NBAドラフト2021:Gリーグで進化を遂げるジェイレン・グリーン
Gリーグイグナイトは今朝の試合にも負けてしまいましたが、今日は僕の推しメンであり、初めてGリーグの育成プログラムを選択し"歴史を作った男"ジェイレン・グリーンの話です。
グリーンの所属するイグナイトはオーランドの"バブル"で6試合を終え、4勝2敗とまずまずの成績。(直近は2連敗ですが...)グリーン自身もドラフト上位指名有力候補の前評判に違わぬスケールの大きなプレーを見せている。
まだGリーグでは6試合を経験しただけだが、グリーンのプレーはデビュー当初から徐々に変化を見せている。
Gリーグ入りまでのグリーンにご興味あればコチラを是非
Jalen Green been showing why he’s a potential No. 1 overall pick 💰
— Overtime (@overtime) February 16, 2021
Averages thru 4 games in the G League:
19 PTS | 5 REB | 3 AST | 53% FG | 35% 3PT@JalenGreen @nbagleague pic.twitter.com/dK9M9e7DXk
スコアラーからオールラウンダーへ
デビューから3試合で平均17.7得点4.3リバウンド1.0アシストを記録したグリーン。高校卒業後間もない19歳のプレーヤーが屈強なプロ達の中でこれだけの数字を残したのだから、上々のデビューを切ったと言える。
転機となったのは、4戦目の対アイオワウルブズ戦。この試合でのグリーンは、単に得点を重ねるのではなく、ディフェンスの対応を見てチームメイトに効果的なパスを供給。リバウンドにも積極的に飛び込み、22得点6リバウンド5アシストは全てプロとしてのキャリアハイの数字だった。
この試合で何かを掴んだのか、対ウルブズ戦を含む直近の3試合では、シューティングスランプで平均得点こそ落ちているが、16.7得点5.7リバウンド5.0アシストと明らかにプレーの質が変わっている。アシスト数を大きく増やしながらも、TO数は直近3試合で2.0本とデビューから3戦目までの平均3.3本から減らしている点も見逃せない。チームで占める役割が大きくなるにつれ、出場時間も平均26.3分から33.7分に伸ばしている。
プロのレベルに適応し、そこから更にプレーのレベルを1段上げている。
グリーンのプレーの変化には"ドライブが通用している事"、"巧みなピック&ロール"の2点が関係しているだろう。
デビュー戦こそ気合の入ったニコ・マニオンのディフェンスに苦しめられたグリーンだったが、その後の試合では彼の爆発的なドライブは高確率で得点に繋がっている。4戦目からは余裕が出てきたのか、単に得点するのではなくディフェンスに併せて効果的に得点とアシストを選択している。
また、あまり話には出ていないが、グリーンはピック&ロールの使い方が19歳のプレーヤーとしては各段に巧い。ドライブだけでなく、ミッドレンジからのプルアップジャンパーの精度が高い事もあり、ディフェンスはグリーンに翻弄され、ピック&ロールからも得点、アシストを使い分け、良い展開を作り出している。
開幕当初はスコアラーの印象が強かったグリーンも、Gリーグに適応するにつれ、より完成されたオールラウンダーへと進化を遂げようとしています。
ボールを持つ機会も明らかに増加しているので、そろそろグリーンらしい30得点越えの爆発も見られるかもしれません。
とは言えまだ課題も山積
上では良い事ばかり書きましたが、グリーンにはまだまだ弱点も少なくありません。
オフェンスではポジショニングに課題があり、チームメイトからコート上で指摘を受けている様子も見受けられる。また、ディフェンスでは簡単にオフェンスにバックドアを許したり、フィジカルの弱さからシュートまでねじ込まれてしまったりと、ディフェンスにはオフェンス程のインパクトは無い。
そのせいか、見た目上は良いプレーをしていた様に見えても、スタッツを確認してみると、グリーンの+/-がイメージより遥かに悪いという事も。
シーズンが進むに連れ、ディフェンスでも少しずつ集中力の感じられるプレーが出始めているので、こちらも成長に期待。
あくまでイグナイトの育成プログラム組の目標は2021年のドラフトで上位指名を受ける事なので、ドラフトに向けた着実な成長を楽しみにしています。
PS.育成プログラム組ではアイザイア・トッドも目覚ましい成長を遂げているのですが、Gリーグ公式からトッドのハイライトが出ないので、トッドのネタを書きたくても書けずにいるのはここだけの話です。
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