今季のカレッジ新入生、class of 2021のTOP10まとめ
大手スポーツメディアであるESPNによる有望高校生ランキング。
2020年に高校を卒業したclass of 2020でESPNのランキングTOP10に入ったプレーヤーの内、9人が2021年のドラフトで指名を受け、その内7人が1巡目で指名を受けた。
来年のドラフトでも、今年高校を卒業したclass of 2021のESPNランキング上位ランカーが指名を受ける可能性は高い。
と、いうわけで、今回は来年のドラフト予習用の意味も込めて、class of 2021のESPNランキングTOP10まとめを。
コメントは僕の偏見満載なのでご容赦を。
ポジション:PG
生年月日:2002年9月16日
登録身長:6フィート(182.9cm)
出身:サンライズクリスチャンアカデミー(カンザス州)
主な受賞歴:McDonald's All-American (2021)/Jordan Brand Classic (2021)/Nike Hoop Summit (2021)
5⭐️ Chet Holmgren has committed to Gonzaga, becoming the highest ranked recruit to ever commit to the program. pic.twitter.com/NXMj8kXDJj
— Joseph Tipton (@TiptonEdits) April 19, 2021
10位:ケネディ・チャンドラー
所属:テネシー大ポジション:PG
生年月日:2002年9月16日
登録身長:6フィート(182.9cm)
出身:サンライズクリスチャンアカデミー(カンザス州)
主な受賞歴:McDonald's All-American (2021)/Jordan Brand Classic (2021)/Nike Hoop Summit (2021)
ハイライト
電光石火の学年No1ガード
今季からテネシー大に進学したケネディ・チャンドラー。
高校時代には、所属チームを実質的な全米No1決定戦であるGEICOナショナルズの決勝に導いた。
今夏はU19USAの代表メンバーに選出され、主力の1人として世界制覇に貢献している。
ちょっと眠そうな目つきで力の抜けた雰囲気も漂うけれど、目の覚める様なクイックネスから繰り出される強気なプレーは爽快そのもの。
得点能力の高い正統派ガードで、プレーから滲み出る自信はふてぶてしい程。
身長こそ低いが、身体能力の高さと確かなスキルは群を抜き、来年のドラフトでもNo1ガード候補となるだろう。
ポジション:PF
生年月日:2003年1月16日
登録身長:6フィート9インチ(205.7cm)
出身:ヒルクレストプレップ(アリゾナ州)
主な受賞歴:McDonald's All-American (2021)/Jordan Brand Classic (2021)
9位:マイケル・フォスター
所属:Gリーグイグナイトポジション:PF
生年月日:2003年1月16日
登録身長:6フィート9インチ(205.7cm)
出身:ヒルクレストプレップ(アリゾナ州)
主な受賞歴:McDonald's All-American (2021)/Jordan Brand Classic (2021)
ハイライト
現代スキルを備えたインサイドプレーヤー
下級生の頃からその名を轟かせてきたマイケル・フォスター。
抜群の身体能力とパワーに加え、器用なハンドリングとシューティングスキルを備える現代的PFだ。
そのスキルの高さ故か、タフなアウトサイドシュートを選びがちな傾向も。イメージとしては、身体能力を強化したアントワン・ウォーカーだろうか?
フォスターはカレッジをスキップし、プロの世界へ。
身体的に既に仕上がっているフォスターにとっては、早くから大人に揉まれる経験はプラスだろう。
推しメンでもあるので、イグナイトでの1シーズンで評価を上げてくる事を期待している。
ポジション:SF
生年月日:2003年1月9日
登録身長:6フィート8インチ(203.2cm)
出身:モントバードアカデミー(フロリダ州)
主な受賞歴:McDonald's All-American (2021)/Jordan Brand Classic (2021)
8位:ケイレブ・ヒュースタン
所属:ミシガン大ポジション:SF
生年月日:2003年1月9日
登録身長:6フィート8インチ(203.2cm)
出身:モントバードアカデミー(フロリダ州)
主な受賞歴:McDonald's All-American (2021)/Jordan Brand Classic (2021)
ハイライト
チームを全米制覇に導いた大型シューター
カナダ出身の大型シューター、ケイレブ・ヒュースタン。
高校バスケ界の名門モントバードアカデミー出身で、2019-2020シーズンにはケイド・カニングハム等と並び、唯一の下級生としてスターティング5の一角を担った。
また、昨季はエースとしてチームをGEICOナショナルズ優勝に導いた。
オールラウンダーの輩出に定評のあるモントバード出身であるが、ヒュースタンはスコアリングに特化したスペシャリストタイプ。
特にキャッチ&シュートを得意とし、サイズにも優れることから、カレッジやプロレベルでも重宝されるだろう。
モントバード出身らしく、勿論ディフェンスにも抜かりはない。
ポジション:C
生年月日:2003年11月18日
登録身長:6フィート10インチ(208.3cm)
出身:モントバードアカデミー(フロリダ州)
