ノースカロライナ大のジャスティン・ジャクソンに芽生えたエースの自覚。


ノースカロライナ大(UNC)のジュニア(3年生)フォワード、ジャスティン・ジャクソン。
高校時代には数々の個人賞を獲得し、マクドナルドオールアメリカン、ジョーダンブランドクラシックにも出場。
マクドナルドオールアメリカンでは現フィラデルフィア76ersのジャリル・オカフォーと共にMVPにも選出されました。

鳴り物入りでUNCに入学したジャクソン。
1年目から主力として出場し、平均10.7得点を記録。
カンファレンスのオールルーキーチームに選出も選出され、2年目シーズンでの飛躍が期待されました。
しかし、2年目シーズンでは個人成績は微増に留まり、決勝まで勝ち進んだNCAAトーナメントでも評価を上げたのは同期のジョエル・ベリー。
2年目シーズン終了後にアーリーエントリーを表明するも、NBAからは良い評価を得られず、カレッジで3年目のシーズンを過ごすことに。
3年目の今季もシーズン前にカンファレンスMVP候補に挙げられたのはジャクソンでは無く、ベリーだった。



ジャスティン・ジャクソン

ポジション:SF
身長(裸足):200.7cm
体重:87.5kg
体脂肪率:7.6%
ウイングスパン:210.2cm
スタンディングリーチ:262.9cm
垂直跳び(助走なし):74.9cm
垂直跳び(助走あり):87.6cm
最高到達点:350.5cm

転機となったケンタッキー大戦


開幕戦では27得点を記録したものの、その後活躍は安定せず。
開幕から11試合が経過した時点では、平均15.5得点と平均得点でチームをリードこそしていたものの、2年目からは大きな進歩は見られなかった。

転機となったのが12月17日のケンタッキー大戦。
当時ディビジョン1でランクされたケンタッキー大はフレッシュマン主体の非常に若いチーム。
上級生主体のUNCとしては、絶対に負けられない試合でした。
この試合でジャクソンはエースとして覚醒。
アグレッシブにゴールを狙い、15本ものフリースローを獲得しキャリアハイの34得点。
ケンタッキー大エースのマリック・モンクの47得点の前に敗戦を喫したものの、ジャクソンのプレーからはエースとしての自覚が感じられました。

ケンタッキー大戦を契機にジャクソンのプレーはよりアグレッシブに進化。
その後の16試合では平均19.7得点を記録しています。
UNCの所属カンファレンスのACCカンファレンスゲーム内での平均19.6得点はACC所属選手中第3位。
NCAA屈指の強豪カンファレンスであるACCでの活躍は特筆に値する成績です。

ジャスティンの躍進もあり、UNCは2017年2月21日現在NCAAディビジョン1で8位にランクされ、カンファレンスゲーム成績も11勝3敗で単独首位。
昨季のNCAAトーナメント準優勝の立役者、ブライス・ジョンソンとマーカス・ペイジが卒業で去ったチームを安定して20得点近くを記録する活躍で牽引しています。

今季健康状態が不安定だったUNCもベストメンバーが揃い、本格的にNCAAトーナメントモードに入っています。
昨季は決勝でヴィラノバ大のブザービーターの前に苦杯を舐めたUNC。
昨季の雪辱を晴らすための戦力は十分に整っており、後は短期決戦のトーナメント戦でジャクソンがどこまでチームに勢いを付けられるかどうかでしょうか。

3年目のシーズンにしてようやく期待通りの活躍を見せ始めたジャスティン・ジャクソン。
彼の飛躍はチームをNCAAトーナメント制覇まで導くことが出来るでしょうか。


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