NBAドラフト2017:ダーク・ノヴィツキー以来の大型シューター、ラウリ・マルカネン。


フィンランド出身のビッグマン、ラウリ・マルカネン。
2016年のU-20ヨーロッパ選手権では平均24.9得点で得点王を獲得し、ユーロ屈指のビッグマンとしてアリゾナ大に入学。

アリゾナ大では選手層の厚いチームの中で1年次から得点源の1人として活躍。
チーム2位の平均15.6得点、チーム首位の平均7.2リバウンドを記録。
3PT成功率42.3%、FT成功率83.5%とユーロ出身のビッグマンらしく、非常に高精度のシュート力を有しています。

ユーロ出身の選手としてはダーク・ノヴィツキー以来の大型シューターに大成するポテンシャルを持つ選手です。

ラウリ・マルカネン

ポジション:PF
身長:213.4cm
体重:104.3kg

ユーロ出身のビッグマンとして身体能力も高水準


身体能力に劣るイメージの強いユーロ出身のビッグマンですが、マルカネンはシュート精度だけでなく身体能力も中々。
アリゾナ大のイベントではダンクコンテストに出場し、軽々と綺麗なウインドミルダンクを成功させています。
突出してクイックという訳では無いですが、ドライブでディフェンスを振り切ることの出来るスピードも持ち合わせています。

課題はディフェンス


身長はNBAでも十分な高さがありますが、ウイングスパンは短いと言われているマルカネン。
ディフェンスではカレッジレベルでも課題が山積。
直線的なスピードは悪くはありませんが、横の動きに対応するクイックネスには難ありで、サイズが小さくクイックネスに勝る選手とのマッチアップでは苦労することになりそうです。
リムプロテクターやリバウンダーとしてNBAレベルで活躍することは無いでしょう。

シュート精度は大きな魅力


マルカネンは7フッター級のビッグマンながら3PT成功率4割越えのシュート精度の持ち主。
シューティングリリースもクイックでフィニッシュパターンも多彩。
ピック&ポップではディフェンスの脅威となるでしょう。
スポットアップだけでなく、ドリブルオフでのシュートも上手く、自分で得点をクリエイト出来る選手で、アウトサイドのオフェンスでは今年のドラフトのビッグマンの中でNO1の完成度を誇る選手です。

予想指名順位は1巡目6位~10位あたり。
アウトサイドオフェンスに優れるビッグマンを求めるチームにはフィットする選手ですが、ディフェンスには目を瞑る必要があるでしょう。
長所が分かりやすく、シュート力に関してはNBAのビッグマンの中でも高いレベルにあるので、使いやすい選手ではあります。
NBAのゲームスタイルに適応出来れば、将来的にはノヴィツキーの様に成長することが期待されます。

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