【NCAAトーナメント2025】フロリダ大とヒューストン大が決勝へ

アメリカ大学バスケットボール、NCAAディビジョン1の頂点を決めるNCAAトーナメント。

毎年3月に開催され、全米中から熱烈な視線が注がれる大会は、別名"March Madness"とも呼ばれる程、高い注目度を集める。

現地時間4月5日にFINAL4(ベスト4)の2試合、フロリダ大対オーバーン大、ヒューストン大対デューク大が開催。

それぞれフロリダ大、ヒューストン大が激戦を物にし、全米王者決定戦である決勝にコマを進めた。※フロリダ大もヒューストン大もジョーダンブランド校同士ですね。

フロリダ大とヒューストン大による決勝戦は現地時間4月7日に開催の予定。

クレイトンJrが2007年以来の決勝に導く


前半リードを奪ったのはオーバン大。

カレッジ屈指のインサイドプレーヤーであるジョナイ・ブルーム、NCAAトーナメントで鮮烈な活躍を見せるフレッシュマンガードのタハド・ぺティフォードの活躍で、46-38の8点リードど前半を終える。

しかし、ELITE8の対テキサステック大戦でも、後半最大10得点差を逆転したフロリダ大は動じない。後半に入るとアウトサイド攻勢で一気に詰め寄る。

フロリダ大は安定して得点を決め続けたエース、ウォルター・クレイトンJrを中心に逆転に成功するも、対するオーバーン大のブルームはシュートを決めきる事が出来ず。

クレイトンJrはこの試合で34得点を記録し、対テキサステック大戦に続く30点オーバー。高さや爆発的な身体能力は無いが、当たり出したら止まらないシュート力、巧みな緩急からのドライブで得点を量産した。


フロリダ大は2試合連続の逆転勝利で連覇を果たした2006年、2007年以来となるNCAAトーナメント決勝進出を果たした。

フロリダ大では、この試合僅か1得点に終わりファールアウトに終わったアレックス・コンドンのブルームに対する献身的なディフェンスも光った。

奇跡の逆転劇でヒューストン大

 

カレッジ屈指のディフェンスを誇る両校の対戦はティップオフから期待通りのバチバチの展開に。

ヒューストン大はサイズで勝るデューク大相手にフィジカルなディフェンスで対抗するも、デューク大にオフェンスが抑え込まれ。

対するデューク大はフレッシュマンのコン・ケヌペルが快調にシュートを沈め、同じくフレッシュマンのクーパー・フラッグもビッグプレーを連発。

前半の終わりにヒューストン大がLJ・クライヤー、マイロス・ユザンの3PTで何とか点差を縮め、32-26の射程圏内で前半を終える。

後半に入ってもデューク大の優位は揺るがず、最大でリードは14点差に。

ヒューストンがクライヤーを中心に追走するが、試合残り1分14秒でデューク大が67-61でリードし、更にデューク大ボールと絶体絶命。

しかし、そこからヒューストン大の激しいディフェンスが奇跡を呼び込む。
詳細は私の駄文よりも下記の動画を是非!!


ジュワン・ロバーツのFTで遂に逆転を果たしたヒューストン大が、最後のデューク大フラッグのアイソレーションも止め、70-67で勝利。アキーム・オラジュワン等を擁した1984年以来のNCAAトーナメント決勝進出を果たした。

ヒューストン大は試合を通じて激しいディフェンスを続け、この試合最後の10分半に渡ってデューク大を僅かFG1本の成功に抑え込んだ。

また、サイズで劣る中、リバウンドでは42-31でヒューストン大が圧倒。デューク大のキープレーヤーであり、身長218.4cmと圧倒的な高さを誇るカマン・マルアチも規律の取れたローテーションで僅か6得点0リバウンドとシャットダウン。

この逆転劇ヒューストン大が40分間継続したタフで献身的なディフェンスが呼び込んだ奇跡だろう。

オフェンスではデューク大のサイズの前に苦しむも、クライヤーが26点の活躍で牽引。終盤ビッグ3を沈めたエマニュエル・シャープも16得点で続いた。
※クライヤーは転校前のベイラー大でも全米制覇を経験している。

デューク大のエース、フラッグは27得点7リバウンド4アシスト2スティール3ブロック1TOと期待に違わぬオールラウンドな活躍を見せたが、逆転を託された最後のジャンパーを沈める事は出来なかった。

フラッグはネイスミス賞をはじめとした全米最優秀選手賞をほぼ総なめにしており、FINAL4進出も果たした。この試合がフラッグのカレッジキャリア最後の試合となる可能性が高いだろう。


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