レブロンの息子、ブロニー・ジェームズがUSCへの進学を公表

NBAのスーパースター、レブロン・ジェームズを父に持つブロニー・ジェームズ。

身長は父よりも小さいガードだが、ESPNによる有望高校生ランキングでは学年19位にランクされ、高校バスケ界のスター代名詞であるマクドナルドオールアメリカンにも選出された。

周囲のプレーヤーが続々進学先を公表する中、これまでブロニー自身が進学先候補を大々的に公表する事は無かったが、自身のInstagram上でUSCへの進学を明らかとした。


ブロニー・ジェームズ

進学先:USC
生年月日:2003年11月8日
ポジション:SG/PG
出身:シエラキャニオンスクール(カリフォルニア州)
主な受賞歴:McDonald's All-American (2023)/Nike Hoop Summit(2023)

ハイライト

高校ラストシーズンに飛躍

カリフォルニアのセレブ校、シエラキャニオンスクールでプレーしたブロニー・ジェームズ。

シエラキャニオンは、これまでスコッティ・ピッペンJrやKJ・マーティンといったNBAプレーヤーを父に持つ2世プレーヤー等がプレーして来たチームで、今季のチームにもブロニーだけでなく、ペニーの息子であるアシュトン・ハーダウェイやピッペンの息子であるジャスティン・ピッペンが在籍していた。

知名度の高さだけでなく、実力派プレーヤーも多く在籍する高校屈指のタレント層を有するチームで、ブロニーの1学年上には世代を代表するコンボガードでUCLAに進学したアマリ・ベイリーが。

そんなチームにあり、ブロニーはフレッシュマン(日本の中3相当)のシーズンからローテーションの一角を勝ち取り、ロールプレーヤーとして貢献。

スコアリングでの存在感は薄かったが、タフで賢いディフェンシブなガードとして高い評価を受けてきた。

最上級生となった今季は、チームの主役としてオフェンスでの役割も増加。

キャッチ&シュートでもプルアップでも高確率で3PTシュートを沈め、切れ味鋭いドライブから父親譲りの身体能力で豪快なダンクを叩き込んで見せた。

ブロニーにとって高校ラストシーズンとなった今季、カリフォルニア州内で最高レベルとされるオープンディビジョンでの州大会への出場を逃し、オープンディビジョンに次ぐディビジョン1で州大会に。(カリフォルニアの主大会はオープンディビジョンを最高峰にディビジョン1からディビジョン5まで)

ディビジョン1のトーナメントを勝ち進むも、優勝したノートルダムハイスクールに敗れ、州大会ベスト4で高校ラストシーズンを終えた。

チームとしては思うような形でシーズンを終えられなかったが、ブロニー自身は有望高校生の代名詞であるオールスターゲーム、マクドナルドオールアメリカンやHoop Summitのメンバーに選出。

世代トップレベルのプレーヤーが集まるイベントでブロニーは2試合ともに2桁得点を記録し、存在感を見せた。

レブロン・ジェームズを父に持つブロニーには、実力よりも話題が先行しているとの見方もあったが、自身の実力が高校トップレベルにある事を証明し高校バスケットボールでのキャリアを終えた。

進学先は地元カリフォルニアのUSCへ

同学年でも多くのプレーヤーが続々と進路を公表する中、これまでブロニーは進学先について明らかにしてこず。

通常、ESPNランキングに入る様なプレーヤーは、どのチームから公式にオファーを受けたといった情報が下級生の頃から流れてくるけれど、ブロニーの進学先に関しては比較的情報がクローズされてきた。

ブロニー自身は公言していなかったけれど、父レブロンの地元に近いオハイオステイト大、Nikeのお膝元にあるオレゴン大、カリフォルニア州内のUSCが進学の有力校として報じられてきた。

そんな中、ブロニーは自身のInstagramで地元カリフォルニアのUSCへの進学を明らかとした。(シエラキャニオンの1学年上の先輩、キジャニ・ライトもUSCでしたね、そういえば。)

USCはUCLAやオレゴン大等が名を連ねる強豪カンファレンス、PAC-12に在籍。ここ数年はオニエカ・オコングー、エバン・モーブリー、アイザイア・モーブリーと優秀なビッグマンをNBAに送り込んでいる。

USCが有力という話はSNSでも流れて来ていたけれど、僕自身は"USCは無いな"と思っていた。

何故なら、USCには同学年でESPNランキングの学年1位にランクされたガードのアイザイア・コリア―が進学。更には今季17.7得点3.1アシストを記録しPAC-12の1stチームに選出されたブギー・エリスも残留し、USCのガードポジションは超激戦区だからだ。


USCに進学する学年No1プレーヤーのアイザイア・コリアー

幸いな事に上述のコリア―、エリスとブロニーのプレースタイルは異なる。

共にスコアリングガードで自身で切り込んでプレーをクリエイトする事を得意とするコリア―とエリスに対し、ブロニーはディフェンスやアウトサイドシュートを強みとし、ボールを持たずとも輝く事の出来るプレーヤー。

2021年にはベイラー大が3ガードを中心に全米制覇を達成しており、ガードの層が厚いからと言って、必ずしもブロニーの出場時間が限られてしまう訳では無い。

USCが3ガードラインナップを敷けば、ブロニーは対戦相手のウイングプレーヤーとマッチアップし、複数ポジションを守れるディフェンスでの多様性をアピールする事も出来るだろう。

ブロニーはこれまでのキャリアを通じ、高いバスケットボールIQを示して来たチームプレーヤーだ。USCでも自身の役割を見つけ、成長する姿を楽しみにしたい。


コメント