ノースカロライナ大のエース、ジャスティン・ジャクソンはNBAへ。



ノースカロライナ大(UNC)を同校史上6度目のNCAAトーナメント制覇に導いたジャスティン・ジャクソン。
来季4年生となるジャクソンがアーリーエントリーでNBAドラフトに参戦するか、最上級生のシーズンも大学でプレーするか注目されていましたが、現地4月13日に正式にアーリーエントリーを表明しました。
エージェントとも契約予定で、来季カレッジに戻ってくることはありません。

チームとしてはNCAAトーナメント優勝、個人としても所属カンファレンスであるACCの最優秀選手賞を始め数多くの個人賞を受賞。
チームとしても個人としても多くのことを成し遂げ、カレッジバスケットボールを後にすることとなりました。


ジャスティン・ジャクソン

ポジション:SF
身長(裸足):200.7cm
体重:87.5kg
体脂肪率:7.6%
ウイングスパン:210.2cm
スタンディングリーチ:262.9cm
垂直跳び(助走なし):74.9cm
垂直跳び(助走あり):87.6cm
最高到達点:350.5cm


3年目シーズンで大きくステップアップ


高校時代Class of 2014で全体8位という非常に高い評価を受けていたジャクソン。
この学年ではカール・アンソニー-タウンズが9位、ディアンジェロ・ラッセルが13位、デビン・ブッカーが18位だったことを見れば、ジャクソンが高校時代どれだけ優れた選手であったかが伺えるでしょう。
マクドナルド・オールアメリカンでもゲームハイの23得点を記録し、ジャリル・オカフォーと並びMVPに選出され、鳴り物入りでUNCに入学しました。

1年目のシーズンから主力として出場時間を獲得し、平均10.7得点を記録。
シーズン終了後にNBA入りを果たしたデューク大のオカフォー、ジャスティス・ウィンズロウ、タイアス・ジョーンズ等と並びACCのAll-Freshman teamにも選出されました。
飛躍が期待された2年目のシーズンでしたが、1年目から大きく数字を伸ばすことは無く、シーズン終了後にはアーリーエントリーを表明し、NBAからの評価を確かめましたが、高い評価を得ることは出来ず、カレッジ3年目のシーズンを迎えることとなりました。

カレッジでの2シーズンを通じて、平均11.5得点とまずまずの成績を残していましたが、3PTの成功率が29.7%、FT成功率も68.8%とシューティングが不味く、2年目にはその数字を向上させるどころか、更に数字を落としていたことは彼の評価が上がらなかった大きな要因の1つでした。

3年目を迎えた今季、オフシーズンのワークアウトの甲斐もあって、平均得点は18.3得点と大きく向上し、課題の3PT成功率は37.0%、FT成功率は74.8%と改善。
3PTはレンジも大きく広げ、NBAレンジからも多くのシュートを成功させました。
シーズン序盤のケンタッキー大戦では34得点を記録しながら、惜敗。
その試合が転機となり、その後のFG試投数が増加し、エースとして頼もしい活躍を見せました。

現状のドラフト予想指名順位は1巡目中位前後。
外角シュート同様フローターが上手く、3PTとフローターが安定すればNBAレベルでも得点の出来る選手となりそうです。
ウイングの選手としてはパスも上手な選手であり、NCAAトーナメントでもインサイドのケネディー・ミークスへ多くのアシストパスを供給しました。
身体能力が特に秀でている選手では無いので、NBAでエースクラスの選手に大成することは無さそうですが、ロールプレイヤーとして重宝される選手には成長することが期待されます。


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