注目フレッシュマン:高校No1ガード、ケネディ・チャンドラーはテネシー大へ

前回のチャット・ホルムグレンに続いて、今年カレッジに進む注目フレッシュマンを。 

今回はテネシー大のケネディ・チャンドラー。

高校No1ガードと称され、実質的な全米No1決定戦、GEICOナショナルズでサンライズクリスチャンアカデミーを決勝まで導いた。 

今夏のU19ワールドカップでもUSAの世界制覇に貢献し、鳴り物入りでテネシー大に進む。


プロフィール:ケネディ・チャンドラー

所属:テネシー大
ポジション:PG
生年月日:2002年9月16日
登録身長:6フィート(182.9cm)
出身:サンライズクリスチャンアカデミー(カンザス州)
主な受賞歴:McDonald's All-American (2021)/Jordan Brand Classic (2021)Nike Hoop Summit (2021)

ハイライト


電光石火のスピードでコートを支配する高校No1ガード

身長は平凡だが、類まれなクイックネス、アグレッシブなゲームコントロール、大一番でビッグプレーを決めるタフなメンタルで高校バスケ界を席巻したケネディ・チャンドラー。

チャンドラーが一躍その名を全米に轟かせたのは、2019年のAAUだろう。

Nike主催のAAUリーグ、EYBL所属のMokan Eliteでプレーしたチャンドラーは、EYBLのプレーオフ決勝で、ジェイレン・グリーン等を擁するTeam Why Notと対戦。

チャンドラーはこの大一番で23得点6リバウンド9アシストの支配的なプレーを見せ、チームをEYBL王者に導いた。

高校ラストシーズンの昨季は、全米屈指の強豪であるサンライズクリスチャンアカデミーに加入。

実質的な高校全米王者決定戦である、GEICOナショナルズでチームを決勝に牽引し、高校No1ガードの実力を証明した。

進路選択では多くのNCAAディビジョン1の強豪校からリクルートを受ける中、テネシー大への進学を決めた。

U19ではチームの起爆剤に

カレッジ入学を前にした今夏、チャンドラーはUSA代表としてU19ワールドカップに出場。

主にベンチから出場し、7.7得点3.4アシストを記録。圧倒的なクイックネスを武器に攻守でチームの起爆剤として機能した。

接戦となった決勝の対フランス戦で、試合終盤の重要な時間帯に起用されていた事からもチャンドラーが如何に重要なプレーヤーだったかが分かるだろう。

3PT成功率39.1%でアウトサイドシュートも上々。

スモールガードながら、対戦相手のボールハンドラーをオールコートで執拗に追い回し、ディフェンスでも貢献度は高かった。

カレッジでも即フロアリーダーに

チャンドラーが進学するテネシー大は、NCAAトーナメントがキャンセルされた2020年を除き、2018年から3大会連続でNCAAトーナメントに出場している強豪校。

2019年にはSweet16にも進出している。

昨季の平均得点上位2人はアーリーエントリーでチームを去ったが、経験豊富な上級生も残り、2010年以来となるElite8進出も夢ではないだろう。

そんなチームにおいて、スターティングガードを務めると予想されるのがチャンドラー。

高い得点力、強気なゲームメイク、ディフェンスにおける高い貢献度を揃えるスモールガードという点で、若かりし頃のクリス・ポールに通じる所も。

近年、大型ガードの台頭が顕著だが、カレッジの強豪は多くの場合スモールガードに支えられている。

テネシー大の浮沈もチャンドラーが鍵を握るだろう。


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