NBAドラフト2018:カレッジ最優秀ビッグマン、マービン・バグリー。


進学を1年早め、デューク大に進学を表明したことで昨夏大きな話題を呼んだマービン・バグリー。
1試合平均21.0得点11.1リバウンドFG成功率61.4%3PT成功率39.7%という驚異的なスタッツを残し、高校NO1プレーヤーという前評判に違わぬ活躍を見せてくれました。
First-team All-Americanや所属カンファレンスであるACCの最優秀選手賞、カレッジ最優秀ビッグマンに贈られるPete Newell Big Man Award等、数々の個人賞も受賞しています。

バグリーの所属するデューク大はNCAAトーナメントでFinal4目前でカンザス大に敗戦。
バグリーはNBAドラフトへのアーリーエントリーを表明しました。


マービン・バグリー


NBA、ABAの両リーグでオールスターに選出され、東京五輪でも金メダルを獲得したジョー・コルドウェルを祖父に持つ、バスケットボール界のサラブレッド、マービン・バグリー。
驚異的な身体能力とガードの様なスキルを併せ持ち、カレッジのインサイドに君臨。


彼の最大の武器はビッグマンとは思えないクイックネスでしょう。
驚異的なセカンドジャンプのスピードで制空権を支配し、多くのリバウンドをもぎ取りました。
オフェンスでもクイックネスとパワーを武器に、ディフェンスをかわし軽々と得点を重ねました。
今シーズンだけで7度も30得点以上を上げていることからも彼の支配力の高さが窺えるでしょう。
12月30日の対フロリダ州立大戦では、32得点21リバウンドを記録。
過去20年で30得点20リバウンド以上を達成したフレッシュマンはマイケル・ビーズリー、ケビン・デュラントに続いてバグリーで3人目の快挙です。

インサイドだけでなく、シュート数は少ないものの、3PTも4割近い成功率を記録。
優れたハンドリングを持ち、ダブルチームの扱いも上手く、適格なアシストを捌く視野も持ち合わせています。
また、機動力と豊富な運動力も彼の魅力で、リバウンドから速攻の先頭を走り、何度もアリウープを叩き込んでくれました。

オールラウンドなスキルとクイックネスを武器に、オフェンスではNBAでも通用するでしょう。
カレッジではインサイドを主戦場にしていましたが、NBAではアウトサイドの割合が増えてきそうです。
これだけの能力とスキルを持ちながら、ローポストから高確率に得点を稼ぐ姿勢が却って好印象でしたが笑

懸念事項はディフェンスとFT


今季は終始ゾーンディフェンスを敷いていたデューク大。
シーズンを通してバグリーのディフェンス力には疑問が投げかけられてきました。
また、身体能力は優れているものの、ウイングスパンは平凡。
スタンディングリーチは266.7センチで、アンダーサイズのインサイドプレーヤーとして知られるドレイモンド・グリーンの269.2cmを下回ります。
カレッジでは4番、5番ポジションを務めましたが、NBAのビッグマン相手にディフェンスでどこまで通用するかという点には疑問が残ります。
勿論、彼のクイックネスと跳躍力を発揮すれば、ディフェンスでも貢献出来ることは間違いないのでディフェンス面での成長に期待がかかります。

今季成功率62.7%を記録したFT成功率も懸念事項の1つ。
ビッグマンとしては優れたアウトサイドシュート精度を誇る選手なので、FT成功率もキャリアの中で向上させていくでしょう。

予想指名順位は2位-5位

私的には今年のドラフト1位指名に推したい選手ですが、ウイングスパンとスタンディングリーチは物足りない数字で、身体的な魅力で言えばアリゾナ大のディアンドレ・エイトンに見劣りします。

完成度ではエイトンを上回る選手ですが、ドラフトは完成度以上に将来性を買う場。
今季エイトンが期待通りの活躍を見せたことで、エイトンが高い確率で1位指名を受け、バグリーは2位から5位指名に収まることになるでしょう。

何だか今更自分がバグリーのネタを書いてもなあ...とは思いましたが、ドラフト前なので。
同じくビッグマンで注目株のエイトン、バンバ、ジャクソンの中では1番バグリーを推してます。

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