ルイビル大がミシガン大に勝利し、ランキング1位を死守

今年もACC/Big Ten Challengeの次期がやって参りました。強豪カンファレンスであるACCとBig Tenに所属するチーム同士が対戦するこのシリーズで、今年最も注目のカードは目下APランキング1位のルイビル大と4位のミシガン大の対戦。ミシガン州立大、ケンタッキー大、デューク大と今季APランキング1位の座に就いたチームが次々に陥落している。

共に7勝0敗とシーズン無敗チーム同士の対戦は試合開始直後からタフな守り合いとなったが、オフェンスの糸口をつかむことの出来ないミシガン大を尻目にルイビル大がエースのジョーダン・ヲラを中心に主導権握り、58-43でルイビル大が勝利し、APランキング1位を死守した。

エースのヲラは22得点12リバウンドでチームを牽引。ミシガン大ではビッグマンのジョン・テスキ―が18得点10リバウンドと気を吐いたが、2桁得点はテスキ―1人だけとルイビル大のディフェンスを攻略することは出来なかった。

ルイビル大が守り合いを制す


ルイビル大にもミシガン大にも来年のドラフトで上位指名候補になる様な注目のフレッシュマンは不在。上級生を中心とするチーム同士の対戦はルイビル大のFG成功率36.7%、ミシガン大のFG成功率25.9%と"カレッジらしい"守り合いとなった。

ルイビル大のエースはジュニアのジョーダン・ヲラ。昨季チームのエースへと飛躍的な成長を見せ、カンファレンスのMost Improved Playerを受賞した選手だ。また、All-ACC Academic teamにも選出され、学業でも優秀な成績を収めている選手でもある。クイックネスや跳躍力に優れた選手ではないが、アウトサイドの精度が非常に高く、この開始時点で1試合平均5.7本の3PTを放ち成功率は50%。FT成功率も90%と非常に高水準。フィジカルコンタクトにも強く、内外問わずどこからでも得点が可能。ドライブからのフィニッシュも巧みにこなす彼は、カレッジで最も完成されたスコアラーだ。この試合でも黙々と得点を重ね、ゲームハイの22得点を稼ぎだした。

ミシガン大は昨季の平均得点TOP3のイグナス・ブラズデイキス、チャールズ・マシューズ、ジョーダン・プールがNBAドラフトへのアーリーエントリーでチームを離脱。HCのジョン・ビーラインもクリーブランドキャバリアーズのHCに就任し、今季からジュワン・ハワード体制となり少なからず懸念もあったが、固いディフェンスを武器にノースカロライナ大、ゴンザガ大を立て続けに粉砕。ランク外からいきなりAPランキング4位に浮上した。昨季控えだったアイザイア・リバースがリーディングスコアラーに覚醒し、ジョン・テスキ―もコンスタントにダブルダブルが期待できる選手に成長している。オフェンスの中心が抜けたチームを短期間でまとめ上げたハワードは、実は優秀なコーチなのかもしれない。

ルイビル大が終始リードを守り、終盤の勝負所ではエースのヲラが積極的に得点を狙い、キッチリと仕事をした。粘りたいミシガンだったが、ここぞという場面で頼りになる選手が不在で点差が縮まる事はなかった。

ランキング1位を守ったルイビル大は12月11日に昨季NCAAトーナメント決勝まで駆け上がったテキサス工科大と対戦。この試合もタフなディフェンス合戦になるだろう。これに勝ち切れば年末の対ケンタッキー大戦までは1位の座は安泰だろう。

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