NBAドラフト2018:万能型ビッグマン、ウェンデル・カーターJr

デューク大のビッグマン、ウェンデル・カーターJr。
高さ、速さ、巧さを兼ね備えるマービン・バグリーとカーターが並んだインサイドは、他チームにとって脅威となりました。

バグリーにスポットライトが当たりがちでしたが、カーターも平均13.5得点9.1リバウンド2.0アシスト2.1ブロック3PT成功率41.3%とオールラウンドな活躍を見せ、ACCオールフレッシュマンチーム、2ndチームオールACCにも選出されています。

アーリーエントリー期限近くまで大学残留とアーリーエントリーで迷っていた様ですが、アーリーエントリーを選択。

エージェントとも契約の見込みで、今季でカレッジを去ることとなりました。



プロフィール

氏名ウェンデル・カーターJr
カレッジデューク大
学年フレッシュマン
生年月日1999年4月16日
ESPN
ランキング
5位(2017)
ポジションPF/C
出身校ペースアカデミー
(ジョージア州)
主な個人賞2ndチームオールACC(2018)
ACCオールフレッシュマンチーム(2018)
モーガン・ウッテン賞(2017)
マクドナルドオールアメリカン(2017)
ジョーダンブランドクラシック(2017)
フープサミット(2017)
特記事項父はドミニカでプレーした元プロバスケットボール選手。
成績優秀で知られ、進学候補としてハーバード大を検討していた。
長所・恵まれたサイズとフィジカル
・オールラウンドなオフェンススキル
懸念事項・ハンドリングはブラッシュアップが必要

身体測定結果

靴有身長(cm)裸足身長(cm)体重(kg)ウイングスパン(cm)スタンディング
リーチ(cm)
備考
ウェンデル・カーターJr208.28205.11114.13224.79276.862018ドラフトコンバ
インでの数値
PF平均206.15203.03102.86216.52271.472015-2019のドラフ
トコンバイン平均

スタッツ

出場時間(分)FG%3PT%FT%OFF RebDEF Reb
26.956.10%41.30%73.80%2.96.1
RebASTSTLBLKTOPTS
9.12.00.82.12.013.5

ハイライト


世代屈指のビッグマンとして知られた高校時代

高校時代には、過去にレブロン・ジェームスも受賞している高校最優秀選手賞の1つ、モーガン・ウッテン賞も獲得した世代屈指のビッグマン、ウェンデル・カーターJr。

バスケットボールプレーヤーとして高く評価されてきたカーターですが、コート外でも強いインパクトを残しました。

多くの高校生プレーヤーにとって、重要なアピールの場であるAAUの試合を学校の演劇発表会に出席する為に数試合欠場。髪の毛を青く染めたり、デューク大へのコミットを発表する際には007風の動画を作成したりと個性が際立っていました。



秀才としても知られ、進路の最終候補にはデューク大に並んでハーバード大の名前も挙がっていました。

勿論、プレーヤーとしても超一流で、デューク大入学前にアメリカ代表として出場したU19ワールドカップでは、チームの世界制覇に貢献し、大会のベスト5にも選出されています。

オールラウンドなインサイドプレーヤー

高校時代は全米屈指のパワープレーヤーとしてペイントエリアを支配していましたが、バグリーと組んだ今季はオールラウンドなプレーを披露。

3PTは1試合平均1.2本と本数こそ少ないものの、41.3%と高確率を残しています。

ウイングスパン224.79cm、体重114.13kgと恵まれたフィジカルを持ち、NBAでもセンターを十分に務める高さとパワーを備えています。

ディフェンス面ではウイングスパンと機動力を駆使し、バグリー以上に大きな存在感を示しました。

身体能力が平凡と言われるカーターですが、デューク大での測定では、助走有の垂直跳びで99.06cmを記録。バグリーと並んでいたために、クイックネスこそ見劣りしましたが、ビッグマンとしては身体能力も高水準。

オールラウンドなプレーを見せるカーターですが、まだまだ粗も目立ちます。ハンドリングが向上すれば、プレーが安定し、更に大化けが期待できる選手です。

予想指名順位は10位以内

バグリーと同チームでプレーしながらこれだけのスタッツを残していることは特筆に値します。他のチームでプレーしていれば、平均ダブルダブルは固かったでしょう。

ペイントエリア内でのポストプレー、ドライブ、アウトサイドシュートと多彩な得点パターンを持ち、どこからでも得点可能。

ビッグマンとしてはアシストも上手く、万能型ビッグマンとしては今年のドラフトの中でも屈指の逸材です。

上位指名候補にタレント豊富なビッグマンが揃っているため、5位以内での指名は無さそうですが、10位内では指名を受けるでしょう。

持ち前の万能性に磨きをかければ、今年のドラフトのビッグマンの中でカーターが最も成功することも十分に有りそうです。

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