NBAドラフト2018:やっぱりシニアは捨てがたい ウイング編


先日のPG編に続いて、今回はウイング編。
ドラフトで上位指名を受ける様な選手はいませんが、高い得点能力、ゲームコントロール力を備えるオールラウンドに完成度の高い選手が揃います。

今年はウイングに目玉となる選手がいないので、ウイングを必要とするチームは、2巡目で実力派のシニアを狙いに行くのも有りではないでしょうか。
※最初はSGとSFに分ける予定でしたが、ポジションの区別が曖昧なので、ウイングで一括りにしました。


ケンドリック・ナン/オークランド大


トレー・ヤングに次ぐNCAAで2位の平均26.1得点を記録するナン。
高校時代はジャバリ・パーカーのチームメイト。
ジュニアまでは地元イリノイ大でプレーしていましたが、暴行罪で有罪となり、オークランド大に転校。

スコアラーとしてだけでなく、プレーメーカーとしてもセンスも見せ、平均3.8アシストを記録。
優秀なディフェンダーとなりえる、恵まれた身体も備えており、攻守両面で貢献できるプレーヤーに成長する可能性を秘めています。

ネックは来夏には24歳になってしまう年齢とアンダーサイズ気味な身長でしょうか。


チャンドラー・ハッチソン/ボイジー州立大


今年のドラフトの掘り出し物として"ネクストクズマ"とも噂されるハッチソン。
プレースタイルとしては、ジェイソン・テイタムに似ている印象。
ウイングの選手ながら、平均7.6リバウンドとリバウンドにも強く、アシストも平均3.4とオールラウンダータイプ。

ハンドリングも良い選手ですが、TOは3.5と多め。
FT成功率も7割を超えたの4年目の今季のみとシューティング精度には不安も残りますが、多彩なスキルを持ち合わせており、プロレベルでも活躍する可能性を感じさせます。

グレイソン・アレン/デューク大


お騒がせ選手として有名となってしまっているアレンですが、フレッシュマン主体のデューク大における重要な上級生。
昨季に続き、今季もデューク大のキャプテンに選出されています。
平均得点は14.3得点と昨季以下の水準ですが、キャリア最高の平均4.5アシストを記録し、スコアラー以上にプレーメイカーとしての活躍が目立ちます。

カンファレンスゲームに入ってから、平均得点が落ち込んでいますが、デューク大の勝利にはアレンの活躍が必要であり、トーナメントシーズンに向けて、アレンの奮起が期待されます。

マーカス・フォスター/クレイトン大


既にキャリア2000得点を達成しているフォスター。
当たりだしたら止まらない外角シュートと高い身体能力武器に、多彩なパターンで得点を量産するカレッジ屈指のスコアラー。

ソフォモアまではカンザス州立大でプレーしていましたが、チームルール違反でチームから追放され、クレイトン大に転校。
今季はFG成功率50%超え、3PT成功率も45%超えとキャリア最高のシーズンを過ごしています。

スヴィ・ミカイリュク/カンザス大


ウクライナ出身のシューターのスヴィ。
ウクライナとアメリカとの学校制度が異なるため、シニアですがまだ20歳。
4年目となる今季は主要スタッツの多くでキャリアハイを記録中で、得意の3PTも成功率44.8%と好調を維持しています。

運動能力は並以下ですが、シューターとしてはサイズも恵まれている部類で、今季はドライブからのダンクなど、一層パワフルなプレーを見せてくれています。
また、今季は平均2.8アシストも記録し、単なるスポットアップシューターではないことを証明しています。

キーラン・マーティン/バトラー大


今季連勝街道を突き進んでいたビラノバ大にシーズン初黒星を付けたバトラー大のエース。
サイズや身体能力が特別秀でいている訳はでありませんが、ハンドリングのキレが良く、ドライブでの方向転換も軽やか。
直近の2試合では、ランキング上位のゼイビア大、ビラノバ大を相手に2試合連続で30得点以上を記録。
アウトサイドが好調な時の彼はカレッジレベルではアンストッパブル。

個人的にシュート精度の指標にしているFT成功率も年々向上を見せ、今年は87.4%の高水準。
今年の掘り出し物になりそうな予感のする選手です。

コメント

  1. なんかお騒がせ選手が多いですね。
    シニアになるとシュートの安定性があるので2巡目やドラフト外の狙い目ですが、ロールプレイヤーの役割を受け入れる性格も大切な気がします。

    渡邊雄太のディフェンスはどうみますか?

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