オフェンスが噛み合わないノースカロライナ大、オハイオ州立大に完敗

ACC/Big Ten ChallengeでAPランキング7位のノースカロライナ大は同6位のオハイオ州立大と対戦。オハイオ州立大は固いディフェンスを武器にここまでシーズン無敗を貫いている。

UNCは前半でフレッシュマンのアルマンド・ベイコットがディフェンスの足の上に着地し負傷退場。チームのトップリバウンダー兼ショットブロッカーであるベイコットを失い、暗雲が立ち込める。前半は29-27の2点ビハインドで折り返したUNCだったが、後半に失速。74-49で完敗に終わった。

オハイオ州立大ではデレック・フィッシャーの甥であるデュエイン・ワシントンJrが18得点でオフェンスを牽引。UNCのコール・アンソニーも4本の3PTを沈め15得点を稼いだが、アンソニー以外で2桁得点者が0とオフェンスが不発に終わった。

これでUNCは対ミシガン大戦に続いてシーズン2敗目。この試合の敗戦以上にベイコットの負傷がUNCにとっては深刻な問題。彼の怪我が長引けば、UNCにとって大きな痛手となる事は間違いない。

得点力不足が重要課題


昨季のトップスコアラー上位5人が卒業やアーリーエントリーでチームを去ったUNC。昨季のレギュラーシーズンでNCAA全体で5位の平均85.8得点を記録していたチームが、今季は8試合を終え平均71.6得点、NCAA全体で200位タイと低迷。シーズン8試合を終え、80得点以上を記録した試合は未だ0と深刻な得点力不足に悩まされている。

FG成功率が40.4%でNCAA302位タイ、3PT成功率が30.3%で同274位タイで全くシュートが当たらず、お家芸のファストブレークも鳴りを潜めいてる。平均47.5本でNCAA全体1位のリバウンド数だけが唯一の救いだろうか。

平均20.0得点を挙げているフレッシュマンのコール・アンソニーだが、FG成功率は38%と低調。グラッドトランスファーで即戦力との期待が高かったクリスチャン・キーリングがFG成功率31.6%で平均5.1得点、ジャスティン・ピアースもFG成功率35.8%で平均7.0得点。ここまでのプレーは"期待外れ"と言わざるを得ないだろう。チーム4位の平均10.5得点を上げ、FG成功率も57.6%と良い数字を残していたベイコットの離脱はチームの得点力不足に拍車をかけるだろう。

司令塔のアンソニーは中々に良いパスを供給しているが、チーム全体でワイドオープンのシュートを決めきる事が出来ていない。昨季から主力としてプレーしていたのは、ギャリソン・ブルックスのみであり、低調なシュート成功率には経験不足の影響が考えられる。今季からソフォモアのリーキー・ブラックやジュニアのアンドリュー・プレイテックもローテーション入りし、アンソニーを中心に選手層は悪くない。

春のトーナメントシーズンに向け、どこまでチームを立て直すことが出来るかは、カレッジ屈指の名称、ロイ・ウィリアムスの手腕に掛かっている。

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