NCAAトーナメント2022：UNCが昨年覇者のベイラー大を撃破
激戦の続くNCAAトーナメント。
昨年の覇者、ベイラー大は今年もイーストリージョンの第1シードで出場。
SWEET16進出をかけ、第8シードのノースカロライナ大(UNC)と対戦した。
UNCが大量リードを築き優位に試合を展開したが、キープレヤーだったブラディ・マネクの退場でベイラー大が流れを掴み、延長戦に。
延長戦はベイラー大が有利かと思われたが、先手を取ったUNCが逃げ切り、93-86で大金星をあげた。
カレッジ屈指の名門校であるUNC。
名将ロイ・ウィリアムスが退任し、今季からヒューバート・デイビスが新ヘッドコーチに就任。
シーズン序盤はケンタッキー大相手に29点差で黒星を喫する等、強豪相手には大差の敗戦が続いたが、カンファレンスゲームを5連勝で締めくくり、第8シードでNCAAトーナメントに乗り込んだ。
この試合では、RJ・デイビスとブラディ・マネクの2人が躍動。面白い様にアウトサイドシュートを沈め、ベイラー大のディフェンスを蹂躙。
守ってはビッグマンのアルマンド・ベイコットを中心にベイラー大を前半29得点に抑え込んだ。
後半に入ってもUNCの勢いは衰えず、試合時間残り11分を切って67-42で25点差のリードを築き、快勝を収めると思われた。
しかし、そこまで26得点をあげていたマネクの肘がベイラー大のジェレミー・ソーハンの顔に入り、フレグラント2で一発退場になると流れが一変。
ベイラー大がアダム・フラグラーを中心に猛攻を仕掛け、残り5分22秒で71-62の9点差に詰め寄る。
UNCはケイレブ・ラブのファールアウト、ベイコットのファウルトラブルでベンチメンバーを起用せざるを得ず。選手層の薄いUNCはボール運びすらままならない状況に追い込まれた。
試合は残り15秒にベイラー大のジェームス・アキンジョがバスケットカウントからFTまでキッチリ沈め、80-80の同点で延長戦に。
延長戦は最大25点差を追いついたベイラー大有利と思われたが、伏兵ドントレズ・スタイルスの3PTでUNCが先行。
ベイコットの攻守に渡る奮闘に加え、デイビス、シニアのリーキー・ブラックがギリギリで踏ん張り、93-86で逃げ切り、前回大会覇者のベイラー大から大金星をあげた。
UNCでは、デイビスがキャリアハイの30得点。直近3試合で合計22得点と低調だったが、大一番でベストパフォーマンスを見せた。
ベイコットもマネクの退場で手薄となったインサイドをファールトラブルに追い込まれながらも支え、15得点16リバウンド3ブロックを記録した。
その奇跡的とも呼べる追撃を牽引したのは、フラグラーとフレッシュマンのジェレミー・ソーハン。
フラグラーは爆発的な得点力で、この試合での全27得点中、後半最後の10分間に16得点を集中。
ソーハンはアグレッシブなオフェンスと驚異的な機動力で縦横無尽にコートを駆け回り、15得点11リバウンドのダブルダブルを記録。どんなプレーでもボールに絡み、曲者感満載の嫌らしさを見せた。
DOWN GOES THE DEFENDING CHAMPS 😱@UNC_Basketball takes down 1-seed Baylor! pic.twitter.com/RUWhQswOsX
— ESPN (@espn) March 19, 2022
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