19歳を迎えたデイシェン・ニックスがゲームハイの25得点
高校卒業後、Gリーグの育成プログラムに進み今年のドラフト指名を目指す若手プレーヤーと、ジャレット・ジャック等のベテランで構成されるNBAチームから独立したGリーグチームのGリーグイグナイト。
イグナイトは現地時間2月13日にオーランドで開催されている"バブル"での3試合目でラプターズ905と対戦。113対105で勝利し、開幕から無傷の3連勝を続けます。
試合当日に19歳の誕生日を迎えたデイシェン・ニックスがゲームハイの25得点で勝利に貢献しています。
それでは今回もイグナイトの育成プログラム組をピックアップ。
※公式から個別ハイライトの出ていないアイザイア・トッドの所には試合のハイライトを載せてます。
バースデーボーイのニックスがゲームハイの25得点
試合当日に19歳の誕生日を迎えたデイシェン・ニックスはゲームハイの25得点に加え、8リバウンド6アシスト。
1Qはディフェンスのプレッシャーに負け、ミスや雑なプレーを続けたけれど、2Q以降は修正し、アグレッシブなプレーを見せた。まだまだ、プレーの粗さは目に付き、6TOはガードとして見過ごせない数字。視野の広さは優れているけれど、プロで通るパスとそうでないパスを覚える必要がありそう。
アウトサイドシュートが課題とされる中、今日は3PT成功率が2/4で50%。強靭なフィジカルを駆使したドライブはGリーグでも通用しているだけに、アウトサイドが安定してくるとオフェンスの幅が広がります。
この試合のミスの多さには、2日続けての試合による疲労も考えられ、プロの試合スケジュールにも適応が必要でしょう。
安定感は抜群のクミンガもフィニッシュに課題
前日の試合でも20得点オーバーを記録したジョナサン・クミンガは、この試合でも23得点13リバウンドを記録し、2日連続の20得点に加えダブルダブルも記録。
身長、運動能力、スキルを高い次元で揃えるクミンガはドライブやインサイドで安定して活躍。シュートまで持っていく力強さ、ファールを引き出す賢さや巧みさを持ち合わせるクミンガだが、フィニッシュの精度には課題を残す。この日もFG成功率は5/13の38.5%でイマイチ。
既にGリーグレベルでは容易に得点出来る事は証明済みであり、得点効率の改善に期待したい。
爆発力をアピールしたグリーン
前半にファールトラブルに陥り、出場時間が22分程に限定されたジェイレン・グリーン。3Qだけで12得点を叩き出し、21得点3リバウンド3スティール。限られた出場時間の中で密度の高いパフォーマンスを披露し、クミンガと共に2試合連続での20得点オーバーを記録している。
決定力に優れ、FG成功率は7/12で58.3%。波に乗ったグリーンはGリーグレベルでは既にアンストッパブルなプレーヤーだ。ボールが貰えず、存在感を失くしてしまう時間がまだあり、試合を通して活躍する安定感の向上が課題だろう。また、ハンドリングは悪くないが、ボールをポロっとこぼしてしまう甘さや緩さがあり、TOは4つとミスの多さも改善しなければいけません。
スティールも3つと数は多かったが、グリーンのディフェンスが良かったというより、オフェンスのミスがグリーンの所に来たラッキーなスティールだった。
初戦ではフィジカルに苦戦したけれど、2試合連続で20得点オーバーの活躍でGリーグのレベルに適応し始めている。そろそろ、30得点オーバーの活躍をしても良い頃ではないだろうか?
強みを安定して発揮し始めたトッド
アウトサイドシュートと高い運動能力を武器とする現代的なインサイドプレーヤーのアイザイア・トッド。この試合では14得点6リバウンドと堂々の活躍を見せ、得意の3PTは4/5で成功率80%を記録した。
フィジカルとプロレベルのプレー強度への適応に課題を残す"素材型"と見られていたが、前日の試合に続いて2試合連続での2桁得点。プロレベルでも通用する事を証明している。また、得意としているアウトサイドシュートに加え、機動力の高さを駆使したガードやウイングでのディフェンスにも光る物を見せます。
フィジカルの弱さは今も課題として残るが、彼の強みを安定して発揮出来れば、ドラフトでの1巡目指名も射程圏内に入るでしょう。
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