NBAドラフト2022:将来のドラフト上位候補!ネイスミスオールアメリカ選出の下級生

全米の高校生の中から優秀な選手を選出して発表されるNaismith National High School All-America Team(ネイスミスオールアメリカ)。今年も1stチームから3rdチームに加え、Honorable Mentionが発表された。

1stチームから3rdチームまでの計15人の内、下級生で選出をされたのは2ndチーム、3rdチームから各2人ずつの各4人。彼等は2022年のNBAドラフトで中心となることが予想される選手達。皆オールラウンドなスキルを備える現代的な選手ばかりだ。

2021年のドラフトはSG寄りのウイングが豊富な年と予想されるが、2022年はそれより大型なSF寄りのオールラウンダーが充実した年となりそう。

2022年からは高卒アーリーエントリーが解禁となるという話もあり、その辺りも注目する必要がある。


2ndチーム

イマニ・ベイツ

学年:class of 2022
ESPNランキング:1位
高校:リンカーンハイスクール
ポジション:SF
身長:203.2cm



高校入学前からネクストKDとして高い注目を集めてきたベイツ。高校に入学したばかりの昨季、いきなり所属のリンカーンハイスクールをミシガン州の州チャンピオンに導き、ゲータレード選出のミシガン州最優秀選手賞も受賞した。

ネクストKDタイプにありがちなセンスは有るけど粗削り、ということはなく高校のソフォモアにしてハンドリングやシューティングのスキルはハイレベル。彼の学年だけでなく、高校バスケ界全体でのトッププレーヤーとの評価を受けてきたが、今回の受賞でその地位をより確固たるものとした。

最近はオールラウンダーが流行りの傾向にあるが、彼の場合はハンドリングとシューティングを更に磨き、スキルを得点に注いでも面白いんじゃないかと。KD程のウイングスパンやサイズはなく、ディフェンスでのポテンシャルはそこまで。

既にデューク大やミシガン州立大等がリクルートに動いているが、彼が高校を卒業する2022年には高卒アーリーエントリーが解禁の予定で、彼もそうすることが濃厚だろう。

※2021年6月3日追記:結局2022年に高卒アーリーエントリーは解禁されそうになく、ベイツのドラフトへのエントリーも2023年が最短だろう。

ジョナサン・クミンガ

学年:class of 2021
ESPNランキング:1位
高校:パトリックスクール
ポジション:SF
身長:200.7cm


コンゴ民主共和国出身のウイング、ジョナサン・クミンガ。オールラウンドタイプのウイングだが、現時点での彼の最大の売りは突出した跳躍力や成熟したフィジカルといった身体的な部分だろう。オールラウンドタイプの選手ではあるが、1学年上のclass of 2020の選手と比較するとまだまだスキルは粗削りだ。

何故だかclass of 2020への学年変更が絶えない選手だが、技術面を磨く為にはカレッジで鎬を削るより、ある程度余裕のある高校に残る方が良いのかなと。

将来的にも器用な選手というよりは身体を武器にした選手になっていくと予想。ディフェンス面でもポテンシャルは高く、パワーとクイックネスを武器にPGからPFまで守れる選手として重宝されそう。

※2021年6月3日追記:その後クミンガは高校卒業を1年早め、class of 2020に学年変更。2021年のドラフト上位候補に。

3rdチーム

パトリック・ボールドウィンJr

学年:class of 2021
ESPNランキング:3位
高校:ハミルトンハイスクール
ポジション:SF
身長:205.7cm


高校バスケ界屈指のシューターでこの学年1の推しメン、パトリック・ボールドウィンJr。3PTシュートの重要性が叫ばれて久しいが、オールスター級のシューターは中々にレア。アウトサイドからのシュート精度、サイズ、オールラウンドなオフェンススキルを持つボールドウィンはシューターとしては久々のスター候補だろう。

プレースタイルのイメージはよりアウトサイドに寄せたジェイソン・テイタムだろうか。オフェンスでのステップワークを磨けば、テイタム感は更に高まる。ボールの無いところやディフェンスでも手を抜かない好感度の高いプレーヤーでコーチ受けが良さそう。NBAで考えるとクイックネスに欠けるが、サイズで十分にカバーが出来るだろう。

どこのチームでも需要のある選手であり、指名権保有チームのニーズに関わらず上位指名を受ける選手となるだろう。

パオロ・バンチェロ

学年:class of 2021
ESPNランキング:4位
高校:オデアハイスクール
ポジション:PF
身長:203.2cm


今回の4人の中で唯一のインサイドプレーヤーであるパオロ・バンチェロ。イタリアにルーツを持つ選手で、今夏はイタリアのナショナルチームのトレーニングキャンプにも参加を予定している。

流行りのオールラウンドタイプの選手で、得点だけでなくパスセンスにも優れる。シュート精度もインサイドプレーヤーとしては高く、既にまとまっている選手。オフェンスは多彩な一方、クイックネスやウイングスパンはNBAレベルでは平凡なので、ディフェンスで大成することはないだろう。

オフェンス寄りのインサイドプレーヤーとあって、ドラフトでの評価は分かれそうだが、長所であるパスセンスを磨けば面白い選手になりそうだ。

コメント

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