7位:ジェイレン・ドゥーレン
所属:メンフィス大ポジション:C
生年月日:2003年11月18日
登録身長:6フィート10インチ(208.3cm)
出身:モントバードアカデミー(フロリダ州)
ハイライト
ペイントエリアを制圧するフィジカルモンスター
高校の卒業を1年早め、class of 2022からclass of 2022に学年変更をしたジェイレン・ドゥーレン。
メンフィス大の身体測定ではウイングスパン7フィート5.25インチ(226.7cm)を記録しサイズも十分。身体能力に加えパワーまでも備え、ドワイト・ハワードを彷彿とさせる正統派のビッグマン。
高校生では彼の相手になるビッグマンはいなかった。
オフェンスではローポストからアシストを供給する視野の広さとパススキルを、ディフェンスではガードやウイングを守る機動力を有し、現代的ビッグマンとしての素養もある。
進学先のメンフィス大のコーチには、元NBAプレーヤーのラシード・ウォーレスも名を連ね、ドゥーレンはウォーレスの指導の下、更にスキルフルなプレーヤーへと成長してくれるだろう。
ポジション:PF
生年月日:2003年5月13日
登録身長:6フィート10インチ(208.3cm)
出身:サンディクリークハイスクール(ジョージア州)
主な受賞歴:McDonald's All-American (2021)/Jordan Brand Classic (2021)/Nike Hoop Summit (2021)
6位:ジャバリ・スミスJr
所属:オーバーン大ポジション:PF
生年月日:2003年5月13日
登録身長:6フィート10インチ(208.3cm)
出身:サンディクリークハイスクール(ジョージア州)
主な受賞歴:McDonald's All-American (2021)/Jordan Brand Classic (2021)/Nike Hoop Summit (2021)
ハイライト
2代続けてのNBA入りが期待される2世プレーヤー
その名の通り、元NBAプレーヤーのジャバリ・スミスを父に持つジャバリ・スミスJr。
2019年にはU16USA代表にも選出された世代を代表するエリートプレーヤーで、父に続いてのNBA入りも現実的な位置に付けている。
インサイドプレーヤーながらアウトサイドシュートを得意とし、ハンドリングも滑らか。
現在NBAで活躍するジャレン・ジャクソンJrを1回り小さくし、スキルやクイックネスに磨きを掛けた様なイメージだろうか。
進学先のオーバーン大はタフなプレーを強みとするチームであり、カレッジで力強さを身に付ける事が出来れば、NBA入りは間違いないだろう。
ポジション:SF
生年月日:2002年11月18日
登録身長:6フィート9インチ(205.7cm)
出身:サンディクリークハイスクール(ジョージア州)
主な受賞歴:McDonald's All-American (2021)/Jordan Brand Classic (2021)/Nike Hoop Summit (2021)
5位:パトリック・ボールドウィンJr
所属:ミルウォーキー大ポジション:SF
生年月日:2002年11月18日
登録身長:6フィート9インチ(205.7cm)
出身:サンディクリークハイスクール(ジョージア州)
主な受賞歴:McDonald's All-American (2021)/Jordan Brand Classic (2021)/Nike Hoop Summit (2021)
ハイライト
スケールの大きなオールラウンドシューター
父がHCを務めるミルウォーキー大に進んだパトリック・ボールドウィンJr。
ちなみに今学年では僕の1番の推しメンが彼。
怪我で高校最後のシーズンの多くを棒に振ったけれど、今夏のU19USA代表メンバーにも選出され、久々の実戦では痒い所に手が届く献身的なプレーでチームの世界制覇に貢献した。
シューティングスキル、サイズ、オールラウンドなスキルを備え、近年でも1番のスケールを誇るシューターだろう。
敢えて強豪ではないミルウォーキー大に進んだ事で、彼に求められる役割は大きく、オールラウンドなプレーには更に磨きが掛かる事だろう。
ポジション:PF
生年月日:2002年11月12日
登録身長:6フィート9インチ(205.7cm)
出身:オデアハイスクール(ワシントン州)
主な受賞歴:McDonald's All-American (2021)/Jordan Brand Classic (2021)
4位:パオロ・バンケロ
所属:デューク大ポジション:PF
生年月日:2002年11月12日
登録身長:6フィート9インチ(205.7cm)
出身:オデアハイスクール(ワシントン州)
主な受賞歴:McDonald's All-American (2021)/Jordan Brand Classic (2021)
ハイライト
ハンドラーまでこなす現代派
ワシントン大で活躍した後に、WNBAドラフトでも指名をされたロンダ・バンケロ(スミス)を母に持つパオロ・バンケロ。
彼の父がイタリア系という事で、イタリア国籍も有している。
インサイドプレーヤーにもオールラウンドスキルが求められる昨今の風潮の中、バンケロはハンドリングやステップワークに優れ、ボールハンドラーまでこなしてしまう現代派。
デューク大内の測定では、助走有の垂直跳びで40インチ(101.6cm)以上を記録したという話もあり、身体能力にも秀でる。
フィジカルも屈強で、これといった大きな穴は無く、2022年のドラフトでも上位指名が有力視される。
ポジション:SF
