デンゼル・ヴァレンタインは第二のドレイモンド・グリーンになれるか?



2015-2016年シーズン、躍進を続けるゴールデンステイトウォリアーズ。
その中心の1人がドレイモンド・グリーン。
オールスターにも選出され、今や押しも押されぬスターの仲間入りを果たした。
グリーンもNBA入りの際の評価は決して高くなかった。
PFとしては小さく、SFとしてはスローで運動能力に乏しいトゥイナー(どっちつかず)と判断されたからだ。
ドラフトでは2順目35位指名にしか過ぎなかった。

そのグリーンに似ていると言えるのがデンゼル・ヴァレンタインだ。


デンゼル・ヴァレンタイン

生年月日: 1993年11月16日 (22歳)
生まれ:アメリカ ミシガン州
大学: ミシガン州立大学
背番号: 45
ポジション:シューティングガード
出身校:JWセクストン高校
成績:1試合平均 33.0min 19.2ppg 7.5rpg 7.8ast 0.2blk 1.0stl 2.7to(2015-2016シーズン)
身長(裸足):193cm
体重:88.9kg
ウイングスパン:210.2cm
スタンディングリーチ:259.1cm
垂直跳び(助走なし):68.6cm
垂直跳び(助走あり):81.3cm
最高到達点:340.4cm
受賞歴:APプレーヤーオブザイヤー(2016)
     ファーストチームオールアメリカン(2016)
     ジュリアス・アービングアワード(2016)
     Big Tenプレーヤーオブザイヤー(2016)



グリーンと経歴の酷似するヴァレンタイン

共にミシガン州立大学卒業。
大学きってのオールラウンダーでヴァレンタインがミシガン州立大史上、グリーン以来のトリプルダブルを達成。
トゥイナーという評価。(グリーンはSFとPF,ヴァレンタインはSGとSF)
運動能力は高くない。
全米大学コーチ協会選出の年間最優秀選手賞、BIG10年間最優秀選手賞を獲得。(グリーン2012、ヴァレンタイン2016)
大学4年間でシューティングを大きく向上。

上記の様に2人には共通点が多い。
そして、グリーンのNBAからの評価が低かったのと同様にヴァレンタインもドラフト予想では1巡目後半から下位指名という評価を受けている。
AP通信、USAtodayなど、多くの有力メディアから年間最優秀選手に選出されているにも関わらず、その評価は低い。
NCAAトーナメント初戦敗退という結果も評価に大きく関わっている。

弱点のディフェンスを克服できるか?

グリーンがディフェンスを高く評価された一方で、ヴァレンタインのディフェンスの評価は低い。
また、グリーンは216センチを超える、非常に長いウイングスパンを持っている。
NBAで成長していくためには、苦手なディフェンスを克服することが重要な要素となるだろう。
ヴァレンタインもスピードこそないものの、ウイングスパンは210.2cmと長い。
身体的には優れたディフェンダーとして成長する素養を備えている。

指名チームも重要な要素

ドラフト評価が低いということは、決してマイナスだけではない。
1巡目下位で指名されれば、強豪チームに所属することが出来る。
ヴァレンタインの様に身体能力ではなく、高いバスケIQを武器にする選手にとって、チームとしての完成度がより高いチームでプレーすることが、成長の助けになる可能性は高い。
バスケIQが高く、パッシングスキルに優れたヴァレンタインにとって、チームオフェンスの整備されたチームに指名されることは、NBAへの適応の上で重要な要素となるだろう。


大学バスケ界屈指のオールラウンダーとして名を馳せたヴァレンタイン。
先輩であるグリーンの様にNBAでトリプルダブルを叩き出す日が来るのだろうか。

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