FIBA U19 Basketball World Cup:意外とアメリカ代表の優勝は危うい?
優勝候補の筆頭は過去2大会連続で優勝を収めているアメリカ代表であることは間違いありません。
ケンタッキー大のジョン・カリパリ氏が今大会のアメリカ代表のヘッドコーチを務めることも話題となっています。
しかし、今大会のアメリカ代表の優勝はそこまで確度の高いものではないかもしれません。
この大会のアメリカ大陸予選となったU18 Fiba Americas Championship。
その決勝でアメリカ代表と戦ったのがカナダ代表。
終盤に引き離されたものの、終始熱戦を演じ、99-84の15点差でアメリカが勝利したものの、カナダ代表がアメリカ代表の対抗馬であることは間違いありません。
今大会のアメリカ代表はタレントレベルで見ればU18のメンバーを下回ります。
カナダ代表もU18の主力だったニッケル・ウォーカー(ヴァージニア工科大進学)、シャイ・アレキサンダー(ケンタッキー大進学)を欠きますが、新たにスーパー高校生のR.J・バレットが加入。
アメリカ代表の優勝には黄信号が灯ります。
今大会のアメリカ代表のメンバーがこちら。
公式戦プレー経験の無いディアロも含めてカレッジプレイヤーが6人、秋からカレッジの選手が2人、高校生が4人というチーム構成。
前回大会の2015年よりもカレッジプレイヤーの割合が増えたなという印象。
来年のドラフトで上位指名されそうな選手はケンタッキー大のハミドゥ・ディアロ位でしょうか。
一方で昨年のU18のメンバーがこちら。(リンク先は公式なのに身長バラバラですが...)
今秋から大学に進学するメンバー(class of 2017)が主体で、そこに1学年上の選手が4名。
今年ドラフト1位指名を受けたマーケル・フルツやドラフト指名を受けたジャレット・アレン、来年のドラフト上位指名候補のマイケル・ポーターJr、モハメド・バンバが並び、タレントレベルの高い選手が揃っていました。
タレントレベルの高さ=チームの強さではないことは重々承知ですが、タレントレベルで言えば、昨年のU18のメンバーが上回っていることは否めません。
カナダ代表にはR.J・バレットが加入。
カナダ代表もU18の主力メンバー数名が今大会のメンバーから漏れています。
しかし、class of 2019のR.J・バレットが新たに加入。
バレットはベン・シモンズやディアンジェロ・ラッセルの出身校として知られるフロリダ州のMontverde Academyでプレー。
既に学年NO1の選手として広く認知されています。
2015-2016シーズンには今年ドラフトで2位指名を受けたLonzo Ball擁するChino Hillsとも対戦。
当時まだフレッシュマンだったバレットは3学年上のボールと互角のマッチアップを披露しました。
昨季も絶対的エースとしてチームを牽引。
アメリカNO1の高校を決める大会"Dick's Nationals" でチームを決勝に導きました。
今後、学年をclass of 2018に繰り上げるという噂も出ていますが、2019年か2020年のドラフトでは上位指名を受けることが予想される選手です。
カナダ代表にはバレットの他にも、U18の対アメリカ代表戦で活躍を見せたアブ・キガブ(オレゴン大進学)や、アメリカの超強豪高校Oak Hill Academyで活躍したリンデル・ウィギントン(アイオワ州立大進学)もおり、アメリカ代表の脅威となることは間違いないでしょう。
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