NBAドラフト2023:カレッジ屈指のビッグマン、トレイス・ジャクソン-デイビスもNBAドラフトへ

今回のドラフトネタはカレッジの上級生、そして前回のジェイレン・フッド-シフィーノに続きまたインディアナ大のプレーヤーを。

インディアナ大のシニア、トレイス・ジャクソン-デイビスはカレッジ最優秀のPFに贈られるKarl Malone Award(カール・マローン賞)を受賞したカレッジ屈指のビッグマン。

4年間に渡りインディアナ大のインサイドを支えたデイビスもNBAドラフトへのエントリーを表明している。



トレイス・ジャクソン-デイビス

所属:インディアナ大
学年:シニア
生年月日:2000年2月22日
ポジション:C/PF
出身:センターグローブハイスクール(インディアナ州)
主な受賞歴:Consensus first-team All-American (2023)/Karl Malone Award (2023)/First-team All-Big Ten (2023)
シーズンスタッツ:34.6分20.9得点10.8リバウンド4.0アシスト2.9ブロック0.8スティール2.5TO/FG58.1%/3PT0%/FT69.5%

ハイライト

元NBAプレーヤーを父に持つ2世プレーヤー

高校時代から世代トッププレーヤーの1人として知られて来たトレイス・ジャクソン-デイビス。

ESPNによる有望高校生ランキングでは、class of 2019の27位にランクイン。2018年の夏にはU18USA代表にも選出されアメリカ選手権優勝も経験している。

世代トッププレーヤーの代名詞でもあるMcDonald's All-Americanにも選出され、地元の名門インディアナ大に進学した。

ちなみに、インディアナペイサーズ等で活躍した元NBAプレーヤーのデイル・デイビスを父に持つ所謂2世プレーヤーである。

カレッジの4年間で着実な成長を

フレッシュマンのシーズンから13.5得点8.4リバウンドを記録する活躍を見せたデイビスは、ジュニアのシーズン終了後にNBAドラフトへのアーリーエントリーを表明するもカレッジに残る判断をし、4年間に渡りインディアナ大でプレー。

4年間で着実な成長を見せ、カレッジを代表するビッグマンの1人と評されるまでになった。

今季はフレッシュマンのシーズンと比較し、リバウンドでは1試合平均8.4リバウンドからNCAAディビジョン1全体で6位の平均10.8リバウンドへ。ブロックでは1試合平均1.8ブロックからNCAAディビジョン1全体で4位となる2.9ブロックに成長。

1試合平均のファール数は1.7個と少なく、下級生の能力系ショットブロッカーにありがちなファールトラブルという弱点も無い。

オフェンスでは平均13.5得点からNCAAディビジョン1で16位の20.9得点に。そしてアシスト数は平均1.2本から4.0本と3倍以上に増加。

カレッジのビッグマンとして特別大きなプレーヤーでは無いが、その卓越したスキルとパワフルな身体能力でペイントエリアを制圧した。

トラジショナルビッグとは一線を画す

NBAはオールラウンダー化が進み、プレーエリアがペイントエリアのみ限られる所謂トラジショナルビッグは評価されない傾向にある。

デイビスは得点の多くがペイントエリア内であり、シューティングエリアこそ限られるが卓越したパッシングスキルを有し、単なるトラジショナルビッグとは一線を画す。機動力と跳躍力にも優れ、スピードの速いNBAのゲームでもディフェンスで対応出来るだろう。

また、カレッジの4年間で見違える様に進化を遂げたデイビスには、NBAでも更なる成長の期待が。

既に23歳という年齢はNBAドラフトではマイナスにとなり得るが、その完成度の高さから1巡目下位(20位前後)辺りでの指名を予想。

父親がインディアナペイサーズでプレーし、自身もインディアナ大出身という事で、もしペイサーズに入団する事となればファンに愛される子になるだろう。


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