マーケル・フルツ対ロンゾ・ボール。2017NBAドラフト1位指名候補が直接対決。


ワシントン大所属のマーケル・フルツとUCLA所属のロンゾ・ボール。
共にフレッシュマン(大学1年)ポイントガードにして、2017年のNBAドラフトの1位指名有力候補。

フルツはスムースな動きと圧倒的な1対1の強さを持ち、得点・アシスト・リバウンドをオールラウンドにこなすプレースタイルから元NBAオールスターのブランドン・ロイに例えられる。
一方のボールは速攻主体でチームメイトの能力を最大限に引き出すプレースタイルから元NBAオールスターにして現ミルウォーキーバックスのヘッドコーチ、ジェイソン・キッドに例えられる。

プレースタイルは異なる2人だが、共にフレッシュマンながらエースとしてチームを牽引。
現地2月5日のUCLA対ワシントン大戦では、試合の勝敗以上に2人のドラフト1位指名候補の直接対決に注目が集まった。




マーケル・フルツ

ポジション:PG
身長(靴込):191.8cm
体重:83.9kg
ウイングスパン:207.6cm
スタンディングリーチ:257.8cm

ロンゾ・ボール

ポジション:PG
身長(裸足):191.8cm
体重:88.4kg
ウイングスパン:200.7cm
スタンディングリーチ:255.3cm

個人スタッツは互角の結果も試合はロンゾ率いるUCLAの圧勝。


Min Pts Reb Ast Stl Blk
ボール 31 22 5 6 4 1
フルツ 38 25 6 5 3 0
スタッツだけを見れば上記の様にボールとフルツ共に互角。
しかし試合内容はUCLAのワンサイドゲーム。
前半で既に52-34とUCLAが18点のリードを奪う。
更に、後半開始早々ボールが3連続3PTを沈め、66-43と点差を20点差以上に広げ勝敗を決定付けた。

この試合開始時点でのUCLAの成績は20勝3敗でカンファレンスゲーム成績も7勝3敗と上々。
APランキングでも11位と好位置に付けていた。
一方のワシントン大は9勝13敗、カンファレンス成績2勝8敗とドラフト1位指名候補のフルツを擁しながらもUCLAとは対照的にシーズンを通して苦戦が続いていた。

この試合でもチーム状況の差が露呈。
ワシントン大はフルツの他に2桁得点を上げたのは10得点を記録したノア・ディッカーソンのみ。
対してUCLAはフレッシュマンフォワードのT.J・リーフが20得点10リバウンドのダブルダブルの活躍。
スコアラーのブライス・アルフォードが21得点、ベンチ出場のアーロン・ホリデーも20得点で続いた。

噛み合わないチームの中で孤軍奮闘を続けるフルツとチームオフェンスが噛み合いチームメートから多くのサポートを受けるボール。
共にNBAドラフト1位指名候補のフレッシュマンポイントガードという共通項を持つ2人だが、2人の置かれるチーム事情が顕著に表れる試合結果となり、UCLAが107-66で大勝を収めた。

大敗を喫したものの、個人としての評価は変わらず高いフルツ。
NCAAトーナメントへの出場は絶望的で、トーナメントで活躍しドラフト評価を上げることの出来ない点がドラフトの指名順位には影響してくるかもしれない。

ボールはNCAAトーナメントで活躍し、チームをFinal4に導くことが出来れば、1位指名でNBA入りを果たす可能性は自ずと大きくなってくるだろう。



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