EYBL2019:Mokan EliteがPeach Jamを制する


秋から続いた高校バスケのシーズンは春で終わりを迎えましたが、その後はAAU(Amateur Athletic Union※日本で言うクラブチームに近いでしょうか )が夏まで続きます。Nike、Adidas、Under Armourが主催するAAUリーグが主要3大リーグですが、今年はNike主催のEYBL(Elite Youth Basketball League)に注目選手が集まりました。

EYBLのプレーオフであるPeach Jamは毎年盛況を見せ、公式グッズやPeach Jam用のカラーリングのシューズも販売されています。今年のPeach Jamの決勝ではカリフォルニアのTeam Why NotとカンザスのMokan Eliteが対戦。-でMokan Eiteが勝利を納め、マイケル・ポーターJrとトレー・ヤングを要した2016年以来の栄冠を手にしました。

注目選手

Mokan Elite

ヌファリ・ダンテ


ケネディ・チャンドラー

Team Why Not

ジェイレン・グリーン


ニマリ・バーネット


デビン・アスキュー



今年のPeach Jamの決勝は強力なCであるヌファリ・ダンテとクイックなPGのケネディ・チャンドラー擁するMoKan Eliteとジェイレン・グリーンやニマリ・バーネットとアスレティック能力の高いウイングプレーヤーを揃えたWhy Notの対戦となりました。高さで劣るTeam Why Notはスターティングラインナップにガードとウイングプレーヤーを5枚並べ、機動力で対抗。しかし、Mokanが制空権を支配し主導権を握ります。

Team Why NotはU19USA代表メンバーでもあるグリーンの3PTで対抗。後半に猛追を見せ、延長に持ち込みます。延長まで粘ったWhy Notですが、逆転を狙ったエンドスローからのグリーンのシュートがリングに嫌われ勝負あり。85-84でMokan Eliteが今年のPeach Jamを制しました。22得点18リバウンド2ブロックでインサイドを支配したMokan EliteのダンテがMVPに選出されています。

AAUの試合は個人能力重視な側面が大きく、各高校の試合と比較しても粗削りで判断の悪さが目に付きますが、その分高校生らしい熱さや激しさが感じられます。強豪AAUの選手達は皆高校に戻れば圧倒的なエースプレーヤーばかり。そんな選手達のプライドのぶつかり合いは普段の高校の試合とは違う面白みがあります。

この試合でMVPに輝いたダンテはマリ出身のビッグマン。恵まれたサイズとウイングスパン、高い機動力を備え、既に2度もHoop Summitに選出されています。オフェンススキルはまだまだ未熟ですが、ディフェンスでの存在感は大きく、フィニッシャーとしても高い決定力を誇ります。今年高校の最上級生となるclass of 2020の選手ですが、class of 2019への学年変更の話もあり、そうなれば2020年のNBAドラフトで注目のビッグマンとなるでしょう。

ダンテと共にMokan Eliteを牽引したのがclass of 2021のガード、ケネディ・チャンドラー。ミスも目立ちましたが、クイックネスを武器にWhy Notのディフェンスを切り裂き、ゲームハイの23得点9アシストの活躍。NBAや各国代表レベルでは長身のガードが重宝されますが、高校やカレッジレベルであれば、彼の様なスキルとクイックネスに優れるガードを擁するチームは強いです。

試合には敗れたTeam Why Notのエースは世代別USA代表の常連で2018年のU17ワールドカップでは大会MVPに輝いた選手。爆発的な跳躍力と類まれな空中でのバランス感覚を持ち、スタッツ以上にインパクトの大きなプレーを見せる選手。安定感は欠きますが、この試合で見せた様に1度波に乗ると止められない爆発力を持つ選手です。フィジカルはまだまだ華奢で試合中に存在感が全くない時間帯もある選手ですが、将来性の高さはレベルの高い選手が揃うclass of 2020の中でもピカイチです。

Team Why Notのバーネットとデビン・アスキューは共に今年のFIBA 3x3 U18でUSAに金メダルを持ち帰ったメンバー。強気なプレーと勝負強いシューティングでチームを支えました。

決勝に残らなかったチームの選手ではTexas Titans所属でU19 FIBAワールドカップでも印象的なプレーを見せたコンボガードのケイド・カニンガム、Nightrydas Elite所属で同じくU19FIBAワールドカップでプレーしたスコッティ・バーンズ、Boo Williams所属でシューターのキャム・トーマス、Phenom University所属のオールラウンダーでデューク大にコミットしたジェイレン・ジョンソン等が目立ちました。
今年のAAUで中心となったclass of 2020の選手達がNBAドラフトに掛かるのは2021年。今から彼らの名前を覚えておいて損はありません。


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