NBAドラフト2017:セルティックス-76ers間で指名権トレード成立!?セルティックスは2018年に誰を指名するのか?


2017年のドラフトで1位指名権を持つボストンセルティックスと3位指名権を持つフィラデルフィア76ers間で、複数の指名権が絡んだトレードが成立したと報じられています。
76ersは3位指名権に加えて、2018年もしくは2019年の1巡目指名権をセルティックスへ譲渡すると見られており、正式には週明けに公表されると伝えられています。

76ersは1位指名権でワシントン大のマーケル・フルツを指名することが濃厚。
一方のセルティックスは、カンザス大のジョッシュ・ジャクソンかデューク大のジェイソン・テイタムを指名すると予想されています。

オールスターPGのアイザイア・トーマスを擁するセルティックスにとっては、フルツは魅力的ではなく、ジャクソン、テイタムにしても3位指名権で取れるのであれば、1位指名権をトレードする方が得策と考えた様です。

まだセルティックスに2018年の指名権が譲渡されると確定してはいませんが、セルティックス2018年の指名権を得た場合、誰を指名するのでしょうか。



トレード概要

今回成立が伝えられたトレードの概要は下記の通り。

セルティックスから76ersへ

・2017年ドラフト1巡目指名権(1巡目1位)

76ersからセルティックスへ

・2017年ドラフト1巡目指名権(1巡目3位)

・2018年ドラフト1巡目指名権
※指名権はロサンゼルスレイカースの指名権。76ersはレイカース⇒フェニックスサンズ⇒76ersという経緯で獲得。
指名順位が2位~5位に確定した場合のみ、2018年ドラフト指名権が譲渡される。

・2019年ドラフト1巡目指名権
※76ersはサクラメントキングスから獲得。
上記の2018年のドラフト指名権が2位~5位に確定しなかった場合、2019年の指名権がセルティックスに譲渡される。

2018年のドラフトでは誰が指名出来る?

もし、セルティックスが2018年の2位~5位の指名権を獲得した場合、どんな選手が獲得できるのでしょうか。
まだカレッジのシーズンも始まっていないので、あくまで私の妄想ですが、順当に行けば下記の3選手に加えてユーロで活躍するルカ・ドンチッチ辺りになると予想しています。

2018年のドラフトは平均レベルを見れば2017年に及びませんが、上位TOP5の将来性に限れば、2017年を上回るドラフトになりそうです。
加えてPGが上位を占める2017年と異なり、2018年はビッグマンが豊富。
PGを必要としないセルティックスにとっては、2017年の1位指名権よりも、2018年の上位指名権でビッグマンを狙うことの方が良い選択だと判断したのでしょう。

マイケル・ポーターJr

大学:ミズーリ大
学年:フレッシュマン
ポジション:SF
身長(裸足):205.7cm
体重:97.1kg
ウイングスパン:215.9cm
成功例:ケビン・デュラント2.0


昨季の高校バスケ界の主役となったポーター。
弟のジョンティ・ポーター、下級生ガードのP.J・フラーと共に弱小校だった転校先のNathan Hale Schoolを生まれ変わらせ、無敗のまま州タイトルに導きました。

身体的にも恵まれ、高い身体能力、器用なハンドリング、どこからでも射抜くシュート力と文句の付けどころの無いオフェンススキルを有しています。
向上心が高く、常に成長を続けるプレーヤーでもあり、昨季はインサイド寄りだった一昨季から一気にプレーエリアを広げました。
試合を通じて手を抜かず、全力でプレーするのもポーターの魅力です。

NBAの比較対象はケビン・デュラント。
デュラント程の身長やウイングスパンはありませんが、跳躍力と起動力ではポーターが上。
順当に行けば、ケビン・デュラントに次ぐ大型ウイングスコアラーに成長するでしょう。

ディアンドレ・エイトン

大学:アリゾナ大
学年:フレッシュマン
ポジション:C
身長(靴込):212.7cm
体重:110.2kg
ウイングスパン:227.3cm
成功例:C版KG


バハマ出身のエイトン。
バスケットボールを始めたのは12歳と経験値の浅い選手ですが、シュートエリアは広く、シューティングストロークも中々様になっています。
年々プレーには力強さを増しており、インサイドでの強さ、3PTを沈めるシュート力を併せ持つ次世代型のセンターです。

高校の最終学年はアリゾナ州の高校でプレーし、進学先もアリゾナ大。
まだまだ素材型の選手ではありますが、Cとしてはグレッグ・オデン以来の逸材であり、1年目から活躍が期待されます。

NBAの比較対象はケビン・ガーネット。(これは完全に私の妄想)
Cとしては高い機動力と身体能力を誇り、素晴らしいシューティングセンスを持つエイトンが成長し、C版のケビン・ガーネットとなってくれることを期待しています。

モハメド・バンバ

大学:テキサス大
学年:フレッシュマン
ポジション:C/PF
身長(靴込):212.1cm
体重:93.9kg
ウイングスパン:236.2cm
成功例:器用なディアンドレ・ジョーダン


先日テキサス大への進学を公表したバンバ。
ウイングスパンの長さ、スタンディングリーチの高さはNBA内でも1位を争うレベルの逸材です。
オフェンスの技術はまだまだ発展途上ですが、恵まれた身体と反応スピードを武器にディフェンスではカレッジバスケでも脅威となるでしょう。

自身で得点をクリエイト出来る様になるにはまだまだ時間がかかりそうですが、ハンドリングスキルとシューティングスキルはインサイドの選手としては非凡なセンスを見せており、将来性は高い。
機動力と高さを武器に速攻やピック&ロールのフィニッシャーとしては優秀な選手。

NBAの比較対象はディアンドレ・ジョーダン。
機動力と高さを持つバンバは身体的な強さを増せば、NBAレベルでもゴール下に君臨出来るポテンシャルを秘めた選手です。
尚且つ、オフェンスの多彩さという面ではジョーダンを上回る可能性を感じさせます。

仮に、セルティックスが2018年の2~5位の指名権を獲得すれば、上記の3人+ドンチッチの中の誰かを指名出来る可能性が高く、中々効果的な補強となりそうです。
私見ですが、今回のトレードはセルティックスが上手くやったなという印象です。

追記

完全に忘れていましたが、セルティックスはブルックリンネッツから獲得した2018年の1巡目指名権があるので、76ersからの指名権が2019年に流れたとしても、上記の誰かを指名出来る可能性はかなり高そうですね。

もし、2018年の指名権が流れ、2018-2019シーズンにサクラメントキングスが低迷した場合、2019年のドラフト上位でもマービン・バグリーやボル・ボルという逸材がいるので、2019年の指名にも中々期待が持てそうです。


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