NBAドラフト2022:もし2022年から高卒ドラフトが解禁になったとして
Emoni Bates just won Michigan's Gatorade Player of the Year award...— SLAM HS Hoops (@SLAM_HS) March 19, 2019
...as a freshman. 🏆 pic.twitter.com/fzBK1i1okj
そうなると2022年のドラフトでは、その時点でカレッジのフレッシュマンであるclass of 2021と高卒エントリーをするclass of 2022年と2つの学年の有望選手がエントリーし、層の厚いドラフトになる可能性がある。レベルの高いclass of 2020が中心となる2021年のドラフトも層の厚いドラフトと予想されており、2年連続で実りの多いドラフトとなりそうだ。
2022年に高卒ドラフトが解禁になったと仮定して、2年後のドラフトに向けて今の時点での有力候補のまとめを。
class of 2021のトップ選手、ジョナサン・クミンガにはclass of 2020への学年変更し2021年にアーリーエントリーするとの噂が絶えないが、現時点では2022年の候補として。
class of 2022のイマニ・ベイツはレブロン・ジェームス以来最高の高校生と評価をされており、2022年のドラフトの目玉となるだろう。
イマニ・ベイツ
学年:class of 2022ESPNランキング;1位
ポジション:SF
身長:203.2cm
主な受賞歴:Max Preps最優秀ソフォモア賞、Max Preps最優秀フレッシュマン賞、ミシガン州ゲータレード最優秀選手賞(2019,2020)
レブロン・ジェームス以来最高の高校生とも評価されるイマニ・ベイツ。中学生の頃から既に高身長だったベイツはネクストKDとも呼ばれていた。KD程はサイズは伸びなかったが、彼が高卒で2022のドラフトにエントリーすることとなれば、ドラフトの目玉となることは間違いない。
まだソフォモア(日本の高1相当)だが、既にハンドリングやシュート精度は高水準でスコアラーとしての完成度は高い。フレッシュマンのシーズンに、リンカーンハイスクールを州大会制覇に導き、ミシガン州の最優秀選手賞を受賞。フレッシュマンにして州で最高の選手であることを証明した。
既に州レベルでは向かうところ敵なし。全国レベルの強豪に転校し全米招待制覇を目指すでもしない限り、高校ですべきことはもうやり切ってしまっているかなと。
地元ミシガン州のミシガン大、ミシガン州立大、強豪のケンタッキー大はベイツにオファーをしているが、彼へのオファー数が増えないのは、彼の高卒アーリーエントリーが濃厚と見られているからだろう
ジョナサン・クミンガ
学年:class of 2021ESPNランキング:1位
ポジション:SF
身長:200.7cm
主な受賞歴:Max Preps最優秀ソフォモア賞(2019)
コンゴ民主共和国出身のウイング、ジョナサン・クミンガ。サイズ、爆発的な跳躍力、強靭なフィジカルを備え、身体的にはNBAのウイングとして理想的。粗削りではあるがオールラウンダーとしての素養も備えている。
昨夏のEYBL(Nike主催のAAUリーグ)では、3PT成功率29.8%、FT成功率62.7%とアウトサイドシュートは要改善だけれど、これは高校生年代の能力の高い選手にはありがちな課題。今年のEYBLで成長を見たかったが、新型コロナの影響で開催は絶望的...。
ディフェンス面でもポテンシャルは高く、パワーとクイックネスを武器にPGからPFまで守れる選手として重宝されそう。
ポテンシャルは高いがまだ未完成の選手であり、安定して高いパフォーマンスを発揮する為にシューティングの向上に期待したい。
ジェイレン・デューレン
学年:class of 2022ESPNランキング:2位
ポジション:C/PF
身長:205.7cm
主な受賞歴:FIBA U16アメリカ選手権ベスト5
機動力に優れ、プレースタイルはオールドスクールなビッグマン。Cとしてはサイズは不足気味だが、U16アメリカ選手権では準決勝・決勝と続けて4ブロックを記録しており、あまり懸念はなく、16歳なのでまだ身長も伸びるかもしれない。
2022年のドラフトの時点で高い評価を得ているかどうかは、今後の成長次第。オフェンスは能力こそ高いが技術は未熟。上位指名を受けるには今よりもプレーエリアも広げる必要があるだろう。
将来性重視で高卒エントリーをするか、カレッジに行き完成度を高める道を取るかは今の時点で予想は難しいが、ビッグマンは希少性が高く順当に成長すれば2022年の上位候補の1人だろう。
チェット・ホルムグレン
