2017-2018高校バスケ注目校①:Montverde Academy


ジョエル・エンビード、ディアンジェロ・ラッセル、ベン・シモンズと近年有望な若手選手をNBAに輩出しているフロリダの強豪校Montverde Academy(MVA)。
ヘッドコーチを務めるのは、前任校のSt.Patrickでも数々の名選手を育てたケビン・ボイル。
カイリー・アービング、マイケル・キッド=ギルクリスト等もボイルの教え子です。

昨季も全米最強校を決めるトーナメント、Dicks's Nationalsで準優勝を収めています。
今夏のU-19世界選手権でMVPに輝いたカナダ代表のR.J・バレットもMVAのプレーヤー。
学年変更をしたバレットは、今季が高校バスケのラストイヤー。
有力転校生も加入し、今季も高校バスケで最も注目を集めるチームとなるでしょう。



R.J・バレット

学年:class of 2018
ポジション:SF/SG
身長(靴有):199.4cm
体重:87.5kg
ウイングスパン:208.3cm


フレッシュマンからMVAのエースとして活躍したバレットも、class of 2018に学年を上げ、今季が高校バスケのラストシーズンとなりました。
今夏はU-19世界選手権でカナダ代表を初優勝に導き、大会MVPを獲得。
マービン・バグリーの学年変更もあり、ESPNランキングでclass of 2018の1位にランクされる高校バスケ界最高のプレーヤー。

長い四肢から繰り出させれる力強いストライドのドライブは、高校レベルではアンストッパブル。
アウトサイドが当たり始めると手の付けようが有りません。
スイッチの切り替えも上手く、重要な試合では必ずと言っていい程素晴らしい活躍を見せてくれます。

今年もDick's Nationalsでは決勝に進出したものの、チーム力で上回るLa Lumiereの前に準優勝でバレットは優勝経験無し。
思い残しなくカレッジに進学する為にも、今季は是が非でも優勝したいところでしょう。

アンドリュー・ネンバード

学年:class of 2018
ポジション:PG
身長(靴有):193cm
体重:79.4kg
ウイングスパン:193cm


バレットと同じくカナダ出身のPG、アンドリュー・ネンバード。
身体能力には欠けるものの、サイズがあり、ESPNランキングでclass of 2018の学年46位にランクされるPG。
彼もバレット同様class of 2019からclass of 2018に学年を変更しています。

得点能力は傑出していませんが、ハーフコートオフェンスでも速攻でもチームオフェンスをコントロール出来るバスケットボールIQの高い選手。
タレント集団のMVAを操る上ではこの上ない人材です。
昨季終盤に怪我をしており、彼の怪我からの完全復活は今季のMVAの成功を占う上で、最重要事項の1つでしょう。

ゴンザガ大を進学先候補の1つに挙げており、もしかしたら八村塁の後輩となるかもしれ位選手です。

ケビン・ジャン

学年:class of 2018
ポジション:SF/PF
身長:198.1cm
体重:79.4kg


中国からの留学生、ケビン・ジャン。
1992年のバルセロナ五輪で銀メダルを獲得した母を持つ、中国バスケ界のサラブレット。
ESPNでは3つ星評価の選手ですが、昨季はDick's Nationalsで優勝したLa Lumiere Schoolでプレーし、ローテーションプレーヤーの1人として活躍を見せました。

アジア人としては身体能力が高く、コンボフォワードとしてプレー可能。
有能なロールプレーヤーとして貢献するでしょう。

高校卒業後はD1の大学に進学が予想され、将来は中国代表の一員として日本代表を苦しめることになるかもしれません。

マカイ・ミッチェル

学年:class of 2019
ポジション:PF
身長:206cm
体重:117kg


今季からMVAでプレーする双子のミッチェルツインズの弟、マカイ・ミッチェル。
兄マクヘルがインサイドでプレーし、マカイは4番ポジションでプレー。
ESPNランキングでclass of 2019の全体28位にランクされる有望選手です。
跳躍力は平凡ですが、器用さと機動力があり、シューティングが向上すればプレーエリアはかなり広がりそう。

昨季はインサイドの選手層が薄かったMVAですが、ミッチェルツインズに加え、セルビア人のフィリップ・ペトリュセフ等を獲得し、課題のインサイドも改善されるでしょう。

ミッチェルツインズは既に双子揃ってメリーランド大にコミットしています。

昨年から残るバレットとネンバードに加え、ミッチェルツインズ、ジャンの他にも、コンボガードのマイケル・デボー等全米TOP100に入るレベル転校生が加入。
昨季の弱点だったインサイドも、タレントレベルでは昨季を圧倒的に上回ります。
ベン・シモンズを擁した2015年以来のDick's Nationals制覇も、意外と簡単に達成してしまうかもしれません。

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