2021年のドラ1候補、ジョナサン・クミンガもやっぱりGリーグへ

コンゴ民主共和国出身のウイングプレーヤー、ジョナサン・クミンガ。

2021年に高校を卒業するclass of 2021に属していたクミンガでしたが、兼ねてからの噂通りに卒業を1年早め、今年ニュージャージーのパトリックスクールを卒業。卒業後の進路としては、テキサス工科大、デューク大、オーバーン大、ケンタッキー大の4校に加えて、Gリーグの名前を挙げていました。

プロ向きと見られるクミンガはイメージ通りにGリーグ入りを選択。"Gリーグでなければ、兄とプレーしていただろう"と、カレッジに行くのであればテキサス工科大を選択していたであろうとコメントしています。


ジョナサン・クミンガ

学年class of 2020
生年月日2002年10月6日
ESPN
ランキング
4位(2020)
ポジションSF
出身校パトリックスクール
(ニュージャージー州)
主な個人賞MaxPreps最優秀ソフォモア賞(2019)
特記事項兄もカレッジでバスケをプレーしており、今季はテキサス工科大でプレー。
NBAでプレーするエマニュエル・ムディエイは従兄弟。
長所・恵まれた身体を持ち、2wayプレーヤーとして高いポテンシャルを秘める
・オールラウンドに非凡なセンス
懸念事項・プレーの完成度はまだまだの素材型

ハイライト


5人目の高卒Gリーガーに

今年の高校卒業生で、カレッジをスキップしGリーグに入るのはジョナサン・クミンガで5人目。

クミンガのGリーグ加入により、セレクトチームには

PG:ダイシェン・ニックス
SG:ジェイレン・グリーン
SF:ジョナサン・クミンガ
PF:アイザイア・トッド
C:カイ・ソット

とキレイに全ポジションにプレーヤーが揃いました。

class of 2020に学年変更をしたことで、クミンガは2021年のNBAドラフトへのエントリーが可能に。class of 2020のESPNランキングでは4位にランクされ、2021年のドラフト1位指名有力候補の1人と見られています。

昨季はニュージャージー州の強豪パトリックスクール(カイリー・アービングやマイケル・キッド-ギルクリストの出身校)でプレーしたクミンガ。

攻守にスケールの大きなプレーを見せたものの、会場をどよめかせる様なプレーを見せたかと思うと、しばらく存在感を消してしまう事もあり、安定感には欠けました。

サイズや運動能力に恵まれており、ボールを持てば得点だけでなく視野の広さやパスセンスも見せる現代派のオールラウンダー。プレーの強度と安定感を向上させれば、ポール・ジョージの様な2wayプレーヤーへの成長が期待できます。

Gリーグでチームメイトとなるジェイレン・グリーンはESPNで学年1位にランクされるドラフト1位指名を争うライバル。

グリーンとクミンガの2人の内、より顕著な活躍を見せた方が2021年のドラフト1位指名に近付くことになるでしょう。

Gリーグセレクトチームには相当有望なタレントが集まりましたが、これだけの選手が5人も集まったら、ボールシェアやバランスをどうするんですかね?Gリーグを選んだ5人が来年のドラフトで評価を落とすことになれば、来年以降の有望高校生の進路選択に影響を及ぼすでしょう。

Gリーグは何故有望プレーヤーを惹き付けるのか?

実は昨季からあったGリーグの高卒プレーヤー向けの契約形態ですが、昨季実際に高卒でGリーグを入りしたプレーヤーは0。

では、何故今年に入って5人もの有望高校生がGリーグ入りを選んだのでしょうか?

報酬が上がった(ジェイレン・グリーンの報酬は50万ドルと報じられている)というのも一因かもしれませんが、数十万ドルレベルであれば、実際にNBA入りをすれば十分に取り返せる金額。

今年に入ってこれだけの有望プレーヤーがGリーグを選んだのは、育成環境が最大の要因と考えています。

今回Gリーグ入りを選んだ5人は、カイ・ソットを除き、既に高い確率でNBA入りが予想されてきたプレーヤー達。

彼等の目標は単にNBA入りを果たす事ではなく、より高い順位でNBA入りを果たし、NBAで成功する事でしょう。

5人が加入するGリーグセレクトチームには、NBAで長いキャリアを過ごしたブライアン・ショウがヘッドコーチに就任。NBAでの豊富な経験を持つショウからのアドバイスを常に受けられる環境は魅力的に映るはずです。

育成に主眼を置き、セレクトチームを新設。練習施設としてはコービー・ブライアントが創設したマンバアカデミーを使用するという話も出ています。

昨季から育成体制を大きくアップデートしたことが、5人もの有望高校生がGリーグ入りを選択する結果に繋がったのではないでしょうか?

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