バーノン・キャリーJrとアイザイア・スチュワートは意外と良いのではという話

 デューク大のフレッシュマン、バーノン・キャリーJrとワシントン大のフレッシュマン、アイザイア・スチュワート

共に高校時代は学年屈指の評価を受け、カレッジではフレッシュマンから存在感を発揮したビッグマンです。

プレーエリアがインサイドに限られる古典的なビッグマンの為、ドラフトでの評価は高くありませんが高校時代から高い評価を受けてきた身体的なポテンシャルは折り紙付き。

育成力の高いチームに入れば飛躍が期待できる2人です。

(予め書いておくと、この2人の内ではバーノン・キャリーJr推しです。)

ハイライト

バーノン・キャリーJr

アイザイア・スチュワート

スタッツ比較

バーノン・キャリーJrアイザイア・スチュワート
MPG24.932.2
FG%57.7%57.0%
3PT%38.1%25.0%
FT%67.0%77.4%
OFF REB2.72.8
DEF REB6.16.0
Total REB8.88.8
AST1.00.8
STL0.70.5
BLK1.62.1
TO2.02.2
PPG17.817.0

身体測定比較

バーノン・キャリーJrアイザイア・スチュワート
身長(裸足)205.7cm203.2cm
体重125.7kg109.9kg
体脂肪率--
ウィングスパン215.9cm223.5cm
指高275.6cm275.6cm
備考2018USA代表候補
キャンプでの測定
2019フープサミット
での測定

実績はフレッシュマン屈指の2人

高校時代からこの学年のトッププレーヤーとして高い評価を受けてきた2人。ESPNランキングではキャリーが6位、スチュワートが3位にランクインしていました。

カレッジでも下馬評通りの活躍を見せ、共に強豪カンファレンスでカンファレンス1stチームに選出され、キャリーはコーチ協会選出の全米最優秀フレッシュマン賞も受賞しています。スタッツを見てもドラフト上位候補のフレッシュマン、オニエカ・オコングーとも遜色無し。

実績で言えば今年のドラフト上位候補に名前が挙がっていてもおかしくはありません。

流行のタイプではないがポテンシャルは高い

カレッジでもインサイドで支配的なプレーを見せた2人。

ポゼッションの内、半数近くがポストアップでプレースタイルは古典的なビッグマン。この点がドラフト上位候補とはならない所以です。

3PT成功率だけを見ればキャリーが38.1%、スチュワートが25.0%ですが、試投数はキャリーが21本、スチュワートが20本でほぼ同じ。FT成功率ではスチュワートが上回りますが、現時点でのアウトサイドシュートの力は同等でしょう。

2人の違いを挙げるのであれば、スチュワートがウイングスパンに優れ、キャリーが運動能力により優れているという点でしょうか。

スチュワートは223.5cmのウイングスパンを誇り、ディフェンスでの高いポテンシャルを感じさせます。ワシントン大ではゾーンディフェンスでのポジショニングやクイックネスに難を見せていたので、ディフェンスでも即戦力というより育成が必要でしょう。(クイックネス不足がNBAではどうなのだろう?というのが僕の懸念。)

キャリーは125.7kgという体重にも関わらず、見た目以上の機動力の高さが魅力。同じくインサイド偏重のビッグマン、オニエカ・オコングーはクイックネスに優れていることでドラフト上位候補の評価を得ています。キャリーも身体を絞ることでよりクイックに化けるかもしれません。

2021年のドラフトはビッグマン不足となりそう

ウイングが豊作と予想される2021年のドラフトですが、ビッグマンは不作の予感。比較的ビッグマンが充実している今年に獲得をしておいたほうが良さそうです。

キャリーとスチュワートは現代的なタイプではありませんが、身体的なポテンシャルは高く、1巡目中位以降であれば十分に狙って損のない選手でしょう。

スチュワートにはクイックネスで不安が残る分、僕はキャリーを推していますが、指名したチームのシステム・育成次第でどちらが伸びるかは大きく変わってくるでしょう。

2017年のドラフトでNBA入りし、今年のオールスターにも選出されたバム・アデバヨも大学時代は粗削りな素材型のプレーヤーでした。

この2人もアデバヨ同様、NBAで化ける可能性があるでしょう。

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