生年月日:2004年1月28日
登録身長:6フィート9インチ(205.7cm)
出身:イプシプレップアカデミー(ミシガン州)
主な受賞歴:Gatorade National Player of the Year (2020)
3位:イマニ・ベイツ
所属:メンフィス大ポジション:SF
生年月日:2004年1月28日
登録身長:6フィート9インチ(205.7cm)
出身:イプシプレップアカデミー(ミシガン州)
主な受賞歴:Gatorade National Player of the Year (2020)
ハイライト
PGに挑戦するネクストペニー候補
高校時代は大型スコアラーとして"ネクストKD"とも呼ばれたイマニ・ベイツ。
カレッジではPGに挑戦すると言われており、HCであるペニーの指導の下、"ネクストペニー"を目指すことになる。
アウトサイドシュートだけでなく、ハンドリングとクイックネスに優れるベイツはPGの素養も十分。
メンフィス大のコーチには、殿堂入りも果たした名将のラリー・ブラウンもおり、ベイツがPGとして経験を積むには適した環境だろう。
ちなみに、2004年1月生まれのベイツのNBAドラフトへのエントリーが可能となるのは2023年のドラフトから。
それに向け、2シーズンをカレッジで過ごすだけでなく、カレッジで1シーズン過ごした後にGリーグ等のプロを経由するという可能性も残されている。
ポジション:SG
生年月日:2002年7月5日
登録身長:6フィート4インチ(193cm)
出身:コロナドハイスクール(ネバダ州)
主な受賞歴:McDonald's All-American (2021)/Jordan Brand Classic (2021)/Nike Hoop Summit (2021)
2020年にネバダ州の最優秀選手賞に贈られるゲータレード賞を獲得したハーディは、Gリーグ経由NBA行きの先輩であるジェイレン・グリーンと同様に、一度波に乗ったら手の付けられない爆発力を誇る。
グリーンはドライブにも強さを見せたが、ハーディはよりアウトサイドシュートに特化したタイプ。
ゾーンに入ったハーディは、どんなレンジからでも、どんな難しいシュートでも、いとも容易くリングを射抜く。
昨季、全米のトップ校8校を集めて開催されたトーナメント、GEICO Top Flight Inviteでは、3試合で平均31.3得点を叩き出し、ドラ1指名候補の対抗馬であるホルムグレンとの直接対決にも勝利した。
アウトサイドを軸に得点を重ねるハーディは、この学年でプレースタイルが最もプロ向きのプレーヤーだろう。
ポジション:PF/C
生年月日:2002年5月1日
登録身長:7フィート1インチ(215.9cm)
出身:ミニハハアカデミー(ミネソタ州)
主な受賞歴:Gatorade National Player of the Year (2021)/Morgan Wootten National Player of the Year (2021)/Naismith Prep Player of the Year (2021)/FIBA Under-19 World Cup MVP (2021)
2位:ジェイデン・ハーディ
所属:Gリーグイグナイトポジション:SG
生年月日:2002年7月5日
登録身長:6フィート4インチ(193cm)
出身:コロナドハイスクール(ネバダ州)
主な受賞歴:McDonald's All-American (2021)/Jordan Brand Classic (2021)/Nike Hoop Summit (2021)
ハイライト
当たり出したら止まらない学年No1スコアラー
NBA入りの王道であるNCAAディビジョン1の強豪校への進学ではなく、Gリーグ入りを選んだジェイデン・ハーディ。1位:チャット・ホルムグレン
所属:ゴンザガ大ポジション:PF/C
生年月日:2002年5月1日
登録身長:7フィート1インチ(215.9cm)
出身:ミニハハアカデミー(ミネソタ州)
主な受賞歴:Gatorade National Player of the Year (2021)/Morgan Wootten National Player of the Year (2021)/Naismith Prep Player of the Year (2021)/FIBA Under-19 World Cup MVP (2021)
ハイライト
高校最優秀選手賞を総なめにしたユニコーン
昨季の主要高校最優秀選手賞を総なめにしたチャット・ホルムグレン。
今夏のU19ワールドカップでもMVPを受賞し、世代No1プレーヤーと呼んで過言ではないだろう。
ちなみに、昨季ゴンザガ大で活躍し、今年のドラフトで上位指名を受けたジェイレン・サッグスとはAAU・中学・高校とで小学生からのチームメイト。
7フッター身長と長いウイングスパンに恵まれながら、ハンドラーまでこなしてしまうホルムグレンのユニークなプレースタイルから、"ユニコーン"とも呼ばれている。
大体この手のプレーヤーはスキルの精度に難ありなロマン派と相場が決まっているけれど、ホルムグレンの場合はU19ワールドカップで同世代のプレーヤーを相手にしても圧倒してしまう程の完成度。
カレッジ入学時点で、これ程のサイズとシューティングスキルを備えているプレーヤーはケビン・デュラント以来かも。
現時点での2022年NBAドラフト1位指名の最有力候補はホルムグレンだろう。
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