ビラノバ産のエリートウイング、サディク・ベイ
ビラノバ大のソフォモア、サディク・ベイ。
過去5年で2度のNCAA制覇を達成したビラノバ大でエースを務めたカレッジ屈指のウイングです。
ビラノバ大のプレーヤーとしては、2017年のジョッシュ・ハート、2018年のミケイル・ブリッジスに続きジュリアス・アービング賞を受賞。(ちなみに2015年に始まったこの賞の歴代受賞者6人の内、3人がビラノバ大のプレーヤーです)
先輩たちのNBAでの活躍もあり、ビラノバ大出身のウイングというだけで信頼度が大幅に上がるのは僕だけでしょうか?
プロフィール
スタッツ
ハイライト
カレッジを代表するウイングに成長
カレッジの最優秀スモールフォワードに贈られるジュリアス・アービング賞を受賞したサディク・ベイ。
高校卒業時点では学年TOP100にランクインをしていなかった遅咲きのプレーヤー。高校入学時点での身長は175.3cmと今よりもかなり小さかった様です。
ビラノバ大入学後はフレッシュマンから主力として活躍。ソフォモアとなった昨季は平均16.1得点でビラノバ大のスコアリングリーダーとなり、カレッジを代表するウイングプレーヤーへと成長しました。
近年優れたウイングをNBAに輩出しているビラノバ大のプレーヤーらしく、得点だけでなく3PT(成功率45.1%)とアシスト(2.4本)も優秀。
スティール数、ブロック数は平凡ですが、アイソレーションでの被得点効率では良い数字を記録しているので、ディフェンスでも信頼のおける2wayプレーヤーです。
抜群の得点効率とオールラウンドなスキルが魅力
昨季スコアラーとして大きく成長したベイですが、単なる得点数だけでなく、得点効率も優秀です。
1.10ppp(point per possesion)は10ポゼッション以上を記録した選手の中ではカンファレンス2位。スポットアップ、ピック&ロール、トランジションと様々なシチュエーションで高い得点効率を記録しました。
得点効率の高さの背景にはシューティングスキルの高さもありますが、シュートセレクションの良さも大きく関係していそうです。
また、シューティングが不調だった対カンザス大戦では7リバウンド5アシストと得点以外でも貢献。状況に合わせてプレーするオールラウンドなスキルとチームファーストのマインドも魅力です。
チームの流れの中での得点力には優れますが、アイソレーションでの得点効率は低く、個の力で状況を打破する様なプレーヤーではありません。
また、ディフェンスにおいても優れたチームプレーヤーですが、NBAのクイックなプレーヤー相手には苦労をしそうです。
ビラノバ大はカレッジの中でも規律とシステムが確立されたチーム。ベイは個としても優れたプレーヤーですが、NBAレベルではチームの歯車として輝くタイプとなりそうです。
即戦力のロールプレーヤーに
ベイと他の2wayウイングプレーヤー候補とを分けるのは、ビラノバ仕込みの高いバスケットボールIQと穴の無いオールラウンドなスキルでしょう。NBAでもロールプレーヤーとして即戦力としての活躍が期待されます。
逆に言えば、化ける可能性のあるスター候補を探すのであれば、ベイは違うかなと。
やっぱりビラノバ大出身という安心感は大きいので、今年のドラフトであればロッタリー内での指名も十分有りだと思っています。
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