学年:class of 2021ESPNランキング:2位
ポジション:C/PF
身長:213.4cm
昨年の夏、ステファン・カリーの得意とするムーブをカリー本人相手に成功させSNS上で話題となったチェット・ホルムグレン。
高校に入学してから20cm以上身長が伸びた選手で、それまではシューターとしてプレーしていたことで、7フッターながらハンドリングやシューティングに優れる特有のプレースタイルに。
レベルの高いチームとの対戦では、フィジカルコンタクトの弱さによりオフェンスでの影響力が落ちるが、高い機動力と228.6cmとも言われるウイングスパンを駆使しショットブロッカーとしてゴール下に立ちふさがる。
弱点は明確で2022年までの華奢な身体をどこまで仕上げることが出来るかどうかで評価が大きく変わるだろう。
パトリック・ボールドウィンJr
学年:class of 2021ESPNランキング:3位
ポジション:SF
身長:205.7cm
主な受賞歴:ウィスコンシン州ゲータレード最優秀選手賞
class of 2021で1番の推しメン、パトリック・ボールドウィンJr。NCAAのディビジョン1のチームでHCを務める父を持つ。
需要は高いが希少な大型シューターで、高校レベルでここまで完成度が高く、高い評価を受けるシュータータイプの選手は稀。ディフェンスやオフボールの動きでも手を抜くことなく、献身的でコーチ受けの良いプレーも魅力。
15校を超えるカレッジからオファーを受け、その中にはデューク大、カンザス大、ケンタッキー大、ノースカロライナ大と強豪校が並ぶ。ルックスやプレースタイルはデューク大のイメージだが、イメージ通りデューク大への進学が最有力と予想されている。
クイックネスや跳躍力は並だが、シューターとしてはサイズがあるので懸念にはならない。これと言って弱点はなく、無難なピックになるだろう。
クリス・リビングストン
学年:class of 2022ESPNランキング:3位
ポジション:SG/SF
身長:195.6cm
主な受賞歴:FIBA U16アメリカ選手権ベスト5
レブロン・ジェームスと同じくオハイオ州アクロン出身のウイング、クリス・リビングストン。U16アメリカ選手権では平均14.8得点8リバウンドを記録。決勝の対カナダ戦では23得点を叩き出し、大会MVPを受賞している。
抜群の推進力と跳躍力があり、速攻では絶大な破壊力を持つが、ハーフコートでのオフェンスは発展途上。現時点での予想では、ボストンセルティックスのジェイレン・ブラウンの様な系統に成長しそうかなと。
身長が伸びれば能力押しでもやっていけそうだが、今のままであればハンドリングやシューティングの向上は必須。
パオロ・バンチェロ
学年:class of 2021ESPNランキング:
ポジション:PF
身長:203.2cm
主な受賞歴:Max Preps最優秀ジュニア賞/ワシントン州ゲータレード最優秀選手賞
その年、最も活躍したジュニア(日本の高2)に贈られるMax Preps National Freshman of the Year(Max Preps最優秀ジュニア賞)の今年の受賞者、パオロ・バンチェロ。名前の通りイタリア系の選手で、今夏はイタリアのフル代表の合宿に参加する予定と言われている。(恐らく新型コロナの影響により中止でしょうね...)
現代風のオールラウンドなインサイドプレーヤー。インサイドとしてはミドルレンジのシュートも上手く、アシストにも非凡なセンスを見せ、高校生のインサイドとして完成度は高い。
ビッグマンとしてはサイズ不足気味で、ウイングスパンやクイックネス、跳躍力は並なのでNBAではディフェンスが懸念事項となるだろう。
マイケル・フォスター
学年:class of 2021ESPNランキング:7位
ポジション:PF
身長:203.2cm
主な受賞歴:スポーツイラストレイテッド2ndチームオールアメリカン
今年から始まったスポーツイラストレイテッド誌選出のオールアメリカンで下級生から唯一人2ndチームに選出されたマイケル・フォスター。
機動力やハンドリングに優れ、ダイナミックなプレーが売りのPF。その上でアウトサイドのシューティングタッチも良く、高校レベルのインサイドとしてはステップワークも多彩などこからでも点の取れる選手。
プレーエリアが広く、跳躍力やクイックネスなどの身体的な面にも優れているので、NBA向きの選手ではあるが、サイズ不足気味でディフェンスやリバウンドへのエナジーがあまり感じられないのは懸念事項。
前から気になっている選手ではあるので、大化けに期待したい。
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