全米高校バスケ頂上決戦はモントバード対サンライズクリスチャンに

実質的な全米高校No1決定戦、GEICOナショナルズ。現地時間4月2日に、準決勝2試合が行われ、それぞれサンライズクリスチャンアカデミーとモントバードアカデミーが勝利し、決勝に駒を進めた。

準決勝の2試合はどちらも終盤まで試合がもつれる激戦だったが、モントバードがAZコンパスプレップスクールを、サンライズクリスチャンがIMGアカデミーを退けた。

サンライズクリスチャンとモントバードアカデミーは今季既に3度対戦。対戦成績は2勝1敗でモントバードがリードしているが、サンライズクリスチャンは今季のモントバードに唯一黒星を付けたチーム。

全米No1の座を賭けた決勝戦は、現地時間4月3日に開催される。

司令塔チャンドラーの活躍でIMGアカデミーを下す


カンザス州のサンライズクリスチャンは準決勝でフロリダ州のIMGアカデミーと対戦。IMGは2019年大会の優勝チームで、今季も多くのNBA候補生を擁する。

運動能力に優れるプレーヤーを揃えるIMGは第4ピリオドに流れを掴み、試合時間残り6分を切って8点のリードを築く。しかし、そこからサンライズクリスチャンがディフェンスの圧力を強め、ジリジリと点差を詰める。

最後はサンライズクリスチャンのエースで高校No1ガードのケネディ・チャンドラーが3PT、ドライブと続けざまにビッグプレーを叩き出し、IMGアカデミーを突き放した。

IMGも十分に勝利のチャンスがあっただけに、焦ってしまった時間帯が悔やまれる。主力のジェイデン・ブラッドリー、ジェット・ハワード、エリック・デイリーJr、ジャレス・ウォーカーはまだジュニア(日本の高2相当)。彼等がチームに残れば、IMGは来年も全米No1候補だろう。

モントバードを追い詰めたAZコンパスプレップ


フロリダ州のモントバードアカデミーはアリゾナ州のAZコンパスプレップと対戦。AZコンパスはプレーヤー個々の評価ではモントバードアカデミーには及ばないものの、タフなチームディフェンスは高校トップレベルで決して侮る事の出来ないチーム。

この試合でもモントバードが優位に試合を進めたが、終盤にはAZコンパスがタイトなディフェンスで逆転。最後の1プレーまで試合の行方が分からない激戦となった。

逆転を許し苦境に立たされたモントバードは、この日はアシストに徹していた司令塔のライアン・ネムハード(そうです、ゴンザガ大のアンドリュー・ネムハードの弟です)の3PT、アウトサイドが不調で沈黙していたケイレブ・ヒュースタンのティップショットで再逆転。

AZコンパスは最後のオフェンスをエースのタイタイ・ワシントンに託すも、逆転を狙ったステップバックスリーはリングにはじかれゲームセット。ラストショットを落とし、悔しさを滲ませたワシントンには次のステップでの活躍を期待したい。

決勝は今季4度目の対戦カードに

GEICOナショナルズの決勝はサンライズクリスチャン対モントバードに。この2校は今季既に3度も対戦済みで、成績は2勝1敗でモントバードがリード。

サンライズクリスチャンがモントバードに勝利した試合では、サンライズクリスチャンのエース、チャンドラーのビッグプレーで延長戦に持ち込み、勝利を掴み取った。3度の対戦全てが6点差以内で決着し、両校の実力は拮抗している。

僕の推しはモントバードだけれど、チャンドラーの勝負強さは決して侮れない。今季の高校No1の栄冠を掴むのはどちらのチームになるだろう?

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