悲願の全米制覇に向けノースカロライナ大の主力が残留

今年のNCAAトーナメントで準優勝を果たしたノースカロライナ大(UNC)。

イーストリージョンの第8シードと、決して下馬評の高いチームではなかったが、一度乗り始めたら手の付けられない爆発力で上位シードをなぎ倒し、決勝にまで勝ち上がった。

その躍進を支えたスターティング5の内、卒業でチームを去るブラディ・マネクを除く4人が悲願の全米制覇に向け、カレッジに残留を表明した。



快進撃を支えた主力4人が残留


イーストリージョンの第8シードでNCAAトーナメントに進出したUNC。

2回戦で第1シードのベイラー大との激戦を制すと、勢いそのままにFINAL4に進出。

FINALでも最大のライバルであるデューク大に勝利し、2017年以来のNCAAトーナメント決勝にコマを進めた。

決勝でも前半を大量リードで終えたが、後半は主力の故障、選手層の薄さが響き、カンザス大に逆転を許し、後一歩のところで全米制覇を逃した。

その快進撃を支えたスターティング5の内、今大会でブレイクしたガードのケイレブ・ラブ、インサイドの大黒柱アルマンド・ベイコット、ラブと爆発的なバックコートを形成したRJ・デイビス、チーム1のウイングディフェンダーのリーキー・ブラックの4人が来季もチームに残留する事を表明。

UNCは一躍来季の全米王者の最有力候補となった。

主力の4人が残るとは言え、チーム1のシューターでインサイドでも身体を張った献身的なプレーを見せたマネクの離脱の影響は決して小さくない。

その穴を埋めるべく、NBAで活躍するキャム・ジョンソンの弟であるパフ・ジョンソン、トーナメントでもインパクトを残したドントレズ・スタイルズの飛躍、新入生のジェイレン・ワシントンの即戦力としての活躍が期待される。

主力の残留はNILの賜物か?

また、今回の主力の残留には、NILの影響もあるとの声も。

NILはName、Image、Likenessの略称。NCAAにより、各プレーヤーがその肖像権を使用し、企業等とのスポンサー契約を結ぶ事が認められた。

NCAAがNILによりプレーヤーが収入を得る事を認めた事で、プレーヤーがNBA行きを焦る必要も無くなり、トーナメントで評価を上げたラブやベイコットも残留したのではと。

本当の所がどうなのかは分からないけれど、来季のUNCが楽しみなチームという事は事実。

トーナメントで見せた破壊力抜群のスタイルに更に磨きを掛け、来季のカレッジバスケを盛り上げてほしい。


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