ノースカロライナ大のNCAAトーナメント制覇に思うこと。
— Carolina Basketball (@UNC_Basketball) 2017年4月4日
もう時間も経ちましたが、2017年のNCAAトーナメントはノースカロライナ大(UNC)が決勝でゴンザガ大を下し、6度目の優勝を達成。
2016年も決勝まで進出したUNCですが、クリス・ジェンキンスのブザービーターに沈み、準優勝に終わったUNCが昨年の雪辱を果たした形となりました。
下級生の活躍が目立つ昨今の大学バスケですが、昨年のヴィラノバ大の優勝に続き、今年もノースカロライナ大が優勝。
今季のレギュラーシーズンではフレッシュマン主体のチームの活躍も目立ちましたが、とーなmントとなると上級生主体のチームが成功を収めています。
今季のレギュラーシーズンではフレッシュマン主体のチームの活躍も目立ちましたが、とーなmントとなると上級生主体のチームが成功を収めています。
ケンタッキー大やデューク大に有望高校生がこぞって入学し、one and doneでのアーリーエントリーが全盛の時代に上級生主体のチームの優勝が続き、大学バスケファンにとってはある種望ましい結果だったのではないでしょうか。
UNCの優勝は必然だった?
UNCのスターティング5はアイザイア・ヒックス、ケネディー・ミークス、ジャスティン・ジャクソン、ティオ・ピンソン、ジョエル・ベリーの5名。
ミークスを除き、高校時代には5つ星の評価を得ていたスター揃い。
エースのジャスティン・ジャクソンはclass of 2014で8位にランクされていた逸材。
同学年には既にNBAで活躍している選手も多く、カール-アンソニー・タウンズ(9位)、ディアンジェロ・ラッセル(13位)、ジャスティス・ウィンズロウ(15位)、デビン・ブッカー(18位)等はジャクソンよりも高校時代は下位にランクされていました。
UNCのスターティング5は4年生2人、3年生3人と上級生主体で構成されており、高校時代高い評価を得ていた選手達が大学で複数年の経験を積んだと考えれば、UNCの優勝は必然と言ってもいいのではないでしょうか。
しかし、5つ星の選手達にとっての成功の1つの基準はone and done。
今年の4年生(class of 2013)、3年生(class of 2014)で高校時代に5つ星評価を得ていた選手の多くは既にNBA入りを果たしています。
大学1年目で活躍してドラフトにアーリーエントリーし上位指名を受けることを成功とするならば、UNCの選手達が上級生になるまでカレッジに残ったことは、例えNCAAトーナメント優勝したとしても必ずしも選手達が大学入学時に思い描いていたプラン通りとは言えないかもしれません。
NBAでの成功と大学での成功は全くの別物。
昨年のドラフトで1位指名を受けたベン・シモンズはNCAAトーナメント出場を果たさないまま1年でアーリーエントリー。
今年のドラフト1位指名最有力候補のマーケル・フルツも今年NCAAトーナメント進出を逃しました。
シモンズ、フルツは優れた個人成績こそ残したものの、彼らの大学でのキャリアは決して成功とは言えないものでした。
しかし、ドラフト1位指名でNBA入りしたシモンズ、上位指名でのNBA入りが確定的なフルツはNBA選手としてこの上ないキャリアのスタートを切っています。
シモンズは怪我でシーズン全休となりましたが、彼の能力とスキルセットを考えれば、来季の活躍はほぼ確実でしょう。
一昔前は王道とされたNCAAトーナメントで上位進出からのドラフト上位指名というパターンも今は少数派。
今年のFinal4進出チームの選手で今年のドラフトで10位以内での指名の可能性があるのはゴンザガ大のフレッシュマン、ザック・コリンズのみ。
やはり大学で成功を収めてからNBAに行くべきとか、NCAAトーナメントで好成績を残した選手こそ評価すべきとか、そういったことを言うつもりは全くないのですが、流れというかどこの世界でも時代によって変化があるものだなあと実感しています。
来季はケンタッキー大に8人ものフレッシュマンが加入し、その内6人が五つ星選手。
UCLAも6名もの有望フレッシュマンを獲得。
2年続けて上級生主体のチームがNCAAトーナメントで優勝していますが、来季はフレッシュマン主体チームが優勝を果たすか、またしても上級生主体チームが優勝するのか、来季はどんなシーズンになるのでしょうか。
PS.
24分強と中々に長いですが、UNCの今季を振り返ったこの動画もかなり良い出来です。
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