八村塁のスタッツを振り返る
日本人として初めてオールルーキー2ndチームに選出されるという快挙を達成した八村塁。
彼の様な活躍を見せる日本人がいつ出てくるか分からないので、今回はメモ的な意味で彼の活躍をスタッツで振り返ろうかなと。(そんなのチラシの裏にでも書いてろという指摘はごもっともですが...)
他の主要ルーキーとの比較、スタッツの変遷などを。
主要ルーキーとのスタッツ比較
日本バスケ界の期待を背負い臨んだNBAでのルーキーシーズン。
平均13.5得点6.1リバウンドという堂々たるスタッツを残し、見事オールルーキー2ndチームに選出されました。
出場試合数が少なかったザイオン・ウィリアムソンを除けば、平均得点はルーキーで4位、平均リバウンドに関しては1位という立派な数字で数字です。
一方でレーティングなどを見てみると、出場試合48試合で勝ちに恵まれなかった(15勝33敗)こともあり、ネットレーティングは高くはありません。
また、得点効率を表すTS%やスタッツ上での試合への貢献度を表すPIE(Player Impact Estimate)もそこそこといった所。
得点等のスタッツはパッとしなかったテレンス・デイビスですが、TS%やPIEは優秀な数字で、強豪チームで質の良いプレーをしていたのですから、オールルーキー2ndチームへの選出も納得です。
シーズンが進むにつれ、得点を落とすもディフェンスを改善
次はオールスター前後でのスタッツの変遷を見てみましょう。
オールスター前と後では出場時間増で平均得点とFG成功率は減少傾向。一方で3PT成功率とアシストは増加傾向です。
アドバンスドスタッツを見てみると、オールスター前後でオフェンスレーティングが落ちている一方、ディフェンスレーティングが飛躍的に向上している事が見えます。(ちなみにオールスター前後でウィザーズはチームとしてもディフェンスレーティングを1.8改善していますが、八村塁はそれを大きく上回ります。)
では、ここでディフェンスの向上という所にフォーカスをしてみてみましょう。
下の表ではシュートエリア別の八村塁の被FG%をオールスター前後、バブルでまとめています。
ほぼ全てのカテゴリーでオールスター前→オールスター後→バブルと時間が経過する毎に数字が改善しています。
ディフェンスが良いプレーヤーとしてのイメージは強くありませんが、特にバブルでは大幅に数字が伸ばしています。バブルに向けたトレーニングで体重を増加させた事が、プラスに作用したのかもしれません。
NBA入り時には高いレベルでの経験不足故、ディフェンスが懸念されていましたが、バブルでは大きく改善させ、来季への期待が高まります。
また、オフェンスで見ても平均得点こそ下がっているものの、課題とされている3PTの成功率もオールスター前後で改善の傾向にあります。
3PTの成功率は改善も自信を持つ必要も?
NBA入り時の課題とされていた3PT。
成功率を見れば、オールスター前後で成功率は大幅に伸びていますが、1試合での平均試投数、シュート全体に占める割合は微増止まり。
基本的に3PTを打っているのはディフェンスとの距離が遠いワイドオープンのシチュエーションのみですが、オールスター後のワイドオープンでの3PT成功率42.3%という確率を見れば、自信を持って試投数を増やして欲しいなと。
このままディフェンス、3PTシュート成功率の成長が続けば、来季はより質の高いプレーが期待できます。この2つを磨き、需要の高いプレーヤーとして長きに渡りNBAで活躍の出来るプレーヤーになってくれる気がしています。
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