R.J・バレットの38得点の活躍でU19カナダ代表がアメリカ代表を下す。


エジプトで開催中のU19世界選手権。

大会目下2連覇中のアメリカですが、今大会のメンバーはタレント軍団という程ではなく、負ける可能性も結構ありそうという話は以前もしたかと思います。

結論から言うとホントにアメリカ負けちゃいました。

相手はアメリカのお隣カナダ代表。

カナダは若い年代の選手を高校からアメリカに送り込んでいるので、カナダの強化はアメリカの高校のお陰だったり...。

この試合では、アメリカのMontverde AcademyでプレーするR.J・バレットが38得点の大活躍。

アグレッシブなドライブでファールをもぎ取り、1人で15本のFTを獲得したのが非常に大きかったかなと。

バレットのドライブを警戒してディフェンスが収縮するとしっかりとパスを捌きゲームハイの5アシストを記録。

38得点13リバウンド5アシストと正にアンストッパブルな活躍を見せてくれました。



R.J・バレット

ハイライト


弱冠17歳のR.J・バレット。

アメリカではclass of 2019の選手としてプレーし、満場一致の学年NO1プレーヤーとしてその名を轟かせています。

ベン・シモンズやディアンジェロ・ラッセル等を輩出している新興勢力Montverde Academyではフレッシュマンからチーム得点王となった怪物です。

彼はここぞという試合で活躍の出来るタイプのプレーヤーで、今年もチームをDick's Nationalsに導きました。これで若干17歳なんですから末恐ろしいものです。

今大会の予選ラウンドではイマイチ乗り切れていませんでしたが、準々決勝の対フランス戦からアグレッシブなプレーを披露。

2試合連続で2桁FTを獲得し、27得点、38得点と一気にトップギアにシフトしています。

この2試合の活躍で平均得点を22.2得点まで引き上げ、得点王ランキングでも日本の八村塁を抜き去りトップに躍り出ました。

カナダ代表は初優勝をかけて、決勝でイタリア代表と戦います。

ちなみにバレットの父親も元プロバスケットボール選手。

大学はアメリカのセントジョンズ大でプレーし、公式戦でのプレーまでは至らなかった様ですが、NBAのトロントラプターズとフィラデルフィア76ersと契約を結ぶまでの選手だったとのこと。

現在はカナダのバスケットボール協会の要職を務めています。

カナダ代表チームの関係もあって、バレットのゴッドファーザーはNBAで2度のMVPを獲得したスティーブ・ナッシュ。バレットはカナダバスケットボールの将来を担うエリートプレーヤーなのです。

近年のカナダは多数の若手選手を高校からアメリカに送り込み、素晴らしい選手を続々排出。

今大会でもアメリカでプレーする選手が多数選出され、対アメリカ戦でバレットに次ぐ14得点を記録したアブ・キジャブもカリフォルニアのチームでプレーし、大学はオレゴン大に進学予定です。

この年代の選手達がフル代表の主力となる頃には、カナダは世界のトップチームの仲間入りを果たしていることでしょう。

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