ジェイレン・グリーンが21得点の活躍も、イグナイトはまたも黒星

Gリーグによる育成プログラムに参加し2021年のドラフト指名を目指すプレーヤーとベテランプレーヤー達で構成されるGリーグイグナイト(以下:イグナイト)。GリーグのチームながらもNBAのどのチームとも提携はありません。

イグナイトはシーズン8戦目でロングアイランドネッツと対戦。先日の試合で連敗を止めたばかりのイグ内でしたが、今日は開始から重い展開で主導権を握ることが出来ず。グリーンの21得点の活躍も勝利には及ばず、109-97でシーズン3敗目を喫しています。

"バブル"での試合も丁度折り返し地点。高校を卒業したばかりの育成プログラム組には、中1日での試合や連戦が続くスケジュールは厳しく、プレーのセレクションからは疲労の色も見える。シーズン終盤に向けて、ここからが育成組の真価を問われる時期になるだろう。

今回はチームハイの21得点を叩き出したジェイレン・グリーンにフォーカスを。

FG12本で21得点を稼ぎ出す


高校時代はESPNランキングで学年No1プレーヤーの評価を得ていたジェイレン・グリーン。

この日は彼の得意なドライブや速攻でのアクロバティックなプレーは控えめだったけれど、アウトサイドからのジャンパーが冴えわたった。FG成功率は8/12で、3PTの成功率も5/6。僅か12本のFGで21得点を稼ぎ出す素晴らしいコストパフォーマンス。

得点効率を測る指標と言われるTS%(True Shooting%)は61.8%で、シーズン7戦目が終了した時点でジェシー・ゴーバンとアミア・ジョンソンに次ぐチーム3位。グリーンと同じ育成プロラグム組のプレーヤー達のTS%を見ると、アイザイア・トッドが52.3%、デイシェン・ニックスが51.6%、ジョナサン・クミンガが50.5%。如何にグリーンの得点効率が跳び抜けているかが分かるだろう。

トッド、ニックス、クミンガも18歳、19歳にしてプロレベルで得点を上げる事が出来ているが、既に"効率的"に得点を重ねているグリーンはスコアラーとして抜きんでていると言っていい。

数字上はイグナイトの"エース"と呼べる活躍を見せているグリーンだが、少し"良い子過ぎる"様にも見える。特に劣勢だった終盤には、ボールを呼び込む姿勢が欲しかったが、まだ大人し過ぎるのが玉に瑕ですね。

ディフェンスには課題も


オフェンスでは良い所を見せたグリーンだったが、ディフェンスではネッツのジェレマイア・マーティンのディフェンスに苦闘。電光石火のクイックネスと広い視野を持つマーティンに24得点8アシストを許した。

試合を重ねる毎にディフェンスでの集中力を増し、オンボールディフェンスは改善しているが、ディフェンス全般は未だ課題として残る。クイックネスや跳躍力など、優れたディフェンシブプレーヤーになる才能も十分にあり、今後の成長に期待したい。

Gリーグが日本で視聴し辛い事もあり、グリーンの活躍はあまりSNSでも話題に登らないのはちょっと残念。しかし、グリーンは活躍を続けるイグナイトの育成プログラム組の中でも頭1つ抜けた活躍を続けており(あくまで僕の私見です)、ドラフトでも上位3位以内に食い込んでくると予想しています。

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