2019-2020シーズン:【開幕直前予習】デューク大対KU戦
We are 2 months away from kicking off the college basketball season and we have official tip times for this year's State Farm Champions Classic. Kansas vs. Duke at 7 pm and Michigan State vs. Kentucky at 9:30 pm pic.twitter.com/FsJUz6Wtxh— Champions Classic (@championclassic) September 10, 2019
デューク大は昨季のトップスコアラー3人が丸々アーリーエントリーでNBAへ。守護神として期待されたマーキス・ボールデンも結局デューク大では花開くことなくチームを去った。
昨季カレッジでブッチギリの選手層を誇ったKUですが、怪我や期待された選手の不調で思う様なシーズンにはならず。今年こそFinal4進出の期待が掛かります。
スケールダウンが否めないデューク大
今季チームの柱となるトレー・ジョーンズ
いつも通りにバーノン・キャリーJr、マシュー・ハート、ウェンデル・ムーアと3人ものMcDonald‘s All Americanを獲得したデューク大。しかし、昨季のR.J・バレット、ザイオン・ウィリアムソン、キャメロン・レディッシュのBIG3と比較すると身体能力、技術の両面でスケールダウンは否めない。
デューク大にとっての最大のプラスはNBA行きも予想されたトレー・ジョーンズの残留。2015年のデューク大優勝に貢献し、Final4 の最優秀選手賞を獲得したタイアス・ジョーンズの弟で、ディフェンスではカレッジ屈指と定評がある。エキシビジョンでは昨季以上にオフェンスに力を注いでいた。
今年のデューク大はジョーンズと同じくソフォモアガードのジョーダン・ゴールドワイアを併用する時間が増えそう。ゴールドワイアもディフェンスを武器としており、2人で対戦相手のガードからTOを誘発し、速攻に繋げるシーンを今年は何度も見る事になりそう。
ここ数年オフェンスの中心はフレッシュマンが担ってきたが、今年その役割を果たすのはハートでしょう。アンダーサイズ気味で身体能力にも欠けるけれど、プレーエリアが広く、判断も良い。ディフェンスとの駆け引きも上手く、フレッシュマンとは思えない成熟したプレーを見せます。
個々のタレントでは昨季に及ばないけれど、ベンチ層は充実。アレックス・オコンネル、ジャビン・デロリエー、ジャック・ホワイト、ジョーイ・ベイカーと戦力として計算出来る選手が揃う。
重量級のインサイドを誇るKU
インサイドを支配するユドカ・アズブーキ
インサイドに君臨するのはシニアとなったユドカ・アズブーキ。昨季は怪我でシーズン序盤に戦線離脱となったが、平均20.4分の出場で13.4得点6.8リバウンド。FG成功率は驚異の70.5%と魔人の様な活躍を見せた。エネルギッシュなプレーを見せるシルビオ・デ-ソーサ、身体を絞って機動力を上げたデイビッド・マコーマックと脇を固めるキャストもパワー系。
ガードを務めるのはNCAAを代表するスピードスター、デボン・ドットソン。昨季フレッシュマンながら平均12.3得点3.5アシストを記録。KUの先輩、デボンテ・グレアムを彷彿とさせるスピード感溢れるプレーは必見。ドットソンの控えには不安を残すが、KUには器用なウイングが揃い、そこでカバー出来るでしょう。
アズブーキ、ドットソンとカレッジ屈指の選手がいるKUにあって、ここぞという時に抜群の得点力を発揮するのがウイングのオチャイ・アバジ。開幕前のエキシビジョンでは2試合共にチームハイの得点を獲得。エースとしての風格も漂い始め、今季は飛躍のシーズンとなるだろう。
デューク大のディフェンスがKUを押さえられるか
今年はオフェンスでのパンチ力に欠けるデューク大。KUをオフェンスで圧倒する姿は想像し難く、デューク大の勝利にはディフェンス勝負に持ち込むことが必要だろう。デューク大のディフェンスの要はジョーンズとゴールドワイアのガード陣だが、KUのドットソンを抑え込み、ミスを誘発することは容易ではない。KUのアズブーキにはフレッシュマンのキャリーがマッチアップする事になるだろう。キャリーがファールトラブルになれば、デューク大にはアズブーキのパワーと高さにマッチ出来る選手は不在。逆にアズブーキをファールトラブルに追い込むことが出来れば、インサイドでも互角に勝負出来る。
KUにはウイングにもエースのアバジがいる。デューク大のムーアはディフェンスに定評のある選手ではあるが、フレッシュマンの彼にアバジを止めろというのは酷な話。BIG3の去ったデューク大は攻守ともにチームとして成熟する為にまだまだ時間が必要。今回の対戦では、昨季からの主力が残るKUに分があると予想する。この試合のXファクターとなるのはデューク大のキャリーだろう。彼がカレッジ屈指のセンター、アズブーキ相手に互角以上のプレーが出来れば、デューク大の勝利も見えてくる。
ここ数年、フレッシュマン主体の布陣を敷いてきたデューク大。今年も良いフレッシュマンが揃ってはいるが、これまでの様な衝撃的な活躍を望むことは難しそうだ。その分を埋めるにはジョーンズや上級生のステップアップが必要だろう。オコンネルやベイカーはアウトサイドシュートを得意としており、この2人がベンチから安定して得点を重ねる様になれば、チーム事情も変わってくるだろう。
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