフランク・カミンスキー擁するウィスコンシン大に敗北。
パーフェクトシーズンを達成することは出来ませんでした。

八村塁が所属していることもあり、日本でも注目度の高いゴンザガ大。
開幕からの無傷の連勝でNCAAトーナメントでの好成績も期待されますが、無敗でのNCAAトーナメントがどれだけ難しい記録かということは気に留めておく必要がありそうです。


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