ザイオン・ウィリアムソン対マービン・バグリー。Class of 2018のトップ争いが激化。


現在の日本の高2にあたるClass of 2018。
この学年で常にトップを走ってきた選手がカリフォルニアのSierra Canyon High Schoolのマービン・バグリー。
アリゾナからの転校生で今年からカリフォルニアでプレー。
サイズ・身体能力・技術の三拍子揃った選手で、学年問わず高校トップ選手の呼び声も高い。

今季に入りグングンと評価を上げ、バグリーを猛追しているのがサウスカロライナのSpartanburg Day High Schoolのザイオン・ウィリアムソン。
バグリー程のサイズや器用さは無いが、飛びぬけた身体能力の持ち主。

バグリーが独占してきた学年トッププレイヤーの座を巡る争いが激化している。



マービン・バグリー

学年:class of 2018
ポジション:PF
身長(裸足):207.1cm
体重:100.2kg
ウイングスパン:214.6cm


ザイオン・ウィリアムソン

学年:class of 2018
ポジション:PF
身長(靴込):200.7cm
体重:104.3kg
ウイングスパン:208.3cm


完成度のバグリーとポテンシャルのウィリアムソン。

NBA水準を満たすサイズに高校トップレベルの身体能力、更にはオールラウンドなスキルセットを持つバグリーはジュニア(日本の高2)にして既に非常に高い完成度を誇る選手。
それでいて伸びしろが無いということも無く、今後の成長次第では両フォワードポジションをこなす器用さもある。
細身の体型だがインサイドのポジション取りも上手く、ゴール近辺でのフィニッシュの多彩さ精度の高さも高校レベルでは群を抜いている。

対するウィリアムソンの武器は若さとバグリーをも上回る身体能力。
バグリーが3月で18歳となる一方でウィリアムソンは7月に17歳と若く、身体的には既に成熟しているが技術面での成長への期待は高い。
身体能力に関しても跳躍力や瞬間的な爆発力ではバグリーをも上回る
NBAでPFをこなすにはサイズ不足も懸念される。
ハンドリングにも非凡なセンスを見せるが、身体能力に頼りがちな面も見える。
カレッジ進学までにファンダメンタルを磨けばバグリーに追いつき、追い越す可能性もあるだろう。


評価を分けるチーム成績。

バグリーの所属するSierra Canyonは全米でもTOP3に入る超強豪校。
一方ウィリアムソンのSpartanburgは州内では強豪校だが全米的には平凡。
ウィリアムソンが得点記録を更新した全米レベルの招待トーナメントのChick-Fil-A Classicでも、1勝2敗と負け越し。
その大会でSpartanburgを破ったW.J. Keenanも決勝ではLa Lumiereに77-58で完敗。
Sierra CanyonはそのLa Lumiereにもバグリーの21得点9リバウンドの活躍で勝利している。

Sierra Canyonはシーズンを通して、La LumiereやOak Hill、Nathan Haleといった全米上位の高校と対戦。
バグリーも五つ星の高校トップレベルのマッチアップを圧倒し、実力を証明し続けている。
しかし、Spartanburgは全米レベルの相手との対戦が無く、ウィリアムソンも高いレベルの相手とのマッチアップ機会が無く、その点でバグリーから大きく後れを取っている。

両者の真価が問われる来シーズン。

Sierra Canyonにはバグリー以外にもUCLAコミットのコディー・ライリーやアリゾナ州立大コミットのレミー・マーティン等高いレベルの上級生が揃っている。
その為バグリーは無理をしてプレーをする必要が無く、常に軽々とプレー。
上級生が卒業する来季こそ、バグリーの真価を問われるだろう。

ウィリアムソンも今季で全米中にその名を轟かせ、来季はより高いレベルでの大会に招待されることが予想される。
バグリーとの差を埋めることが出来るかどうかは全米レベルの大会での活躍次第だろう。


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